監督 小泉堯史
原作 葉室麟
出演 役所広司
岡田准一
堀北真希
串田和美
原田美枝子
岡田、羽根藩奥祐筆
突風で岡田の墨が隣人の裃に飛ぶ
怒った隣人が切り掛かり
よけた岡田は隣人の足を居合切り
本来両者切腹であるが
隣人は串田家老の親戚
両者御咎め無し
岡田はその腕を買われ串田家老から
元郡奉行役所の監視と
側室騒動をどう記すか見届けよ
と、命じられる
役所は７年前
江戸屋敷にて側室と密通し目撃者を切り捨てた
本来なら切腹だが
学のある役所は家譜編纂の10年間、切腹が猶予され
現在は山奥で幽閉の身
家譜編纂となれば
藩の秘め事を色々知ることになる
他国へ逃亡すれば一大事
その時は妻子諸共切り捨てるべし
***
岡田は役所の幽閉先へ
出迎える役所の娘真希
岡田の表向きの仕事は家譜の清書
役所は藩154年の歴史を編纂中
編纂中のつれづれなる事は
"蜩ノ記"に記されている
岡田は役所家族と共に暮らす
息子の郁太郎
妻の美恵子
*
岡田は山寺の和尚に話しを聞く
役所が密通した側室は役所の幼馴染
殿は側室を愛し
側室の子をお世継ぎにと考えていた
当時この藩は
側室と嫡男の母お美代の方をめぐり
覇権を争っていた
七年前の騒動は
嫡男が廃嫡されるのを
防ごうとして起きた陰謀の可能性もある
陰謀に間違いない・・・
怪しい家老から
監視役を命じられた岡田が
切腹を命じられた役所と暮らす
役所切腹までの３年間
季節はどんどん巡る
役所家族は
絵に書いたような良い家族
怪しい家老は
急に改心
良い人になる
元々そんなに悪い人じゃない？
人物の性格描写が
分かりづらい
減り張りがなく
ぬるぬるっと終わる
名を捨てて
かからねばならぬのが
ご奉公
人が生きている限り
どこかに埋火が隠されている
ヒグラシとは言うが
朝にも鳴く
ヒグラシは秋の季語だが
初夏から夏の間ずっと鳴く
2014年 日本映画 129分
・