" NYMPH(.)MANIAC "
= 色情狂
監督 ラース・フォン・トリアー
出演 シャルロット・ゲンズブール
ステラン・スカルスガルド
ステイシー・マーティン
シャイア・ラブーフ
クリスチャン・スレーター
ユマ・サーマン
ソフィー・ケネディ・クラーク
コニー・ニールセン
ジェイミー・ベル
ウィレム・デフォー
ミア・ゴス
フェリシティ·ギルバート
小雪舞う夜の路地裏
殴られ倒れているシャルロット
初老の独身男ステランが彼女を見つけ
家に連れて帰り介抱する
シャルロットは壁に疑似餌を見つける
*
*
ステランは子供の頃から
フライ・フィッシングに夢中だった
疑似餌を操り魚を釣る
疑似餌はニンフと呼ばれ
ニンフは幼虫を意味する
*
*
彼女は殴られるに至るまでの
罪深き半生を語り始める
*
第1章
すぐれた釣り人
シャルロットは2歳で性器に気づき
子供の頃から擦り付け遊んでいた
母コニーは無関心を装った
大好きな父クリスチャンは医者で
木を観察するのが好きだつた
*
シャルロットは
まだ幼虫ステイシー
15歳で近所のシャイアに処女を捨て
前3+後ろ屈辱的早さで
17歳で友人ソフィーと
男を釣る技を覚える・・・
*
第2章
シャイア
シャルロットは
まだステイシー
男を取っ替え引っ換え
終わった後に言う言葉はいつも
イッたのは初めて
愛はいらない
愛とは嫉妬を咥えた欲望
人は愛の名の元に犯罪を犯す
職を探す
秘書フェリシティの面接を受ける
彼女のボス代理は
運命の巡り合わせシャイア
初めての恋の感情
しかし失恋
反動で
カ◯トは敏感な自動ドアと化し
性遍歴の旅
黒い大きなペ◯スの国
黄色い小さなペ◯スの国
*
第3章
H夫人ユマ
シャルロットは
まだステイシー
周りには男が大勢い過ぎて
誰が誰だか分からないことも
関係を思い出すことは不可能
その1人H氏は面倒な人だった
別れたかったがしつこかった
H氏の子供と
妻のユマがH氏を追って来る・・・
*
第4章
せん妄
シャルロットは
まだステイシー
父の病室を見舞う
父の病状は重い
死期も近い
意識は朦朧とし始める・・・
*
第5章
リトル·オルガン·スクール
シャルロットは
まだステイシー
当時は毎晩7~8人とセッ◯スしていたが
色情とは
何人として1つの性的体験の総和
音楽で言うポリフォニー
三声編成に例えれば
低音部に相当する
安心を与える男F
中音部に相当する
興奮を与える男G
定旋律に相当する
偶然の巡り合わせシャイア
そして
シャイアとの最中
突然何も感じなくなる・・・
*
*
キリスト教教会は1054年に
東方教会と西方教会に分裂した
現在では
正教会とカトリック教会と呼ばれる
東方教会では
聖母マリアと幼子イエスの聖画が多く
西方教会では
磔のイエスの聖画が多い
そのことから言えば
東方教会は"幸福の教会"で
西方教会は"苦しみの教会"
*
*
第6章
東方教会と西方教会
(沈黙のアヒル)
シャルロットは
まだステイシー
性感は戻らなかったが
シャイアと暮らし始め
妊娠する
帝王切開で男の子を産む
性感は戻らないが
セッ◯スの回数は減らない
シャイアは持て余す
浮気を薦める
*
少し時が流れて
シャルロットは
シャルロットになる
シャイアは出張ばかりで
いつも息子と2人
愛人は大勢いたが性感はも戻らず・・・
*
S男ベルのルール
その1、ファ◯クはしない
その2、セーフワードはない
その3、選ばれたければ座り続けろ
シァイアと子供を捨てる・・・
痛みに耐えたご褒美は
*
第7章
鏡
肉体を傷つけた影響が出始める
最初はクリ◯リスからの出血
会社の上司から
セッ◯ス依存症患者の会への出席を命じられる
セラピーを受ける
まずセッ◯スを連想させる物を捨てろ
部屋の中は閑散
鏡は塗りつぶされる
やっぱり
馴染めない
辞める
*
第8章
銃
角度を変えて見ると
別の物が見える
デフォーの家を訪ね
借金取り立て業の裏社会へ
シャルロットは成功
次の仕事は後継者の育成
デフォーは15歳のミアを選び
シャルロットは彼女を育てる
ミアの取り立て先は
偶然の巡り合わせシャイアの家・・・
2巻に別れた長い映画
色情狂の女が
初老の童貞?に
一晩かけて語る
自分の色情半生
私の穴を全部埋めて
合間合間に
初老童貞?が語る
蘊蓄を挟みながら
ぼかしがいっぱい
かと言って
ジャケットのように
全員が裸になる訳ではないし
全員のセッ◯ス場面がある訳でもない
主要登場人物で裸になるのは
ステイシー・マーティン
シャルロット・ゲンズブール
ミア・ゴス
シャイア・ラブーフ
と
その他脇役の男性の裸は多数
トリアーの「鬱三部作」の最終作
らしいけど
トリア監督の映画で
陽気な作品は観たことがない
逆にこの映画は
前作までに比べて明るい
皮肉的だがユーモアに満ちている
長いし会話が多いので
少々疲れる
最後はそんなことしなくても
シャルロット・ゲンズブールの若い頃を
ステイシー・マーティンを演じているが
その境界が数ヶ月
その数ヶ月で
突然顎が長くなるので不自然
表現が禁止されるたび
民主主義の基礎は崩れる
人間の特質は偽善だが
社会は民衆以上に臆病
社会は表現を取り除くことで
自らが善であるかのように装うが
それは無能さを露呈させるにすぎない
2013年 デンマーク/ベルギー映画 241分 制作費470万ドル
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