「 利休 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 利休 "


監督 勅使河原宏
原作 野上彌生子
出演 三國連太郎  千利休
    松本幸四郎  織田信長
    中村吉右衛門 徳川家康
    田村亮    豊臣秀長
    山口小夜子  茶々
    坂東八十助  石田三成
    嵐圭史    古田織部
    今福将雄   長次郎
    久保晶    前田玄以
    元永定正   長谷川等伯
    財津一郎   蒲庵古渓
    井川比佐志  山上宗二
   山崎努    豊臣秀吉


初夏の早朝
利休は風炉に黒炭をつぎ最後に枝炭をつぐ
釜に水を注ぎ風炉に置く
庭の朝顔を一輪生け
残りは全て切り取らせる

大股で歩く秀吉
かけるように利休の茶室へ
にじり口から中へ
目の前に一輪の朝顔


秀吉は茶を点て利休に出す
利休は飲み干し茶碗を返す

主客が入れ替わり
利休が茶を点てる
秀吉は飲み干し茶碗を返す

利休は秀吉の茶頭を勤めて五年

 ***
利休、1522年(室町184年)生まれ
 ***

南蛮人から地球儀の説明を受ける信長(1534年(室町196年)生まれ)
傍に立つ茶頭利休      
庭のすみに控える秀吉( 1537年(室町199年)生まれ )
信長は鉄砲を大量購入

  *
 1573年(室町235年)
室町幕府滅ぶ
蒲庵古渓(1532年(室町194年)生まれ)大徳寺の住職になる
  *
 1582年6月2日
信長家臣・明智光秀(1528年(室町190年)生まれ)反乱。
信長(48歳)、京・本能寺にて自決。
東山御物等、茶の湯名物数十種焼失す。
 *
古渓(50歳)、信長葬儀の導師を務める
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清洲会議に於いて信長の後継者は
世間の評判柴田勝家(1522年(室町184年)生まれ)を押さえて
まさかの秀吉(45歳)

  *
 1985年
秀吉(48歳)、関白に任ぜられる
  *
 1586年
秀吉(49歳)、太政大臣に任ぜられる

秀吉は利休に命じ
黄金の茶室を作らせる
運搬可能な組み立て式
黄金の台子、黄金の茶道具
 *
利休の高弟山上宗二(1544年(室町206年)生まれ)
秀吉に"黒茶碗の良さが分からずば侘び茶は分からん"と本音
所払いとなる
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秀吉の家臣古田織部(1544年(室町206年)生まれ)
伝統と前衛を融合
茶の心あり
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聚楽第完成

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 1587年
秀吉(50歳)、バテレン追放令発布

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 1588年
秀吉(51歳)、刀狩り令制定
農民の帯刀を禁止する

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利休(66歳)、長次郎の茶碗を愛でる
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秀吉の側室茶々(1569年(室町231年)生まれ)懐妊
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石田三成(1560年(室町222年)生まれ)、前田玄以らは利休が鬱陶しい

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 1589年
利休(67歳)の寄進により
大徳寺三門完成
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長谷川等伯(1539年(室町201年)生まれ)大徳寺に襖絵"山水図襖"を描く
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家康(1543年(室町205年)生まれ)五ヶ国総検地を断行
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秀吉の弟秀長(1540年(室町202年)生まれ)病が悪化
利休に赤地の華やいだ茶碗を所望

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 1590年
秀吉(53歳)、小田原攻め
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山上宗二(46歳)、利休の計らいで秀吉にお目通り
北条幻庵(1493年(室町155年)生まれ)に義理立てして打ち首
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秀吉、唐・朝鮮へ服属要求の書簡を送る
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石田三成(30歳)、益々利休が煩わしい
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蒲庵古渓(58歳)、大徳寺三門に利休の木像を置く
 *
利休(69歳)、唐出兵に物申す

  *
 1591年
利休、聚楽屋敷内で切腹。享年70歳



   山口小夜子



   信長の死から利休の死まで9年間
   暴君秀吉と
   信頼され利用され振り回され捨てられる
   利休を描く


   駆け足だが長い
   登場人物が多くて消化しきれていない
    と言うか
    僕が消化しきれない



   茶道侘び寂びは省略の美学
   それに習えば良かったけど

   秀吉が一方の主役で
   派手好み



   減り張りを付ければ
   利休の苦悩が浮き彫りになったか

   それとも
   利休も派手好き見栄っ張りだったか
   命より見栄にこだわる馬鹿者か

   嘘でも"ごめん"と言えばいいのに
   這いつくばっても生きたらいいのに



     かなうは良し
     かないたがるは悪し


 三國連太郎


1989年 日本映画 135分
 ブルーリボン賞 主演男優賞受賞



 聚楽第