「 永遠の人 」 | 0・・映画toほげほげ

0・・映画toほげほげ

   
  
♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 永遠の人 "


監督 木下惠介
出演 高峰秀子
    佐田啓二
    仲代達矢
     乙羽信子
     加藤嘉
     田村正和


 阿蘇

汽車に乗る男と女
遠くに汽笛を聞く秀子

  ***
 むかし~から男と女は~
 恋をしたば~い
  それはでん、それはでん
 さ~まざまば~い
 むかし~も今も恋のはなしは~
 だれでも~面白かば~い
 あ~あ~あ~
  *

  一章
 昭和七年(1932)

戦争で足を名誉の負傷し
ちんばで帰って来た達也の歓迎式

達也は強欲地主の若旦那
小作人加藤
加藤の娘秀子も出迎え

秀子の恋人啓二は出征中
啓二は子供の頃から優等生
いつも比べられた達也は啓二が大嫌い

達也は秀子に結婚を申し込む
断られて啓二の兄に嫌がらせ
挙げ句の果てに
達也は父と共謀して秀子を犯す

秀子は自殺を考えるが
啓二の兄に止められ
達也との結婚を決める

やがて戦地から啓二が帰ってくる
経緯を聞き啓二は秀子と駆け落ちを企てるが
啓二の気が変わり ひとり村を去る

一章

  *
 むかし~ひとりの女が恋をしたです
  それがですなぁ、それがですなぁ
 ちいさか村のちいさか野の花のような
 恋でした~い
  それがですなぁ、それがですなぁ
 かぁわいそうに女の恋は
 散ってしまったい
 馬に踏んだくられた花のように
 あ~あ~あ~
 むごか~こったい~
  *

  二章
 昭和十九年(1944)

秀子は強欲地主の嫁として暮らす
父は寝たきり

3人の子供あり
長男はあの時の子供
秀子は長男が嫌い

啓二は2度目の出兵
啓二の嫁信子と子供が疎開してくる
信子は強欲地主の家で女中として働く・・・

二章

  *
 むかし~ひとりの女が嫁に行ったです
  それがですなぁ、それがですなぁ
 地主のあ~あ~あ~
 ちんばの男の嫁さんになった
  そりゃばってん、そりゃばってん
 女の心は~火の山の煙~
 あ~あ~あ~
  *

  三章
 昭和二十四年(1949)

啓二が病院から帰って来る
妻は死んだ、らしい

秀子の長男正和は高校生
秀子は長男が嫌い
自殺に追い込む

田村正和

  *
 むかし~ひとりの女が母になったです
  そればってん、そればってん
 胸の中~に苦しみが~膨らんどったです~
  それはですなぁ、それはですなぁ
 好きなおとこと~離されたに~く~し~み~
  *

  四章
 昭和三十五年(1960)

夜明けの汽車に乗る男と女
家の前で遠くに汽笛を聞く秀子

男は啓二の息子
女は秀子の娘・・・

四章

  *
 むかし~ひとりの女が鬼になったです
  それはですなぁ、それはですなぁ
 す~かんお~とこのおかみさんにな~て
 こ~どもができたったい
  そればってん、そればってん
 むこさんも~子~供も地獄のほのおで~
  *

  五章
 昭和三十六年(1961)

朗と紀子が子供を連れて帰って来る・・・



   仲代達矢



   なんだろう
   フラメンコ調で熊本弁の挿入歌

   かなり印象的で笑える
   笑わせるのが狙いか?

   恋の話は
   笑い話でアホらしい
   の、象徴か?



   主役は
   "永遠の憎しみを誓った"でした

   描かれるのは30年くらいで
   永遠と言うにはおこがましいが

   それも狙いか?

   人間の永遠なんて
   所詮こんなもんだ
   って意味の皮肉か?



  執念深い女の半生を描いた
  どろどろメロドラマ


   それだけ憎しみあって
   2人目、3人目よく作ったな


 高峰秀子


1961年 日本映画 107分