監督 木下惠介
出演 高峰秀子
佐田啓二
仲代達矢
乙羽信子
加藤嘉
田村正和
阿蘇
汽車に乗る男と女
遠くに汽笛を聞く秀子
***
むかし~から男と女は~
恋をしたば~い
それはでん、それはでん
さ~まざまば~い
むかし~も今も恋のはなしは~
だれでも~面白かば~い
あ~あ~あ~
*
一章
昭和七年(1932)
戦争で足を名誉の負傷し
ちんばで帰って来た達也の歓迎式
達也は強欲地主の若旦那
小作人加藤
加藤の娘秀子も出迎え
秀子の恋人啓二は出征中
啓二は子供の頃から優等生
いつも比べられた達也は啓二が大嫌い
達也は秀子に結婚を申し込む
断られて啓二の兄に嫌がらせ
挙げ句の果てに
達也は父と共謀して秀子を犯す
秀子は自殺を考えるが
啓二の兄に止められ
達也との結婚を決める
やがて戦地から啓二が帰ってくる
経緯を聞き啓二は秀子と駆け落ちを企てるが
啓二の気が変わり ひとり村を去る
![一章](https://stat.ameba.jp/user_images/20141218/13/marumaruhiko/db/f9/j/t02200096_0400017413162213654.jpg?caw=800)
*
むかし~ひとりの女が恋をしたです
それがですなぁ、それがですなぁ
ちいさか村のちいさか野の花のような
恋でした~い
それがですなぁ、それがですなぁ
かぁわいそうに女の恋は
散ってしまったい
馬に踏んだくられた花のように
あ~あ~あ~
むごか~こったい~
*
二章
昭和十九年(1944)
秀子は強欲地主の嫁として暮らす
父は寝たきり
3人の子供あり
長男はあの時の子供
秀子は長男が嫌い
啓二は2度目の出兵
啓二の嫁信子と子供が疎開してくる
信子は強欲地主の家で女中として働く・・・
![二章](https://stat.ameba.jp/user_images/20141218/13/marumaruhiko/d2/62/j/t02200096_0400017513162216743.jpg?caw=800)
*
むかし~ひとりの女が嫁に行ったです
それがですなぁ、それがですなぁ
地主のあ~あ~あ~
ちんばの男の嫁さんになった
そりゃばってん、そりゃばってん
女の心は~火の山の煙~
あ~あ~あ~
*
三章
昭和二十四年(1949)
啓二が病院から帰って来る
妻は死んだ、らしい
秀子の長男正和は高校生
秀子は長男が嫌い
自殺に追い込む
![田村正和](https://stat.ameba.jp/user_images/20141218/13/marumaruhiko/42/1e/j/t02200095_0400017313162217645.jpg?caw=800)
*
むかし~ひとりの女が母になったです
そればってん、そればってん
胸の中~に苦しみが~膨らんどったです~
それはですなぁ、それはですなぁ
好きなおとこと~離されたに~く~し~み~
*
四章
昭和三十五年(1960)
夜明けの汽車に乗る男と女
家の前で遠くに汽笛を聞く秀子
男は啓二の息子
女は秀子の娘・・・
![四章](https://stat.ameba.jp/user_images/20141218/13/marumaruhiko/aa/cc/j/t02200096_0400017413162219854.jpg?caw=800)
*
むかし~ひとりの女が鬼になったです
それはですなぁ、それはですなぁ
す~かんお~とこのおかみさんにな~て
こ~どもができたったい
そればってん、そればってん
むこさんも~子~供も地獄のほのおで~
*
五章
昭和三十六年(1961)
朗と紀子が子供を連れて帰って来る・・・
![仲代達矢](https://stat.ameba.jp/user_images/20141218/13/marumaruhiko/f4/61/j/t02200096_0400017413162220979.jpg?caw=800)
なんだろう
フラメンコ調で熊本弁の挿入歌
かなり印象的で笑える
笑わせるのが狙いか?
恋の話は
笑い話でアホらしい
の、象徴か?
主役は
"永遠の憎しみを誓った人"でした
描かれるのは30年くらいで
永遠と言うにはおこがましいが
それも狙いか?
人間の永遠なんて
所詮こんなもんだ
って意味の皮肉か?
執念深い女の半生を描いた
どろどろメロドラマ
それだけ憎しみあって
2人目、3人目よく作ったな
![高峰秀子](https://stat.ameba.jp/user_images/20141218/13/marumaruhiko/c5/dc/j/t02200096_0400017513162223932.jpg?caw=800)
1961年 日本映画 107分
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