「 夫婦善哉 」 | 0・・映画toほげほげ

0・・映画toほげほげ

   
  
♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 夫婦善哉 "


監督 豊田四郎
原作 織田作之助
出演 森繁久彌
   淡島千景
    司葉子
    浪花千栄子
    田中春男


 昭和七年(1932)の頃

大阪の石鹸化粧水香油卸問屋
維康商店
多くの丁稚を雇い商売繁盛

若旦那久彌は勘当され
新地の芸者と行方知れず

四代目の父は中風病みで寝床
面倒を見るのは娘の葉子
つまりは久彌の妹

父は頑固で息子久彌を許す気配なし
番頭が取り成してもなすすべなし

  *
 熱海

温泉宿に千景と泊まる久彌
熱海はつまらんと愚痴
駆け落ちしたけど久彌はのんき


その時
大きな地震


2人は1週間ぶりに大阪へ帰る
久彌は千景の実家に転がり込む
実家は小さなてんぷら屋

両親は歓迎するが
久彌は妻子ある身
でも
妻は病気で2年も里へ帰りきり


千景はやとなに出る
座敷で三味線弾いて踊って


維康商店へ
娘に会いに来た久彌

妻は先日死んだが
それは久彌には内緒
娘はまだ学校
ってことにして会わせない


千景は奥さんの後釜に座るつもりはない
久彌が一人前の男に出世したら本望


維康商店で久彌を気にかけるのは
二番番頭の春男
腰巾着とも言える


いつまでたっても
働こうとしない久彌
千景の貯金ちょろまかして飲み歩く


そうこうするうち
久彌の妹に婿養子が決まる・・・



   淡島千景



   夫婦善哉とは言っても
   夫婦じゃなかった

   本妻が死んで
   夫婦になろうとしたが
   最後まで許してもらえなかった



   なんでこんなダメ男に惚れるのか
   と、思うけど
   ダメ男に尽くして
   頼りにされている時のみに
   生き甲斐を感じる女性もいて
   それは幼い頃のトラウマのせいだっりするが
   そんな女性は
   ダメ男がなまじ出世などすると
   急に身を引いたりして
   次のダメ男を探す

   この物語は
   主役が最後までダメ男だからこそ
   ハッピーエンドで終わる


 夫婦善哉


1955年 日本映画 121分
 ブルーリボン賞 主演男優賞、主演女優賞、監督賞受賞