監督 小津安二郎
原作 大佛次郎
出演 田中絹代
高峰秀子
山村聡
上原謙
高杉早苗
笠智衆
千石規子
京都大学の講義
癌刺激説の証明実験について
癌出来つ意気昂然と二歩三歩
講義する教授の友人は胃癌
頑固者で煙草も酒も止めない
*
その胃癌の友人の娘絹代
教授から父の病状を聞く
長くて１年、せいぜい半年
本人は知らない
絹代の妹秀子も知らない
*
その友人とは宗方智衆
京都のお寺に間借り住まい
姉と東京から様子を見に来た秀子
姉とは対照的な勇ましいモダン娘
来訪者上原
秀子とも昔からの知り合い
*
上原は神戸の家具屋、独身
秀子は遊びに行く
秀子は以前姉の日記をこっそり見た
姉は昔、上原が好きだった
上原を茶化す
来訪者早苗
パリからの友人、お金持ちの未亡人
*
絹代と智衆は苔寺を見に来て
ふたりで晩御飯、四方山話
絹代の夫は失業中、職探し中
家計を支える絹代はバーを経営
智衆は自分の病状を気づいている
*
東京、絹代のバー
飲みたい時に飲む
そうでない時も飲む
by ドン・キホーテ
秀子はバイト
*
秀子は姉夫婦と同居
もともと父の家
秀子は気難しい絹代の夫聡が嫌い・・・
「 祇園の姉妹 」と勘違いしてた
そこまで古い映画じゃなかった
まぁ、十分古いんだけど
この頃の
小津安二郎 と 黒澤明 を比べると
小津安二郎の方が
きっちり計算されている
これはキャリアの差か性格か
小津安二郎47歳、黒澤明は40歳
歳は７つしか違わないが
監督歴は
小津安二郎が23年、黒澤明が７年
新しいということ
古いということ
姉と妹の衝突
それを見守る死期の近い父
新しいって どういうこと？
スカートが長いとか短かいとか
爪の色が何色だとか
それが新しさだと思う？
今に遅れないのが新しいの？
私は古くならないことが
新しいことだと思うの
ほんとに新しいことは
いつまでたっても
古くならないことだと思うの
終盤は実らぬ恋の話になって
若干退屈
1950年 日本映画 112分
ブルーリボン賞 主演男優賞受賞
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