「 アレクサンドリア 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " ÁGORA "

    = 広場


監督 アレハンドロ・アメナーバル
出演 レイチェル・ワイズ
   マックス・ミンゲラ
   オスカー・アイザック
   マイケル・ロンズデール


  アレクサンドリア
  332A.C.
  エジプトを占領した
  ギリシアのアレクサンドロス大王により建設される
  エジプト王朝の首都として発展
  人工は100万人を超える


 あらすじ、ネタバレ御免

 4世紀末
 ローマ帝国は崩壊の瀬戸際にあった

 アレクサンドリアは
 古代七不思議の1つ"大灯台"と
 70万冊の蔵書を持つ"図書館"があり
 壮麗さを誇っていた

 "図書館"は知の象徴のみならず
 信仰の象徴でもあり
 人々は古代の神々をあがめていた


 391A.D.
 アレクサンドリア図書館

数学・天文学者ヒュパティア21歳は
弟子に問う

 天空の軌道は"円"に支配されている
 地上の軌道は線状をなす 

 地面の下に潜んでいる力は何か?
 何が人間や物体を安定させるのか?

才能豊かで美しいヒュパティアは
大変な人気があり
彼女に恋する者も多かった


弟子の1人オレステスも
ヒュパティアに恋をしていた

当時の天文学の中心は
1世紀にプトレマイオスが彼の著書
"アルマゲスト"で唱えた天動説が信じられ
ヒュパティアもそれを信じていた

しかしオレステスは天動説に不自然さを感じ
やがてヒュパティアも
地動説の可能性を考え始める


ヒュパティアに仕えるダオスも
彼女に思いを寄せていたが
奴隷の身分では叶わぬ恋だった

各地で布教活動するキリスト教徒は
アレクサンドリアにも頻発にやって来た
奴隷や下層民を相手に布教を続け
特権階級に不満を持つ彼らの中に
キリスト教を信じる者が増えて行った

ダオスもキリスト教に心頭してゆく


キリスト教徒の布教活動は勢いを増し
古代の神々を侮辱する事も多くなった

ヒュパティアの父テオンは
数学者で天文学者であり
アレクサンドリア図書館館長であり
神官の長も兼ねていた

テオンは報復として
キリスト教徒を殺害を決定

キリスト教徒は反撃
修道士兵が図書館を襲撃

その後
膠着状態が続くが

ローマ帝国皇帝テオドシウス1世は
アレキサンドリアの司教テオフィロスの求めに応じ
キリスト教及びユダヤ教以外の
宗教施設破壊の許可を出す
アレクサンドリア図書館は破壊される

ギリシャの神を信じていた人たちは
キリスト教への転向を余儀なくされた

  395年
 テオドシウス1世の死により
  ローマ帝国は東西に分裂

  405年
 テオン死去

  ???年
 オレステスがエジプト長官になる

 412年
アレクサンドリアの総司教が死去
職権は強硬派のキュリロスへと継承され
ユダヤ教への迫害および破壊活動が起きる

長官オレステスの権力は既に
総司教キュリロスに及ばない

 415年
改宗を拒むヒュパティアは
キリスト教徒により惨殺される、享年45歳

その後
キュリロスは聖人に列せられ
"教会博士"と呼ばれた



   レイチェル・ワイズ



     世界を支配しているのは
     1つの中心を持つ完璧な円ではなく
     少し歪んで見える楕円である

     楕円とは
     ある2定点からの距離の和が一定となる曲線

     世界の中心は
     1つではない

     そのことが
     ヨハネス・ケプラーによって提唱されたのは
     ヒュパティアの死後1,200年経ってから



   純粋に科学に没頭したヒュパティア
   時代がそれを許さなかった

   ヒュパティアの死により
   ピタゴラスから続いた
   ギリシャの科学の発展は
   終焉する



     キリスト教が
     神の名の元に
     いかに多の人を殺してきたか

     キリスト教が
     神の名の元に
     いかに科学の発展を妨げてきたか


 アレクサンドリア


2009年 スペイン映画 127分 制作費7,000万ドル



   古代七不思議とは

     ギザの大ピラミッド
     バビロンの空中庭園
     エフェソスのアルテミス神殿
     オリンピアのゼウス像
     ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
     ロドス島の巨像
     アレクサンドリアの大灯台

   アレクサンドリアの大灯台は
   14世紀の地震によって全壊した