「 メッセンジャー 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " THE MESSENGER "


監督 オーレン・ムーヴァーマン
脚本 オーレン・ムーヴァーマン
   アレサンドロ・キャモン
出演 ベン・フォスター 
   ウディ・ハレルソン
   サマンサ・モートン
   ジェナ・マローン
   スティーヴ・ブシェミ
    ヤヤ・ダコスタ



フォスター軍曹はイラクで名誉の負傷
米国に帰還して
ジェナと祝いのイッパツ

でも実は、ジェナは
フォスターがイラクに居る間に
別の男に乗り換え
その男ともうすぐ結婚

これで、お別れ


陸軍基地に呼ばれたフォスター

服務期間がまだ数ヶ月残っている
損耗兵告知班への配属を言い渡される

フォスターは気が重い、不安
悲嘆カウンセリングも受けていない
神も信じていない

でも、そんなの関係ない
必要なのは情に流されない強い性格


班の上官ハレルソン大尉から
任務の概要説明

 損耗兵とは
 戦死者 傷病兵 行方不明兵 捕虜となった兵
 我々が扱うのは戦死者

 仕事の手順は単純
 セリフを覚えて告知する

 告げる相手は最近親者だけ
 友人や愛人はダメ

 告知は身元確認から24時間以内に行う
 目標は4時間以内
 テレビニュースとの競争
 ポケベルを24時間携帯する

 告知の時間は6時から22時
 夜中は起こさない

 最近親者が留守の時は
 待たずに あとで訪ねる

 "去った"や"帰らない"などの表現は
 誤解を招くので使わない

 "死者"や"死体"という言葉は使わない
 敬意を表して名前で呼ぶ

 最近親者には
 心臓発作のような緊急事態時以外は
 決して触れない

 泣き崩れても抱擁しない

 規則は以上だが
 実際の任務では色々ある
 まあ
 習うより慣れろ


フォスターはやっぱり気が重い


そして
ポケベルで呼ばれ
ハレルソン大尉と初仕事
ウディ・ハレルソン

ハレルソン大尉は頑固者?

 告知人は人に道を訪ねてはならない
 GPSも地図も使わず目的地を探せ

 車を目的地近くに止めてはならない
 車の音で気付くなんてのは最悪

 ノックは不吉
 ベルは不快
 チャイムは調子が崩れる


ハレルソンが手本を示す

やっぱりノック

戦死者の母親は留守
いたのは戦死者の恋人ヤヤ
戦死者の子を妊娠中

待つ必要はないが
ちょっとだけ待つ

でも
何があったかは
教えられない

でも
何があったかはすぐ分かる
泣きだすヤヤ

そこへ母親帰宅

告知を始めるハレルソン

 残念なお知らせが
 陸軍長官よりお悔やみの言葉をことずかっております

母親は聞こうとしない
嘘つき呼ばわり

泣き叫ぶ2人に
ハレルソンが決まり文句を続ける

 昨日爆撃により亡くなりました
 損耗兵の葬儀は支援担当官が手配します


ベテランがやっもグダグダ


2人でバー へ
ハレルソンはしんみり愚痴

 心の準備ができてる親などいない

 ベトナム戦争までは訃報は電報だった
 どちらが望ましいのか


その日の夜は眠れない
フォスターもハレルソンも

眠れないままの未明
またポケベル


今度は戦死者の父親へ
フォスターが告知

怒り出すブシェミ
悪態をつく
フォスターを責める

立ち尽くすフォスター

ハレルソンは
フォスターを促し立ち去る


そんなこんなの日々

またポケベル
次の被告知人は戦死者の妻サマンサ・・・

サマンサ・モートン



   アメリカ映画では
   度々登場する戦死を遺族に伝える軍人

   度々登場するが
   いつも名もない脇役


   軍にはそれ専門の部署があり
   それ専門の軍人がいるとは
   今まで知らなかった



   そんな彼らを主役にした
   戦場が一度も出てこない
   戦争映画


   告知兵同士の人間関係
   被告知人との関係を描いた
   ヒューマン・ドラマ



     前線に赴く兵士は旗を振って見送られ
     銃弾を一発受ければ、それでおしまい


     見送った家族は待つしかない

     本人が帰って来るか
     告知兵が来るか



   見るべき映画だけど
   主役が遺族に深入りし過ぎて
   やや退屈な時間もある



      悲しみの中にいると
      自分が特別だと思う
      笑ってる奴は敵だと思う

      本当は自分は悲しくないのに
      悲しみを伝えるだけの役目なのに


      なぜ自分は戦場に行ったのか
      なぜ彼らは戦場に行ったのか

      今となっては
      誰にも分からない


 ジェナ・マローン


2009年 アメリカ映画 113分 制作費650万ドル
 ベルリン国際映画祭 脚本賞受賞
 インディペンデント・スピリット賞 助演男優賞受賞