" The Hours "
監督 スティーブン・ダルドリー
原作 マイケル・カニンガム
音楽 フィリップ・グラス
出演 メリル・ストリープ
ジュリアン・ムーア
ニコール・キッドマン
エド・ハリス
クレア・デインズ
ジョン・C・ライリー
サセックス、イングランド
1941、3月28日
ヴァージニア・ウルフは
夫レナードと姉へ
感謝の言葉を書き残し
入水自殺する
ロサンゼルス
1951
ベッドで眠るジュリアン
花束を持ち、帰宅する夫ライリー
リッチモンド、イングランド
1923
ベッドで目が冴えるヴァージニア
医者から妻の病状を聞くレナード
ニューヨーク市
2001
ベッド寝た振りをするクラリッサ
朝帰りのサリー
ベッドから出て
身支度をするヴァージニア
ベッドから出て
鏡を見つめるため息をつくクラリッサ
ベッドの上で起き上がリ
"ダロウェイ夫人"を手にするジュリアン
2人目の子を妊娠6ヵ月
ヴァージニアは夫と二言三言
小説の出だしの言葉を思いつく
白紙原稿を手にするヴァージニア
小説を開くジュリアン
原稿にペンを走らせるヴァージニア
"ミセス・ダロウェイは言った。
"花は買ってくるわ、私が"
小説を読むジュリアン
"ミセス・ダロウェイは言った。
"花は買ってくるわ、私が"
クラリッサはアリソンに言う
"花は私が買ってくるわ"
起きてくるジュリアン
夫の買って来た花を見て言う
"花は私が買うべきだったのに"
今日はライリーの誕生日
クラリッサは友人の作家リチャードの
文学賞受賞後のホームパーティのため
花を買いに行く
"静寂を覆い隠すため
"いつもパーティを開く"
リチャードはエイズ
リチャードはパーティに乗り気じゃない
もう死のうと思う
ヴァージニアは
ある1日の中に
1人の女の全人生を描こうと思う
ジュリアンは
夫と息子リチャードを捨てて
家出しようと思う
"その日、ほかでもない その日
"彼女は自らの宿命を悟る"・・・
SFみたいな邦題だけど
時間旅行の話ではない
時間がずれたり
出会ったりはしない
「ダナウェイ婦人」をモチーフに
それを書いた作家
その読者
主人公と同じ名を持つ女性
時代の違う一日を通して
3人の苦悩を平行して描く
3人とも
重く苦しく希望なく
モヤモヤ気分3倍
"どうでもいいことではないか
"いつか自分が跡形もなく
"消え失せたとしても
"すべては今まで通り続いていく
2002年 アメリカ/UK映画 115分 製作費2,500万ドル
ゴールデン・グローブ 作品賞、女優賞受賞
アカデミー賞 主演女優賞受賞
ベルリン国際映画再 銀熊賞受賞
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