「 キューブ 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " CUBE "


監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演 ニコール・デボアー
   ニッキー・グァダーニ
   デヴィッド・ヒューレット
  

男は目が覚めると
一辺4.2mの正立方体の部屋の中に居た

6面の中央にはそれぞれ1mの正方形の扉があり
扉の向こうにも同じく正立方体の部屋があった

男は隣の部屋へ行ってみる
男はワナにはまり升の目に刻まれる


別々のキューブにいた男性3人女性2人が
1つのキューブで出会う

皆、
何故キューブの中にいるか分からない
誰がここに連れて来たかも分からない

目が覚めたらここに居た
名前入りの囚人服を着せられていた

あるかもしれない出口を探すベきか
来るかもしれない助けを待つべきか

動き回ればワナにはまるかもしれない
でも助けはいつ来るかは分からない

5人はワナを避けつつ出口を探す

その中の1人は脱獄のエキスパート
しかしその男がワナにはまる

残った4人は改めて
なぜ自分達がここにいるのか考える
自分たちが選ばれた理由は何か考える

その4人は
警官、女医、女学生、サラリーマン
共通点はない
疑問は堂々巡り

そうなれば
それ以前の根本的疑問が涌き上がる
自分たちの人生に
ここを出て生き延びる価値があるか

価値の有る無しは脇に置いて
各キューブには3桁の数字が3つ書かれている
その数字とワナに関係がありそう

キューブからキューブへ移動する4人
もう一人の男と遭遇

その後分かった事実と推測から
キューブは巨大なキューブの中にあり
最大で一辺に26個、最大で総数17,576個・・・



  移動しても移動しても同じ部屋
  色が少しづつ違うだけ

  部屋を一つ作ればセットは完成
  あとは照明を変えればいい

  これぞ低予算の発想

  しかしこの繰り返しが
  無限性と閉塞感を両立させる


   何故ここに来て
   ここで何をして
   いつまで続くか

   誰も知らない
   誰も教えない


  出口はない
  何の展開もなく行なわれる計画
  目的は誰も覚えていない
  誰も彼もがシステムの一部
  目の前を見るしかない
  全体は誰にも見えない
  人生は複雑だ
  誰も人生を制御できず
  その故にここにいる
   

    なぜ生まれて来たか
    この世界を誰が作ったのは誰だっのか
    思い出せない

    目的はあったのか、無かったのか
    神様のほんの気まぐれだったのか

    帰る日は自分で決めるのか
    迎えが来るのか    

    何も思い出さず
    堂々巡りの今日が過ぎて行く


   人生の縮図を描いた
   不条理ミステリー


 $0・・映画toほげほげ-ニコール・デボアー


1997年 カナダ映画 90分 製作費35万ドル
 ジュラルメール・ファンタスティック映画祭 グランプリ、
                      国際批評家賞、
                      観客賞受賞