監督 キャメロン・クロウ
出演 トム・クルーズ
キューバ・グッディング・Jr
レニー・ゼルウィガー
ケリー・プレストン
ボニー・ハント
ジョナサン・リプニッキ
エリック・ストルツ
僕は多数の天才選手を抱えるプロ・スポーツ界の黒子
僕はやりてのスポーツ・エージェント
一日に受ける電話の数は264回
僕の会社はSMI
国際スポーツ・マネージメント
33人のエージェントが1685人のプロ選手を仕切る
僕のクライアントは72人
僕は選手を高く売り
限界まで試合をさせ
儲けるだけ儲けさせ
壊れたら捨てる
僕は天才エージェント
お金はざくざく儲かるし
恋人のケリーはナイスボディで
会えはすぐにパコパコしてくれるし
僕は絶好調
そして、ある日
すごいアイディアが頭に浮かんだ
僕は良心って言葉を発見したのさ
僕は出来る子なので
提案書を一晩でまとめた
"理想のエージェントとクライアントの関係"
要点は
会社の利益を度外視し良心的な仕事をしよう
働き過ぎに注意しよう
僕はその晩のうちに提案書を110部コピーし
社内に配たんだ
翌日僕は同僚から拍手を浴び注目の的
僕の実力からすれば当たり前の結果
だけど何故か
僕はクビになったんだ
みんな当然だって言うんだ
提案書のせいだって
会社には良心なんて いらないらしい
僕は頭に来たね
僕は良心に従い選手の引き抜きを始めた
こんな会社の顧客なら奪って当然
腹いせに会社から電話をしまくった
だけど僕と再契約を結んだのは
アホなアメフト選手のキューバ１人
僕の実力を妬んだ同僚がじゃましたからさ
こんな礼儀知らずの会社なんかに
義理立てする気持ちはさらさらない
僕は良心をもって社員の引き抜きを始めた
でもみんな良心ってものがないんだな
会社には世話になってるし
なんて甘っちょろい事いいやがって
ついて来たのは経理のレニー唯１人
メガネのジョナサンを育てるシングル・マザー
事情を聞いたケリーは励ましてくれた
負け犬にだけはならないで
僕は負け犬って言葉が大嫌い・・・
のっけから長いナレーション
そこでもういやになった
トムの大げさな演技は
意図的なの
これはコメディなの？
真意が分からぬまま話は進む
やっばりコメディかな
そしてダメ男に恋をする
ラブ・ロマンスかな
たった１人のクライアントは
エージェントの力を借りずに
自力で契約を獲得
自分は出来ると意気がってた男は
会社の後ろ盾が無ければ
結婚以外は何もできなかった
なんか掴み所のない作品
コメディならもっとコメディらしく
コメディじゃないなら
いったいこれは何
"金"を超えた"クワン"の世界に登ろう
そこには"愛と金"が満ちている
1996年 アメリカ映画 139分 製作費5,000万ドル
放送映画批評家協会賞 助演男優賞、ブレークスルー賞、子役賞受賞
ゴールデン・グローブ 男優賞受賞
MTVムービー賞 男優賞受賞
アカデミー賞 助演男優賞受賞
散々くじらを乱獲して
ある日突然
もう一匹も穫るな、と
自分のしてきた事は棚に上げて
極端から極端に走る
そんな国民性が垣間見える