" Shine "
監督 スコット・ヒックス
出演 ジェフリー・ラッシュ
ノア・テイラー
アーミン・ミューラー=スタール
ジョン・ギールグッド
リン・レッドグレイヴ
実在のピアニスト
デイヴィッド・ヘルフゴット
をモデルに描かれた作品
デイヴィッド・ヘルフゴット
1947年 オーストラリア、メルボルン生れ
1966年
19歳で奨学金を得てロンドンに留学
そしてロンドンで不安神経症になる
僕はネコ僕はネコだよ
だってだってネコの気持ちが分かるから
どうしてなんだろう
きっとネコはいつぶたれるか分からないから
僕は悲しいネコ悲しいネコ
ネコって不思議不思議不思議本当に不思議
僕はキスするネコにキスするいつもいつも
人生は冒険人生は冒険今の僕は昔の僕と違う
僕は変わるどんどん変わる
変わって変わってまた変わる
人生は血を見るスポーツ本当本当にそうだ
いやパズルだ大変だ欠片をはめて行くの何が出来る
面白い面白い面白い謎だよ謎だ
激しい雨に濡れる男
突然ワインバーに飛び込み
早口で取り留めなく喋り続ける
ご免ご免僕は悪い子だ本当に悪い子だ
こんなにびしょびしょになってるし
僕は誰だ僕は誰だ僕は誰でしょう
僕はデヴィッド僕はデヴィッド
僕は迷子僕は負け犬
生きる生きる生きるって大切だ
もっともっともっと人生って難しい
人生って残酷だでも生き残らないと
一生戦わないと人生って戦いでしょ
苦しんで苦しんでもがいて
水から顔出してないと溺れてあっぷあっぷで
店員のが彼を家へ送り届ける
車の中でも喋り続ける
ヘルフゴット変な名前まぬけだね
ヘルフゴットって神の助けって意味なんだ
おじいちゃんは信心深くてね
でも殺されちゃったよ
神様はおじいちゃんを助けなかったよ
笑っちゃう笑っちゃう悲しいことなのに
たぶんね僕魂がないんだよ
父さんが言ったよ
僕はバカだわがままだ
それって悲劇だよ悲劇バカな悲劇だよ
デイヴィッドの父は極めて音楽好きで
6歳の時息子にピアノを教え始めた
デイヴィッドには才能がありすぐに上達したが
父は独学のピアニストであったため教え方に難があり
デイヴィッドはコンクールでは優勝できなかった
父にとって優勝以外は何の価値もなかった
それでもデイヴィッドの父は極めて自信家だったので
優勝できないのは息子の努力が足りないからと考え
専門の教師をつけようとはしなかった
しかしデイヴィト10歳の時
ついに限界を感じ教師に習わせる
14歳に成長したデイヴィドは
オーストラリアのコンクールで
史上最年少で優勝し
アメリカ留学のチャンスを得る
ヘルフゴット家は貧しかったのが
難なく寄付が集まり準備は着実に進む
しかし土壇場で父が頑なに反対
留学は流れる
19歳の時、ついに父に反発
家出同然にロンドンへ留学する
才能はあったが神経が細かった
なまじ才能があったが故に
それが彼の負担になった
自分は成功して当然だという重圧が
彼の神経を更にすり減らした
環境の変化が追い打ちをかけた
誰ひとり知人のいない環境で
彼らを怒らせたくない不安と
ひとりぼっちになる恐怖から
どんどん多弁になってゆく
父はその脆さを知るが故に
手元から離したがらなかったのか
それとも
父が彼の神経をすり減らしたのか
それでもコンクールには敢て
最も難しいピアノ曲とされる
ラフマニノフの3番を選び
自分を追い込んでゆく
そして
コンクールの直後一線を越える・・・
精神を病んで自由になったのか
病んでからの方が楽しそう
ピアノの演奏は
デイヴィッド・ヘルフゴット本人
彼は2012年現在
現役でコンサート活動を行なっている
僕は生きている僕は生きている
そして人生は続いていく
人生は永遠に続いていく
いやいや永遠じゃない
でも僕らは途中で捨てないで生きていく
捨てちゃいけない捨てちゃいけない
それが人生だ
1996年 オーストラリア映画 105分 製作費550万ドル
アカデミー賞 主演男優賞受賞
NY批評家協会賞 男優賞受賞
LA批評家協会賞 男優賞受賞
ゴールデン・グローブ 男優賞受賞
放送映画批評家協会賞 主演男優賞受賞