監督 オリバー・ストーン
原作 ロン・コヴィック
脚本 ロン・コヴィック
出演 トム・クルーズ
ウィレム・デフォー
キーラ・セジウィック
トム・ベレンジャー
Cordelia Gonzalez
1776年7月4日
アメリカはイギリスから独立
ロングアイランド、マサピークア
1956
ロンは戦争ごっこが好きな少年だった
町中が独立記念日で賑わう、7月4日
パレードの帰還兵には尊敬の眼差し
今日はロンの10才の誕生日
幼馴染みのキーラとはラブラブ
ロンは野球も得意でパパの自慢の息子
さすが7月4日生まれだ
1961
ケネディが大統領に就任
あなたが国に尽くすのです
ロンはママの期待の星
あなたの演説する姿が目に浮かぶわ
ロンは高校でレスリング部に入り
鬼コーチのシゴキに燃える
気合いを入れて ぶっ殺せ
勝つための苦しみだ
勝利を手にするための代価だ
犠牲を払え！それが勝利の代価だ
長男ロンはママの自慢
みんな兄さんを見習ってトップを目指すのよ
勉強でも、スポーツでも。人生でも
でも
ロンは試合で負け
人生が終わったかのような屈辱を味わう
高校に海兵隊の徴兵部トム特務曹長が来る
海兵隊はベストの者だけが選ばれて入隊するのだ
誇り高く 他に秀で 堂々と胸を張る
それが合衆国海兵隊だ
不可能を可能にしたいのなら
海兵隊の訓練に絶えてみろ
ロンの目がキラキラ輝く
ロンは入隊を決意
戦争が終わる前に俺は行く
おやじ達は第二次世界大戦で戦った
おれも歴史の一部になる
大陸間弾道ミサイルがアメリカを狙っている
世界は共産主義者だらけだ
プロムの夜は土砂降り
親しんだ故郷への思いを
ロンはキーラとのダンスで断ち切る
そして
砂埃飛ぶベトナム、クアベト川付近の砂丘
1967年10月
ベトコンが潜むと見られる村
上官が言う、あちこちに銃が見える
混乱した状況で脅えた兵士が命令前に発砲
小隊長ロンはやっと発砲を止める
村内へ偵察に行くロンたち
倒れているのは赤ん坊を含む民間人
突如始まる敵の猛攻撃
無我夢中で反撃するロン
しかし彼が撃ち殺したのは
遅れて退却してきたアメリカ兵だった
ロンの報告を聞く上官
それは君の思い違いだ
二度と言うな
1968年1月
草原を進軍するアメリカ軍
のどかそうな村からの突然の攻撃
退却する兵士に激を飛ばすロン
右足を銃弾が射抜く
それでも必死に反撃するロンを
更に銃弾が射抜く
ブロンクス海兵病院
1968年
汚い病棟にごった返す傷痍兵
手慣れた介護に明るい看護師
車椅子のトム
脊髄をやられ、下半身は完全麻痺
そして
ベトナム戦争は泥沼と化し
世間では反戦デモが盛り上がる
1969年7月4日
独立記念日のパレード
帰還兵のロンに注がれる眼差しには
尊敬と憐れみ、そして非難が入り混じっていた・・・
政府の口車に乗せられ
はじめたバカな戦争に
参加した若者の
その後の人生
「 ランボー 」とテーマは同じ
やけを起こして乱暴者にはならないけど
共産主義が世界を乗っ取るなんて
デタラメさ
デマを信じたから お前らは死に負傷した
ピーナスを弄ぶのは罪だとママは言ったけど
出来るなら僕だって弄んびたいさ
使い方さえ学ばないうちに
こいつはジャングルでダメになったんだ
男に戻りたい
一流と言える娼婦は
下半身麻痺でも満足させる
自伝的小説を基にし
政府の欺瞞を批判した
反戦映画
ベトナムで戦ったアメリカ兵は
被害者だが加害者でもある
その気になれば
逮捕覚悟で徴兵拒否もできた
私は一生許さないけど
主は許して下さるわ
We don't want your fucking war！
1989年 アメリカ映画 144分
ゴールデン・グローブ 作品賞、監督賞、男優賞、脚本賞受賞
アカデミー賞 監督賞、編集賞受賞
ソンミ村虐殺事件
1968年3月16日
南ベトナム、ソンミ村に於いて
アメリカ陸軍が無抵抗の村民を襲撃
504人を虐殺した
May 4th事件
1970年5月4日
アメリカ、ケント大学に於いて
反戦デモを行なっていた学生に州兵が発砲
4人の死者と9人の負傷者を出した