監督 シドニー・ルメット
原作 バリー・リード
出演 ポール・ニューマン
シャーロット・ランプリング
ジャック・ウォーデン
ジェームズ・メイスン
ミロ・オーシャ
くたびれた弁護士ポール
震える手で酒を飲みながら
死亡欄をチェック
葬式に顔を出しては
係争の起しそうな喪主に名刺を渡す
先輩ジャック弁護士は
心配してポールに仕事を回すが
酔っぱらいポールはやる気なし
依頼人は被害者の妹
健康な姉は3度目の出産の時
麻酔のミスで嘔吐物を詰まらせ窒息
母親は植物人間、赤子は死亡
まともにケアしてくれる病院は
入るのに5万ドルの寄付が必要
第三者の医師の意見も
病院のミスは明らか
でも
相手はカトリック教会経営の大病院
裁判になれば大変
教会も体面上 表沙汰にしたくない
教会は示談を申し出る
ポールも示談に不満なし
バーで喜ぶポール
１人酒を飲むシャーロットに出会う
病院で被害者の写真を撮るポール
そして
ポールの心に何かが芽生える
教会側は示談金21万ドルを提示
一般的に妥当な金額
被害者側も不満なし
ところがポールは
その提示を蹴り
呆れるジャックを説得し
病院を相手に訴訟を起こす
相手の弁護士は超一流メイスン
判事ミロも示談を薦めるが
ポールは頑なに応じない
そして裁判が近づく
ポールは法廷は久しぶり
被害者側の証人は集まらない・・・
魔が差したとしか思えない
無謀な挑戦
始めたからには
引き返せない
覚悟を決めて
針のむしろに座る
皆の利害を無視してまでも
敢て正義を振りかざす意義はあるか
法廷は 正義を与える場ではなく
弱者に 正義に挑戦する機会を与える場だ
1982年 アメリカ映画 129分