streetcar = 路面電車
監督 エリア・カザン
美術 リチャード・デイ
出演 ヴィヴィアン・リー
マーロン・ブランド
カール・マルデン
キム・ハンター
ニューオリンズへやって来たヴィヴィアン
"欲望"という名の路面電車に乗って
"墓場"という名の路面電車に乗り換えて
妹キムのアパートへ到着
ヴィヴィアンは安月給の高校教師
夫を失い、両親を失い
家も農園も失い、錯乱寸前で休職
キムの処へ転がり込んだものの
掃だめのような汚さに戸惑う
キムの夫マーロンは
農園を失った顛末が気になる
売ったのなら金があるはずだ
農園は姉妹二人のもので
妻の財産は夫の財産だ
書類を見せろ
ヴィヴィアンは
マーロンのカード仲間カールに
心惹かれるようになる一方
マーロンを
暴力的な欲望を持つ
ガタガタ揺れるあの古ぼけた市電のような男だと
キムに離婚を勧める
そして
ヴィヴィアンの精神は徐々に崩壊して行く・・・
赤狩りを続ける非米活動調査委員会
1951年にハリウッドは第二弾の襲撃を受ける
そして
元共産党員エリア・カザンも
この映画の翌年
喚問を受けることになる
カザンは"欲望という名の電車"に乗り
卑怯者という名の駅に向かう
司法取引に応じ
11人の仲間を売る
1951年 アメリカ映画 122分 白黒
NY批評協会賞 作品賞、監督賞、女優賞受賞
ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞、女優賞受賞
アカデミー賞 主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、美術賞受賞