監督 黒澤明
出演 志村喬
伊藤雄之助
小田切みき
主人公の胃のレントゲン写真
噴門部に胃癌の兆候が見られるが
本人はまだそれを知らない
胃下垂でもあるかな
主人公
市役所、市民課課長の志村
時間を潰しているだけの男
20年前から死んだも同然の男
地位を守るために何もしない
お腹の調子の悪い志村は病院へ
待合室でおせっかいが胃癌の症状を説明
それが自分の症状とぴったり
医者は深刻な顔をして
軽い胃潰瘍です
医者の言うことは
おせっかいの言った事と同じ
実際、志村は胃癌
余命は半年
志村は意気消沈
仏壇の奥さんの遺影の前で涙ぐむ
それから志村は無断欠勤
睡眠薬を買ったが飲む勇気がない
無茶を承知で酒を飲む
息子の為にミイラの様に働いた志村は
遊びを知らない
飲み屋で出会った小説家に
楽しい事を教えてくれと頼む・・・
生きながら死んでいた男は
死期を悟った時から
本当に生きたいと思った
死ぬまで生きたい
何かを作りたいと思った
1952年 日本映画 143分 白黒
ドイツ国際映画祭 ドイツ上院陪審賞受賞
なぜ生まれて来たのか
思い出せない
生まれたついでに
死ぬまで生きてみよう