" METROPOLIS "
監督 フリッツ・ラング
出演 ブリギッテ・ヘルム
グスタフ・フレーリッヒ
あらすじ、ネタバレ御免
昼夜交替で働く労働者の街は
地底深くに
メトロポリスの支配者の
息子のための喜びの庭は
遥か高みに
喜びの庭で女といちゃつく
支配者の息子フレーダ
喜びの庭にエレベーターから現れる
大勢の子供を連れたマリア
これはあなたの兄弟よ
それだけ言い残しエレベーターの中に消える
フレーダはマリアに一目惚れ
彼女は労働者の娘
フレーダーは地下機械室を訪れる
巨大マシーンを動かす労働者達
マシーンの暴走で死傷する大勢の労働者
ショックを受け
父支配者の元を訪れるフレーダ
父に詰め寄るフレーダ
いつか彼らが反乱を起こしたら どうするの ?
ちょうどそこへ
地下で不穏な計画があると情報が入る
それに気づかなかった一人の重役が
即、首になる
気落ちして父の部屋を去った重役に
フレーダは何やら頼み事
発明家は疲れない労働者、人間型ロボットを作る
フレーダは労働者に成り切って
地下で労働を実体験
地下の秘密集会に出席
不穏な動きを煽動しているのはマリアで
彼女はバベルの塔の話をして
計画する"脳"と作る"手"の間には調停者が必要であり
両者を理解させるのは"心"である
やがて調停者が現れる
と説く
その集会を盗み見ていた支配者
発明家にマリアそっくりのロボットを作るように命令
そのロボットで労働者の野望を打ち砕く計画
発明家はマリアを誘拐
自分の家に監禁
悲鳴を聞いたフレーダは救出に行くが失敗
発明家はロボットをマリアそっくりに作り変える
ロボットは全くマリアと見分けがつかない
支配者階級のパーティーで
お披露目のセクシーダンス
男どもは皆夢中
発明家は支配者が嫌い
ロボットマリアを使ってメトロポリスの転覆を狙う
労働者に暴動の蜂起を呼びかけるロボットマリア
マシーンを壊せ
あまりの変貌振りに偽物と見破るフレーダ
支配者の息子の言葉を労働者は信じない
暴動を起こした労働者はマシーンを破壊する
制御不能になった地下都市を大水が襲う
逃げ惑う子供達
フレーダは水びたしのとか都市で
発明家の家を逃げ出した本物マリアと再会
子供達を地下都市から救う
自分達が騙されていたと知った労働者は
ロボットマリアを火にかける
火の中でマリアはロボットに返る
フレーダが仲介者となり
支配者と労働者が握手をする
白黒、サイレントではあるが
映画の表現力や
SFX技術は格段に進歩した
元々社会批判の強い映画
アメリカに持ち込まれた際
検閲を受け
架空の国のSF物語りと言う設定のお陰で
かろうじて上映は許されたが
資本主義を批判した部分は削られた
この映画のトレードマークの女性型ロボット
出て来てすぐに人間そっくりに作り替えられるので
意外に出番は少ない
1927年 ドイツ映画 153分 白黒 サイレント
様々なバージョンがあり現在見られるのは
一般的に120分程度