「 ローズ・イン・タイドランド 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " TIDELAND "

    tideland = 干潟、潮が引いた時に現れる海底


監督 テリー・ギリアム
原作 ミッチ・カリン
出演 ジョデル・フェルランド
   ジェフ・ブリッジス
   ジャネット・マクティア


昼蛍と遊ぶ10才のローズは
頭だけの人形と空想の世界

ローズの父は
デンマークのバイキングとフィヨルドに憧れる
ユトランドに行くのを夢見る薬中のロッカー
"ことぶき"と書いたはっぴを着てる

母はぐうたらな薬中
情緒不安定

ローズは父が好きで
愛読書は不思議の国のアリス
親の為にヘロイン注射を用意するしっかり者

ローズが壁に 悪魔の影を見た夜に
母は薬の打ち過ぎで死んだ

ローズと父はすぐに列車に乗る
沼男が遺体を見つけて追って来る前に
死んだ祖母の家に着こうと

草原の中に建つ祖母の家はゴッホの絵のよう
だけど中は荒れ放題

ローズがリスに 話しかけられた日
父は薬の打ち過ぎで死んだ

一人になったローズは頭だけの人形と
一人芝居をしてお伽噺の中で時を過ごす

近所に住むのは
蜂に母と片目を殺された姉と
水中眼鏡で草むらの中を泳ぐ弟・・・


    これは・・ ?
   ファンタジー・・ ?


 予告編を見て
 純粋なファンタジーだと思ったら大違い

 描かれるのは空想の世界で遊んでいるであろう
 現実の少女の現実の世界

 厳しい現実にもかかわらず
 顔色ひとつ変えず空想に逃避する少女

 独特の色彩と構図で描かれる現実の世界

 それは
 南部の乾いた大地に現れる幻の干潟のように
 捕らえどころがない

 
  現実でも空想でも干潟は出てこない
  一日のうちの数時間だけ姿を見せる干潟
  タイドランドを幻の象徴とした

    
    この不思議な世界
    忘れた頃にまた見たくなる


  所詮、この世はタイドランド
  僕もあなたも、うたかたの夢
  潮が満ちれば消えるまぽろし
 

 $0・・映画toほげほげ-ローズ・イン・タイドランド


2005年 カナダ/UK映画 117分 製作費1,200万ドル