「 昼顔 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " BELLE DE JOUR "


監督 ルイス・ブニュエル
原作 ジョゼフ・ケッセル
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ
   ジャン・ソレル
   ミシェル・ピコリ


  あらすじ、ネタバレ御免


カトリーヌとジャンは仲のいい夫婦
御者二人の馬車で森の中を散歩
カトリーヌの唯一の欠点は不感症
シャンが「治るといいね」と言ったのに
「治りっこないは」と無表情のカトリーヌ

突然ジャンは馬車を止めさせ
御者に命じ彼女を森の中へ引きずり込む
木に縛り付け、御者二人に鞭打たせて
 後は好きにしろ
カトリーヌにキスをする御者
恍惚の表情を浮かべるカトリーヌ

「何を考えてる ?」
寝室でジャンがカトリーヌに聞く
無表情のカトリーヌ
 あなたのことよ
 二人で馬車に乗る夢を見てた
カトリーヌのベッドに入ろうとするジャン
彼女はそれを無表情に拒絶する

ある日
カトリーヌは友人から二人の幼馴染みが
秘密クラブで売春をしていると聞く

娼館の事が彼女の頭から離れない
一瞬よぎる幼い時の思いで
 彼女にキスをする鉛管工、動けない

カトリーヌはジャンの友人ミシェルから
昔行った娼館の話を聞く

娼館の前を行きつ戻りつ
ためらい迷うカトリーヌ
一瞬よぎる幼い時の思い出
 聖餅をかたくなに拒否
意を決死ドアを開ける

娼館の女主人に話を聞くも一度は断るが
その日から
昼2時から5時まで娼婦をする決心をさせられる

2時、ためらいながら同じ部屋を訪れる
"昼顔"の源氏名をもらい
そのまま帰ろうともする彼女に
女主人はお金持ちの常連を紹介
無表情なカトリーヌ
また帰ろうとする彼女を女主人は止める
カトリーヌは荒々しく犯されるように初めての客をとる

野外で純白の服を着て縛られるカトリーヌ
ジャンの知り合いに
淫売女、尻軽女、クソ女、スベタ、メス犬、色情魔、ゲス女
と罵られながら泥を投げつけられ汚されてゆくカトリーヌ
それを見つめるジャン

1週間の無断欠勤の後、また娼館を訪れるカトリーヌ
怒る女主人に是非働かせてくれと頼む

最初の客は、怒られるダメ召使い役が好き
これは難しいので隣の部屋から覗きながら勉強
踏みつけられて、鞭でぶたれて

次に来た
何を言ってるか分からない東洋人の相手をするカトリーヌ
 最高に感じたわ

別の日
公爵の大きな屋敷へ出張
棺桶で死体のふり


ジャンと同じベッドで寝るカトリーヌ
 日ごとに愛が深まるわ

そんなある日
客になったヤクザな男に惚れられ
別の日
ミシェルも客として現れる

森の中
銃で決闘するジャンとミシェル
決闘の後
木に縛り付けられたカトリーヌにキスをするジャン

カトリーヌは娼館を辞める

ヤクザな男はカトリーヌの素性を探り出し
彼女を独り占めにしようと
ジャンに銃弾を撃ち込む
やくざな男は逃走中警察により射殺される

全身麻痺のジャン、目も見えない
楽しそうに話しかけるカトリーヌ
 教授が必ず治るって
 私も事故以来 夢を見なくなったの
 もうお薬の時間ね
嚥下反射は残るジャン

不意に訪ねて来るミシェル
 彼に何もかも話す
 彼は負い目を感じてる
 だから君のことを話す
 始めは苦しんでも 楽になれる
別室でそわそわするカトリーヌ

ミシェルは帰り
ジャンと二人になる
刺繍をするカトリーヌ
ジャンが昔のように微笑み話しかける
 何を考えてる ?
カトリーヌは微笑みながら答える
 あなたのことよ
馬車の走る音が聞こえて来る
ベランダから見下ろすカトリーヌ
森の中を走る空の馬車


  テーマは過激、でも
  僕が見たブニュエルの中で一番普通で、一番分かり易い
  しかもヴェネチアで金獅子賞を獲ってる


  性的要素の多い映画だが 
  ヌードはほとんどない

  
  ブニュエル入門としてはお薦め
  但し、子供の見る映画ではない
  
 
1967年 フランス/イタリア映画 100分
 ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞