10匹の子猫たちについて。 | まるこ☆の活動日記。

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被災動物に関わる日々の記録。

帰宅困難地区になりそうな
浪江町津島地区での活動がメインの
今日この頃。

前回 里親さん募集した子猫たちですが。

検査の結果、そのうちの1匹から
パルボ陽性が出ました。

今日その検査結果を知らされて、
正直まだ混乱しています。


生まれてからずっと一緒だったのに
1匹だけ、って意味が分からない…。

でも陽性が出たのは事実なので、
注意喚起も兼ねてお知らせします。


この子たちは飯舘村から来ました。

飯舘村に給餌に入るボランティアの方。
保護場所の周辺を回っている方には
犬班Aが順次連絡を入れています。

場所を知っておきたいという
ボランティアの方は、こちらから
犬班Aまで問い合わせお願いします。

まるこは場所を知らないので
お答えできません。
その点ご了承ください。







受け入れた時点で
ほとんどの子が下痢~軟便でした。

それ自体は良くあることだし
みんな元気いっぱいだったので、
いつものようにケアしつつ
病院にも連れて行きました。

そのうち1匹が急変。
いきなり元気がなくなり
繰り返し嘔吐するので
すぐ病院に駆け込みました。

吐き気止めの注射や輸液など
ひと通りの処置をしてもらい帰宅。

少しは落ち着いたようでしたが
しばらくするとまた嘔吐と下痢…。

毎日 病院で処置してもらい、
家でも他の保護っ子たちの世話と並行して
ほぼ不眠不休で看病にあたりました。

小さな身体ですごい頑張りを見せてくれ、
4日目に嘔吐がおさまり。
少し状態が上向いてはきたものの、
もう体力が持たなかったのでしょう
残念ながら永眠しました。


東京へ移動した子猫たちの1匹も、
同時期に全く同じ症状で入院しました。
この子も残念ながら永眠。



私たちも勿論おかしいと思い、
2匹が闘病中に
それぞれ病院に相談しています。

・ 検便は2回はしており、
    コクシなど寄生虫は見付かっていません。
    螺旋菌など悪玉菌もおらず
    内容物も消化されていない食物のみ。
    血便も認められませんでした。

・ 血液検査でも特に大きな異常はなし。
    白血球数は増加していたので
    腸の炎症に因るものだろうとのこと。


複数の病院にて、
パルボの兆候は認められないので
腸炎だろうとの診断でした。


歯の生え揃い方から予想する月齢に対し
かなり身体が小さい子たちで、
母猫であろう子も痩せていたそうです。

発育不良が関係しているのかな、と
その時は思いました。



その後、子猫たちが順に倒れ始めました。
食欲も旺盛で
元気にじゃれあって遊んでいて。
そんな子たちが急に。

ほとんど皆、同じ症状でした。
これには獣医さんも頭を抱え…。

パルボの疑いが捨てきれなかった私は
ちょっとの空き時間の度に検索を重ね、
症状が全く出ないのに陽性だったり
白血球が減らなかった子がいたり
ニュータイプ?変異株?
そんな感じの症例もあることを知り、
念のために検査しようと決意しました。

その時そのタイミングで、
1日だけうちに滞在した子たちから
パルボ陽性が出たと連絡が入り。

※ この子たちはワクチン接種したばかりで
    その抗体の影響も考えられるので
    再検査します。
   

知らせを届けに来た犬班Aに
その場で病院に電話してもらい、
時間外だけれど対応してくれるとのことで
子猫たち全員を連れて検査に向かいました。

検査機関に出してもらったものの
お盆休みの影響で普段より日数がかかり、
その間にも1匹、また1匹と
子猫たちが死んでいきました…。

パルボであろうとなかろうと
対症療法しかないので、
出来ることは全てやりました。
でも誰も生かせませんでした。

早く陰性の結果が欲しかった。
そしたら隔離が解除できる。
この子らを手元に置いて
ほぼ付きっきりで看てあげられる。

歯がゆくて歯がゆくて堪らなくて、
そしてそれは叶いませんでした。


隔離中はちょっと様子を見に行くにも
まず完全防備に身繕いしてから。
何か足りない物を取ってきたくても
ひと通りの消毒をして 更に
着替えてからじゃないと出られません。
そしてまた完全防備に身を包み。。。

他の保護っ子たちの部屋に入る時は
自分を消毒してから安全な衣服に着替え、
その上で完全防備してから入ってます。
自分がウイルスを運び込まないように。

保護っ子部屋は普段から
消毒液で掃除&床の拭きあげ、
更に噴霧器も使用しているので、

濃度の問題はあるにせよ
ある程度は安全だと思います。
今のところ、
蔓延の兆候は見られません。



現在 生き残っている子猫は2匹。
そのうちの1匹が唯一陽性な子です。

2匹とも今はとても元気で
ゴハンもよく食べています。

いつ発症するのか…分かりません。

このまま元気でいてくれたら、
再検査しようと思っています。


この半月で、
10匹中 7匹の子猫たちを
看取ってきました。

本音を言うと、もうイヤです。
誰かに替わって欲しい…。
様子を見に行くのが怖いです。
また急変しているかもしれない。

着替えて消毒して
また着替えて消毒して
具合が悪くなってからは
手当てすることも簡単に出来なくて。
その間に死んでたら…と
怖くて扉を開けるのを躊躇したりして。

1匹死んじゃっても悲しむ間もなく、
他の子たちに集中してきました。
自分の体力も限界に近付いてきてます。
でも、残り2匹がどうなるか
結果が出るまでは踏ん張ります。


今日は早くお知らせしなくては、と
半日かけて少しずつ記事を書きましたが、
また更新が滞ると思います。

少しの空き時間でも
体を休めることに使いたいので
申し訳ありません。

また何か進展があったら
お知らせするつもりでいます。




☆まるこ☆