初心者の部屋⑥ 野球人気は下がってない? | プロ野球の視聴率を語るblog

初心者の部屋⑥ 野球人気は下がってない?

○地方球団について
関東地区での視聴率低下は認めた上で、『各地方での野球人気は上がっている』という主張。




これについては、正直分かりません。




ホークスや日本ハム(ここは怪しいけど)なんかはお客さんが入っているように見えます。
一方、広島や横浜は減っているように見えます。
オリックスなんかはずーっと入っていないようにも見えますし、少ないけど昔よりは入っている、という意見もあります。
楽天は入っているように見えますが、今後は飽きられるんじゃないかとも思えます(勝てない…)。




調べてみたいですが、正確な観客動員がわかりません。(こちらも参照
今年から集計方式も変わりました。
ないので、ファンの側からは増えているのか減っているのかわからない。




まあ、増えていることにしましょうか。だとしても現状では全く救われることにはなりません。




巨人以外のチームは、セ・リーグは(巨人戦の)放映権料、パ・リーグは(メディアでの露出を言い訳とした)親会社からの赤字補填で成り立っています。
それがなくなると、大半の球団(阪神以外は全部?)は経営が成り立ちません。
ダイエーが地元で大人気でしたが、それですら赤字だったのです。(詳しくはこちらを参照





地元での観客動員より関東での(巨人戦の)視聴率の方が100倍大事。
(現状では)プロ野球というのはそういうビジネスモデルになっているのです。





そのことを考えると、いくら地元で人気があっても、現状のまま巨人戦視聴率が低下したら、プロ野球は存亡の危機に立たされる、ということになります。

仮に野球人気が下がってなくても、プロ野球が滅びる可能性がある。




個人的には、こういった社会情勢の変化というのはプロ野球界にとって悪いことではないと思います。


これまでは経済的な事情から、巨人に依存するしかなかった各球団でしたが、巨人によるテレビ放映権でのメディアや各球団への縛りがなくなれば、プロ野球、いやアマチュアを含めた野球界全体が正常化するでしょう。


しかし、その変化の過程では大きな苦しみも伴います。
今のビジネスモデルを一から全く変えないといけない。

耐えられずにつぶれるチームも出てくるかもしれません。
いまある色々な社会的しがらみも断ち切らないといけないでしょう。
各球団における努力も求められますが、野球界(プロ・アマ問わず)全体を引っ張っていけるリーダー的な人物(か、機動性のある組織)がなければ、真の改革・野球界の正常化を達成するのは難しいでしょう。




今のプロ野球界は、その準備さえ出来ないままどんどん時間だけが経っている。
正直、「もう無理なんじゃないか」と思います。その時になってみないとわからないけど。



『初心者の部屋』からちょっと話題がずれました。

よくわからない人は、太字のところだけわかってくれればいいです。