楽しい劇場=浅草名画座。。。 | 長袖が半袖に見えるほど腕、伸ばしたい!!世界初の驚異の腕伸びブログ。読めばあなたの腕が、あと50センチ、グングン伸びる!!

楽しい劇場=浅草名画座。。。

 

と、いうことで、今年はじめて、映画館へ足を運んだ。

 

あのラブリーな映画 『博徒七人』 を観るために、、、浅草名画座まで(~2月2日まで絶賛公開中)。

 

デパート不況のあおりでしょうか、浅草の老舗デパート=松屋(昭和6年開店)が2月末で 『上層階の営業を終了』 するんだそうな。

 

ここは サミュエル・フラー 監督の幻映画 『東京暗黒街竹の家』 の撮影でその屋上が、使用されたその屋上。ちょうど昨年のいまごろ初DVD化がされ、ボクも買いました。その舞台となった場所へもう1回くらいいっておこうと屋上へ出てみたら、、、


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スカイツリー見えた。けっこう出来てるね。

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フランス座の今晩のラインナップに ぶるうたす 発見。

 

●浅草名画座は3本立てでたったの1200円という、お値段的にはたいへん良心的な映画館なのですが、客層がかなりガッカリな感じで、、、

 

それでもちょっと早く着いたので、寅さんの終わり15分くらいから入ったらびっくりした。ほぼ満席だった。こんなに客が入ってるの、はじめて見た。さすがは寅さん。

 

で、次に始まったのが 『荒野の渡世人』。これも今日のお目当て。まだ見たことなかったので。高倉健さん主演の西部劇らしい。

 

健さんが、ひとりまたひとり、と復讐していくのだが、その途中で復讐相手の妻とこどもと懇意になってしまう。そして健さんの役名が、そのまんま 『ケン』 なので、これはもしかしたら 『シェーン』 をやるんじゃないか、、、と予感がしたそれが、そのまんま的中。

 

ラストシーンで馬に乗り去っていく健さんを見守る奥さん、そしてこどもが叫ぶ、、、

 

『ケ~ン、いかないで~ ケ~ン』

 

この映画<吹き替え版>だったので確認できなかったが、これはきっと

 

『Ken Come Back Ken』

 

って言ってたんだろうなぁ。

 

●で、この映画のなかばから、うしろの方でフツーに大声で会話している客がいたのだった。それに向かってまた別の方向から 『うるせーぞ、このやろー』 という怒声が飛んだが、会話はやむ気配なし、、、

 

まあ、この場末の映画館ではめずらしくないことなので、、、ボクはいちばん前に座っていたので、その会話の内容まではいまいち聞き取れなかったのだが、『子ネコが、子ネコ、、、』 とファニーなネコトーク、、、かと思いきや、とつぜん流暢なハングルが乱れ飛び、、、いやホントに、叫んでんだよ、力いっぱい。

 

なんかもめてるみたいで。どうもひとりは在日の人らしい。ネコちゃんの話を仲良くしていたら(上映中の映画館内で)、ケンカになってしまったようで、興奮して母国語が飛び出したのか。断続的にハングルとかネコとかが同時多発的に飛び交っていたのだった。

 

で、映画が終わって電気がついたので後ろを振り返り、、、ボクはショックを受けた。

 

さっきまで満席だったはずの客席が、魔法のようにガラガラになっていたのだ。お目当ての寅さんが終わったので、みんな帰ってしまったのか、、、

 

そして、そこには、ケンカはおろか、会話すら、なかったのだ。

 

てっきりふたりで交わしていると思っていた会話は、たったひとりのおっさん(たぶん電波さん)が、なにやらバイリンガルで叫んでいた独り言だったという、、、まさかの自作自演、、、マルセ太郎ばりのひとり芝居、イッセー尾形が見たい、『サイコ』 まっさおの結末、、、映画のような驚愕の大どんでん返し。

 

ま、ひとりだろうとふたりだろうと、迷惑なことに変わりないので、、、

 

したら、、これまた映画みたいな展開に、、、

 

正義感あふれる若い客が近づいてって、おそらく劇場の人と思われる人とふたりで、めーわくな電波さんに出て行くよう説得を開始。しかし抵抗をする電波さんに、さっき怒声を浴びせた客がさっきと同じ怒声をくりかえし近づいていくのを、正義感あふれる若い客が温厚になだめて席に返す一幕があり、、、いや、ほんとにその直後だよ、、、

 

さっきなだめていたばっかの温厚な若い人が、急にブチキレるという。

 

『テメエ イイカゲンニシヤサレ ナメトンノカ ワレエ』

 

いや、ほんとにそう言ったんだよ。どこでスイッチ入ったか。こういうのをミメーシスっつーの? そのセリフ、ヤクザ映画に伝染しすぎ。いちど使ってみたかったんだろうけど(とくに 『ナメトンノカ ワレエ』 の部分)。

 

 

●で、『博徒七人』は、これは以前もここで観たのだが、七人の博徒がみんな障害者ということで、ソフト化が困難を極め、、、でもみんなラブリーに描いてあるので、一律にタブー視して蓋をするのはどうかと思うの。

 

とくに待田京介さんの盲人、小松方正さんの傴僂、のラブリーなこと。

 

それがラストの石切り場での討ち入りシーンで、ダイナマイトを投げてボーン!! もひとつボーン!! だからラブリー・ボーン!!