遥かに水を湛えた地に坐す阿式社へ~初夏出雲行(15)←(承前)
神門通りを勢溜前から南へと下り、大鳥居をくぐります。
鳥居を出るとすぐ、先ほど乙見橋から見た堀川の下流にかかる宇迦橋を渡ります。
JR旧大社駅の正面玄関前で記念撮影。
1990年に大社線は廃止され、この駅も廃駅となりました。
以降、駅舎はそのまま保存され、2004年に国の重要文化財に指定されました。
出雲観光協会/旧大社駅
Wikipedia/大社駅
駅と駅舎の旅写真館/旧大社駅(国鉄(JR)・大社線)~至高の和風木造駅舎を訪ねる旅~
駅舎内観。
右の向こうに開いた扉が、玄関です。
灯篭型の和風シャンデリアが洒落ています。
左手の奥は座って休憩できる待合室で手小荷物窓口跡があり、ご近所の奥様方が井戸端会議をされていました。
観光案内所。
凝った造りで、広いガラス窓が明るい雰囲気です。
おそらく、観光案内は左の窓口だけで、正面に3つ並んだ窓口では、切符を販売していた出札口ではないでしょうか。
先ほどの反対側から撮った駅舎内観。
観光案内所の中に、駅員さんの人形が置かれています。
左の窓ガラス向こうは、元駅長室のようですね。
ホームに出ました。
こちらも、往事そのままに保存されています。
線路も残っており、向こうには蒸気機関車が見えています。
渋い佇まい。
駅名標も、そのままです。
「所算精」って、廃駅になる1990年まで、本当にこの表記だったんでしょうか?(笑)
線路の向こうに、デゴイチ(国鉄D51形蒸気機関車)。
これはD51形774号機で、
「1974年(S.49)11月30日に本州内で最後に走った最終営業運転の牽引蒸気機関車である」
とのこと。
☆福chanのSL写真(関東以西編)☆/D51 774(山陰本線・旧大社駅 2007.09)
また、↑この記事によると、
「営業運転を終了した翌年1975年1月25日には廃車保管をされていたが、大社町が無償貸与を受け、出雲大社神苑に展示されていたという」
「1990年(H.2)にJR大社線が廃止になった後、宮殿風造りの駅舎を残すことになり、同年7月に整備が終わり旧大社駅として公開されていたが、2001年(H.13)になり、旧大社駅整備施策の一つとして、大社町合併50周年を機に出雲大社の特別な高配により、旧大社駅に移設展示されたものである」
ということで、出雲大社に展示されていたそうです。
この下にある銀色の丸いのが左右にパカッと開いて、運転手さんが石炭を放り込んでいたんですね。
“蒸気”機関車ですから、バルブも沢山あります。
思わずハンドルを握って、運転する気分にひたるサチエ。
どこへ行っても、乗り物の展示には必ず乗って喜んでいます。
眩しいくらいの青空になりました。
なぜか案内板の説明へ夢中になっているMさんとサチエ。
このポッコリと上に乗っているラクダの瘤みたいなのは、中に砂箱と蒸気ドームが入っているそうです。
やはり乗らずにはいられません。
D51と記念撮影。
線路にも降りられます。
これは北北西への方向ですから、目前の山は坪背山かと思われます。
この後、旧大社駅前にある地元の方々から高評価という本家大梶で、本日2回目の出雲蕎麦を頂こうと思っていたのですが、お休みでした~orz
食べログ/本家大梶
そこでともあれ、湊神社へと向かいます。
(つづく)→ ふしぎな身逃げ神事の謎に湊社で挑んでみる~初夏出雲行(17)
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