BUCK-TICK『THE DAY IN QUESTION 2005』パンフレット | 秋田和徳ブログ『バラ・グラフィック』

BUCK-TICK『THE DAY IN QUESTION 2005』パンフレット





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2005年末、BUCK-TICK
『THE DAY IN QUESTION』のパンフレット。


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撮影は野村浩司氏、
ヘア&メイクは谷崎隆幸氏、
スタイリングは八木智晴氏。

撮影にあたって、アーティスト・サイドから
テーマ(コンセプト)を求められたので、
ボクは提案しました。


“暗い日曜日にピクニックに行こう”。


むろん、笑われました(笑)。


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この年、はじめてBUCK-TICKに関わることになったボクは、
長年のファンの方々からすれば、“ポッと出”もいいところ。

しかし、“ポッと出”だからこその、
「ファンはこういう世界を求めているのではないか?」
という客観的視点(勝手な思い込み?)、
いうなれば、“ファン目線”でディレクションに望んだことを
鮮明に覚えています。

それまでのグループのイメージを裏切りつつも、
きっとファンの方々には受け入れてもらえるはず、
という根拠なき確信が、どういうわけか、
あの時にはあったような気がします。

そこでまず最初に、
「BUCK-TICK(のイメージ)にもっとも遠い“柄”は何か?」
という発想から“ギンガムチェック”が浮かび上がり、
そこからテーブルクロスやレジャーシート、
あるいはバスケットケースやアンティークの食器…、
と、そんな風に考えていくうちに、
“ピクニック”というテーマがうまれたのです。

でも、こうして書き出してみると、
大したことは考えていないことがよくわかります。


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少女の衣装のイメージとして、
スタイリストの八木氏に渡したのは、
高橋真琴氏の“絵”。


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マネの『草上の昼食』との共通性は、
後で人に指摘されるまで気付きませんでした。


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ここで1曲。
Emitt Rhodesで「Fresh As A Daisy/恋はひな菊」。





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片目にレースを巻いたのは、むろん
ヴィスコンティの『山猫』に出てくる
アラン・ドロンがモデル。


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撮影中、殊にピクニックのシーンにおける、
メンバーの物憂げな表情や仕草に、
「あっ、次(の仕事)はもうないな」と思いました。
そして、それがいつものことだと気付くのには、
もう少し時間が必要でした(笑)。


ほかに、Tシャツやバッグ、トレーディング・カード、
クルー・パス等もデザインしました。


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さて、今年の『THE DAY IN QUESTION』ですが、
2005年以来、6年振りに声が掛かりました。

日程は、あさって18日が仙台、
22日福岡、23日広島、
そして29日は日本武道館。


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My all-time favorites
#111

曲は、Depeche Modeで「A Question Of Lust」。





想像力喫茶室『バラ・グラフィック』にようこそ。


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