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2016-11-29 21:31:02

ヘヴィ・ローズ

テーマ:MELODIES

Marlene Dietrichで「Just a Gigolo」。

 

 

 

 

 

60年代後半から70年代にかけて、
1920-30年代の芸術文化リヴァイヴァル、
ルネサンス現象が、木霊のように
世界中に起こりました。

 

と、見てきたように書きはじめましたが、
無論、その事実を知ったのはずっと後の話。

 

10代後半(83、4年)頃から、
自分が(無自覚に)魅せられる対象の多くが、
20-30年代リヴァイヴァルで掘り起こされ、
60年代後半以降に新たに再生されたものだったのです。

 

 

 

 

 


30年代初頭のドイツを舞台にした映画
『地獄に堕ちた勇者ども』。公開は69年。

 

 

 

 

 


60年代半ばから70年代初頭にかけて、
アール・ヌーヴォー、アール・デコといった、
美学的な懐古趣味をストレートに表出したブティック、
『BIBA』がロンドンで隆盛を極める。

 

ライザ・ミネリ主演、72年公開の映画
『キャバレー』は30年代初頭のベルリンが舞台。

 

 

 

 

 


パリでアール・デコ期のタマラ・ド・レンピッカの
回顧展が開催されたのも72年のこと。

 

その前後(71-73年)、“過去”を
リ・メイク/リ・モデルしたグラム・ロックがブームに。
その背景には、先のブティック『BIBA』からの
美的刺激があったであろうことは想像に難くありません。

 

 

 

 

 

 

ルー・リード『ベルリン』と、
20-30年代を中心とした

ポピュラー・ミュージックのカヴァー集、
ニルソン『夜のシュミルソン』の発売は
ともに73年。ともに大名盤。

 

 

 

 

 

 


ジャケット・デザインが醸し出す
“匂い”に導かれて購入したレコード。
発売された年を調べてみると、やはり同時期のものでした。
『REVUE 1919-1929』(72年)と、
『The Best of MARLENE DIETRICH』(73年)。
“過去”が、“時代の気分”だったことが伺えます。

 

 

 

 

 


マレーネ・ディートリヒを意識したといわれる
フレディ・マーキュリーのポーズが象徴的なジャケット
『クイーンII』は74年の作。

 

 

 

 

 


行き過ぎたモダーン・ポップ、或いは行き過ぎて
20-30年代まで遡ってしまった(?)
“イエスタデイ・サウンド”
パサディナ・ルーフ・オーケストラの
70年代半ばに発売された諸作。

 

 

 

 

 


やはりジャケットに魅かれて購入したレコード、
『瀕死の白鳥/パヴロヴァを讃えて』と、
『グレタ・ガルボ!』。
ともに発売は77年。
(『グレタ・ガルボ!』は
かつて内藤ルネ氏のコレクションだったレコード)

 

 

 

 

 

 


20年代に活躍した俳優、
ルドルフ・ヴァレンチノの半生を描いた
映画『ヴァレンチノ』。公開は77年。

 

 

 

 

 


78年制作の映画『ジャスト・ア・ジゴロ』は
20年代ベルリンが舞台。主演デヴィッド・ボウイ。

 

 

 

 

 

 


いわゆるヨーロッパ三部作。
加藤和彦『パパ・ヘミングウェイ』(79年)。
    『うたかたのオペラ』(80年)。
    『ベル・エキセントリック』(81年)。

 

 

 

 

 


70年代を通じて、合田佐和子氏が
いにしえの銀幕のスタア達のブロマイドを写し取った
油絵を数多く発表。

 

 

 

 

 

 


繰り返しますが、自分が20-30年代的なるものに
(60年代後半からの“リヴァイヴァル”を通して)
魅了されるようになったのは83、4年以降の話。

 

そのきっかけとなったひとつが「音楽」。

 

85年に発売されたトリビュート・アルバムによって
クルト・ワイル(1900年生まれの作曲家)の世界を
知り得たことは非常に大きく、
また、“ロック・オブ・ロマンス”
オート・モッドの世紀末見世物小屋(ルビ:せいきまつキャバレー)を
のぞき見たことも深く影響しています。

 

 

 

 

 

 


そしてもうひとつ、視覚的な面でのきっかけが、
前述の合田佐和子氏の作品の数々。
 

重厚な油絵の具で塗り込められた
20-30年代に活躍した銀幕のスタア達。

 

 

 

 

 

 


元のブロマイド写真とは異質の幻影をまとって
70年代に甦った、キャンヴァスの上のスタア。

 

 

 

 

 


自分は元々俳優の名前さえも、
いや、それが俳優かどうかすら
ロクに知らなかったくせに、
多分に毒を加味された絵が醸し出す
あの時代の“匂い”に魅せられたのです。

 

 

 

 

 


83、4年頃に大阪は阿倍野の書店で買い求めた
氏の作品集『パンドラ』。

 

 

 

 

 


中身がにわかに想像できない表紙の本(新品/帯無し)を
なぜ手にとったのでしょうか。
カナ4文字のタイトルが引っかかったのか、
或いは『rock magazine』(という名のロック雑誌)の
ジャン・ジャック・バーネルの表紙画で、
既にその作家名が頭にインプットされていたのかもしれません。

 

とはいえ、自分はその作品集が目的で
書店に立ち寄ったわけではなく、“偶然”見つけたのです。

 

それを手にとり、食い入るように見入ったあの時の、
店の片隅で胸をふるわせたひとときは今も忘れられません。

 

当時はデザイン科に通う学生の身。

 

自分がほんとうに必要とする教科書は、学校ではなく、
街の本屋さんにありました。

 

 

 

 

 

 

 


デザインの世界に入る前、自分がもしも
絵を依頼する側に立てる機会があるとするならば、
是非ともお願いしたいと、つまりは絵を依頼し、
それに付随するデザインがしたいと夢見ていたのが
宇野亞喜良氏、
そして合田佐和子氏でした。

 

 

 

 

 

 

 

 


その夢が、
ひとつは叶い、
ひとつは叶いませんでした。

 

 

 

 

 


合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


*
My all-time favorites
#207

Lou Reed + Antonyで「Candy Says」。

 

 

 

 

 

 

 

 


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  ★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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