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2017-01-27 17:47:07

松尾清憲『甘くてほろ苦い音楽生活のすべて』

テーマ:PICK UP WORKS
BOXで「My Heaven」。
 




レコード/CDショップに通い詰めていた
2、30代の頃、財布の中にはいつも、
アーティスト名とタイトルを書き写した
“購入リスト”をしのばせていました。

小さな文字でビッシリと書かれたその中身は、
音楽雑誌や“名盤ガイド”の類の本を参考に
リストアップしていったものです。

よく言えばまだ見ぬ嗜好の開拓。
実際のところは「これくらい聴いておかなくては」という
ちょっとした義務感で買い求めた、過去の
“名盤と呼ばれるもの”には
落胆することも珍しくありませんでした。
「ほんとうにこれが名盤なのか?
(理解できない己が悪いのではないか?)」と。

そんな中、雑誌の企画ページに、
抜群の高打率を誇る選盤を見つけました。

それはひとりのミュージシャンが
お気に入りのレコードを紹介する、
いわゆる“ヤング・パーソンズ・ガイド”。

巧妙を極めたソングライティングで、
英国的で時にマニアックなサウンドを
キャッチーなポップ芸術へと昇華。
ボクはそのミュージシャンのクリエイトする
そんな楽曲を確かに愛聴していました。
が、だからといって、そのルーツまで
好きになるとは限りません。

ところがそのページに掲載されていたアルバム、
言い換えると、当時の“名盤ガイド”の類には
まるっきり無視されていたアルバムは、
ことごとく自分にヒット。
ロイ・ウッド(ザ・ムーヴ/ウィザード)、
オーケストラ・ルナ、セイラー、メトロ、
カルメン、ニール・イネス、アージェント等々。

自分の好きな音楽に辿り着く(近)道案内として、
“活字(テキスト)ラジオ”のDJのような
役割を果たしてくれたミュージシャンこそが、
松尾清憲氏であります。


 



 
今からちょうど1年前の
2016年1月27日発売、
『ニュー・ベスト・オブ・松尾清憲:
甘くてほろ苦い音楽生活のすべて』。

これまでポリドール期のベスト盤は2種ありましたが、
今回は自身初となるオールタイム・ベスト。

ソロのキャリアを総括する、全17曲収録のCDと、
136ページの本がワンセットになった“CD BOOK”。

選曲については、客観的な視点を切り捨てない松尾氏らしく、
事前に幾人かが意見を求められ、
以下は、一昨年の5月に自分が提出したもの。

01.愛しのロージー(single version)
02.ムーンライト ランデヴー
03.ヤンガーガール
04.OH!キャロライン
05.サニー シャイニー モーニング(single version)
06.グッバイ・ガール
07.エデンの南
08.瞳の中のラビリンス
09.月のような少女(Moonlight Girl)
10.青空のDestination
11.僕が蒸気のようにとろけたら
12.SUNFLOWER
13.Balloon
14.MUSIC
15.太陽が泣いている
16.ダンス・ダンス・ダンス
    or マザーシップが呼んでいる
17.WING
18.シガレット&チョコレート(White-Day Version)


そして、実際の
松尾氏自身による選曲、曲順は以下の通り。

01.グッバイ・ガール
02.MUSIC
03.サニー シャイニー モーニング(single version)
04.WING
05.ダンス・ダンス・ダンス
06.僕等のハックルベリーフィン
07.青空のDestination
08.ブルー・ヴァレンタイン・デイ
09.SUNFLOWER
10.太陽が泣いている
11.ムーンライト ランデヴー
12.月のような少女(Moonlight Girl)
13.火星のように 月のように
14.ふたつの片想い(single version)
15.レイニー・ドライヴ
16.僕が蒸気のようにとろけたら
17.愛しのロージー(single version)
 
 
 

M6はEdit、M8は初CD化、M15は新録音。


 



表紙と扉のイラストレーションは本秀康氏。
扉絵は松尾氏の歴代のジャケットから数点が
イラストレーション化されたものとなっています。


 




 

ボクは自分が手掛けたジャケットを
弄られることに喜びを感じる質なので、
本氏の解釈を非常にうれしく思います。


 







 
松尾氏本人も含め、多くの方々の協力を得て
出来上がった、関連レコードのページ。


 




 

「歴代の帯とレーベル面をすべて掲載しよう」、
そんなルナティックな提案をしたのは編集の平澤直孝氏。


 



 
目次と歌詞とディスコグラフィー。


 






 

そして、自分も大いに参考にした
“ヤング・パーソンズ・ガイド”の決定版とも言える、
「松尾清憲が選ぶ100枚+5」。
ソングライターならではの視点がとても興味深い解説も
自身の書き下ろし。


 


 

当初は2015年9月に発売される予定でしたが、
本作を企画し、編集もするはずだった岩本晃市郎氏が、
自身の都合で何度も何度も発売日を先延ばしに。
おまけに、それでも一向に編集作業を進めないため、
このままでは無意味な発売延期を永遠に繰り返すだけ、
と誰もが憂慮する事態となり、急遽編集者をチェンジ。

12月には発売記念イベントが控えていたこともあり、
もうこれ以上の延期は
避けなければばならないという事情もありました。

そこでピンチヒッターとして名乗りを挙げてくださったのが
藤本国彦氏と、前述の平澤直孝氏。

とはいえ、その時存在していたのは
2本の「対談」の記録のみというありさま。
そんなところからスタートしなければならなかった我々は、
1分1秒を惜しんで急ピッチで作業を進めるも、
健闘及ばず、発売記念イベントに間に合せることは
叶いませんでした。

そこで、その埋め合わせとして、既に出来上がっていた
CD(盤)だけを先行販売――本は後送――することを決定。
更には、それを無味乾燥な袋に入れて済ませるのではなく、
そこでしか入手できないジャケットをつけようという話になり、
(まだまだ実作業が残っているというのに!)
急遽、本氏描き下ろしによるCDジャケットを新たに制作。


 


 

本氏が絵を描きはじめて、
自分がデザインを終えて入稿するまで、およそ半日。
そうせざるを得なかったとはいえ、
今となっては信じられないスピードでした。


 


 

なぜそこまでやるのか。

そうしたいと思わせる、松尾氏の人柄はもちろんのこと、
なにより、制作に関わる者すべてが
松尾氏の音楽の熱烈なファンなのです。

それゆえにこそ、本作は当初企画されていた
“オマケ(やっつけ)”のブックレットから、
愛に溢れた充実の「松尾読本」へと大きく変貌を遂げたのです。


 








 

*
My all-time favorites
#209

スパークス「ルックス・ルックス・ルックス」、
バーズ「ターン・ターン・ターン」、
ビートルズ「ロング・ロング・ロング」…。
同じ言葉を3回繰り返すのは
名曲になるおまじないでしょうか。

シネマでデビューを飾った松尾氏の
未来を照らす1曲。
シネマで「電話・電話・電話」。
 
 











 
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