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BRM425東京600kmするっと浜名湖鰻 【完走】 (上)

「ブルベ戦記」 第269
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BRM425東京600kmするっと浜名湖鰻
完走しました(39時間56分 ※41時間制限)



【総括】
今年は正月以降、駆け足しで今年のSR(シュペール・ランドヌール)獲得を目指してきました。
前回3月の400kmがひとつの関門でしたが、悪天候にも関わらず完走したため、その後、精神的には若干、安穏としてたかもしれません。


しかし、この「するっと浜名湖鰻」。

過去、DNFした初回を除いて、いままで走った600kmでは一番、厳しい内容でした。
とにかく、なぜか時間が足りない(汗)

230km過ぎの土砂崩れでう回コース設定以降、少しは時間的余裕ができた、と気が緩んだのもつかの間。夜が明けた2日目、浜岡から静岡の次のPCまでの63kmを3時間で走らないとタイムアウトする、と知った時は、かなり焦りました。
この区間、市街地あり、峠もあり、で、
平均速度20km/hを維持するのには相当、飛ばさないといけません。

最初からそうと分かっていたら、序盤からもっとペースを上げて、ペース管理のために中盤集団につけておくべきでしたが、当初、スタッフとしてしんがりをゆく、という意識でいたので、そうはしませんでした。



さて、この600kmを完走して前述の今年のSRが獲れれば、今年8月にフランスで開催される、4年に一度の世界大会、パリ・ブレスト・パリ(PBP)1200kmへのエントリー資格が得られます。
当然、それをこの600kmで1回で決めたい、と考えていました。

自分は前回の4年前はちょうどブルベを始めた初年で、無謀にも出場をもくろみ、400kmまでは完走したものの、600kmを落として、照準を次回(つまり今年)に定め直しました。
それからの天路歴程、なんて言い方は自分にはおこがましいですが、あっという間に4年が経ちました。

さて、今回はどうなったでしょう。




4/25 3:52 自宅前(世田谷区)

前の晩は22時過ぎには就寝しました。
それまでの1週間近くで、徐々に準備を整えてきました。
それでなんとかこの時間に寝られる訳で、前夜に一から準備したこともありましたが、できれば日数に余裕をもって臨みたいところです。

で、この前夜は4~5時間は寝られました。
これが600km出走前夜の睡眠時間として十分とは思えませんが、もう慣れました。

とにかく家を出て、8km先のスタート地点に向かいます。


4:31 スタート地点・受付(川崎・等々力緑地 市民ミュージアム北側)

まだ夜明け近くなのに、今年のブルベで一番の人出ではないか、と思われるほど、スタート地点は人が集まっていました。
実際にはDNS連絡してきた参加予定者も目立っていましたが。
(DNSは26人、出走は76人)


4:40 ブリーフィング
いつも通り、受け付け順にグループ分けして車検。
そしてスタート。

600kmの週末旅の始まりです。


5:26 中原街道


6:40 長後街道(横浜伊勢原線)

序盤は、ランドヌ東京の定番ルートです。

小田急の江ノ島線の下をくぐると、親戚がこのあたりに住んでいて小さい頃、歩いたことのある里山が右手に見えてきます。
ちょうど走っているこのバイパスの造成や宅地開発をかいくぐり、こうして、かろうじて端の一部が残っているのは、奇跡のように思えます。

これが無くなれば、それにまつわる記憶も消えてしまいそうな気がして、いつまでも、この長後の近郊風景は残ってほしい、と願うばかりです。


PC1(47.3km デイリーヤマザキ平塚北豊田店 7:33着)


私を含めたスタッフがほぼ最後尾に位置しながら、まずPC1へ。
好天に恵まれていることは確かですが、気温は20℃を超えて、4月にしてはやや高め。
朝晩の冷え込みを考えると、ウエアの調整が難しそうです。


8:31 国府新宿で国道1号に出て、相模湾沿いに。


8:36 


8:40 酒匂

ここでひとつ、オブジェクション!

小田原の市街地でブルベ中に事故が頻発する、というのが分かる気がします、という話。

まず、山と海に囲まれ、狭い道路に交通量が集中している地域にあって、
印象として、見切りの早すぎるドライバーが目立ちます。

同じ免許取得者としてよく分かるのですが、とにかく「早く(主道に/あるいは主道から)曲がりたい」、という性急な運転さばきが伝わってきます。
これはこの日も、ちょうど路線バスの動き方にも見て取れました。

上の写真(↑)、この後、バスはバス停に停車するのですが、後続車が接近していることをどれほど認知しているか、疑わしい動きに出ます。
つまり、バスは停まろうと急に左に幅寄せを開始。
我々は、あおりをくらった後続のクルマにはさまれないよう、急制動を余儀なくされたのです。

都内などのバスと比較して、とにかく、バスの発車・停車が性急すぎるのです。
あの急ぎ方では、運転士の安全確認が十分になされている、とは考えにくい。
実際、自転車とバス絡みの事故も起きています。

定番ルートになっている小田原通過ですが、要注意区間です。


8:52 小田原市街


9:05 国道135号、根府川


9:06


9:51 

さて、熱海に入る手前で、我々スタッフグループがばらけてしまいました。
このため先行することにして、伊豆山の交差点をひとりで右折。
いよいよ、MOA美術館を経て熱海峠までの登りです。

10%以上の急こう配区間に差し掛かると、前方にちらほら参加者が現れました。
すでに押して登っている人も。

私は比較的、脚の調子が良かったので、どんどん登っていきます。
とはいえ、フロントインナー、リアローギアにしても、立ちこぎしないと登れない劇坂区間もあったりで、閉口。



10:02 MOA美術館の前を通過。


10:42 さらに登り続け、熱海峠の頂上へ。


通過チェック(100.0km 箱根・十国峠レストハウス 10:52着)


につづく)


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「ブルベはフランス語で『認定』を意味します。ブルベには様々なものがありますが、オダックス・ジャパン(AJ)が統括する日本でのブルベはBRMといいます。BRMは規定の距離を規定の条件で完走すると認定される長距離サイクリングです」

「同じ年に200km、300km、400km、600kmを認定された人はシューペル・ランドヌール (SR。英語ではスーパーランドナー)として讃えられます」

「BRMの最高峰として位置づけられているのが4年に1度、ACP(オダックス・クラブ・パリジャン) が開催するパリ~ブレスト~パリ ランドヌール(PBP)=1200km」

いずれもAudaxJapan(オダックスジャパン)HPより