BRM922青葉200km明神【完走】たかが?200kmされど200km
「ブルベ戦記」 第213話
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BRM922青葉200km明神
、完走しました(11時間38分\制限時間は13時間30分)。
200kmというのは、ブルべ(BRM)のカテゴリーでは最短にあたり、
初心者はまず200kmをきちんと完走できれば、より長い距離にチャレンジすることができるようになっています(そうとは明文化していないAudax支部もありますが)。
しかし、初心者にとっての登竜門だからといって、
たかが200km、とは言い難いのがブルべの奥深いwところ。
疲労困憊になる200kmもあれば、案外すんなり走れた600kmもあったりします。
要は、距離に関係なく、その日の体調や装備関係のトラブルの有無もあり、
蓋を開けてみなければわからない、といったところ。
さて、自分は今回の場合、前者(疲労困憊)のほうw
後半の道志みちの下りからゴールまでの約70km、
途中での遅れを取り戻そうと、かなり体力的に無理して飛ばしたので、
じつはゴール後、自宅までの自走(約10km)途中、
疲労(それによる睡魔)に耐え切れず、ついに多摩サイ(多摩川サイクリングロードのこと)の芝生に倒れこみ、30分ぐらい仮眠してしまいました。
そうはならないように、制限時間(13時間半)いっぱいをうまく使って完走するのが本来は「美しい」のでしょうが、そういう泰然自若とした走り方、というか、度胸のようなものが、まだ自分には備わっていませんw
まあ、とにかく振り返ってみましょう。
あ、お天気にはおおむね恵まれました。暑すぎず、雨も小雨程度で。
3時半起き。小雨ふる早朝。
先日手に入れたLOOK KG381(2002年型)のブルべ初陣です。
衆目の一致するところでは、古典的なホリゾンタルフレームとはいえ、やはりツール用らしくどこか戦闘的な雰囲気を漂わせていて、やる気を起こさせてくれる外観です。
(とはいえ、ネット上をくまなく見渡してみたところでは、このKG381はこれまで日本のブルべではほとんど使われたことはないようです)
スタート地点(京王多摩川河川敷・多摩川児童公園)へ。
この6時スタート組は16~17人。7時スタート組と合わせて約30人の参加者。
あとで思ったことですが、
ゆっくり寝て、7時スタートしたほうがよかったな、と。
睡眠時間は3時間余りだったからか、序盤の尾根幹(多摩丘陵)~PC1までは、まだ頭が寝ているようで、なんとなく、のんびりペースでした(PC2で7時スタートの先頭組に追いつかれました)。
序盤からしゃきっと走ったほうが、いいペースになっていたかもしれませんね。
さて、車検してスタート。
さあ登場@@、いつもやる気まんまんのランドヌーズ、イーチョさんです。
今回は参加者で紅一点。
なにやら物々しい袋wを背負ってのスタートです。
交通安全上、それなりに目立つことは間違いありません。
(よく見ると、ちゃんと蛍光帯が入ってますね)。
ま、遠くから見ると、普通のリュックにしか見えませんがw
フレームを替えて、まだ未解決なのはハンドル-サドル間。
前のフレームより2cmほど間隔が広がっていて、
少しハンドルを遠くに感じる。
ついでに測ってみたら、サドル後退幅がこれまでより大きいことが主因のようだった。
それが分かったのは前夜遅くで、調整する時間もないまま、この日のブルべに臨んだ次第。
(この違和感はゴールまで続き、とにかく漕ぎにくかった)
これは要調整です。
さて、
序盤の尾根幹で一緒にいたmamoさんの姿が、先頭集団の列車から消えているのに気づいたのは、尾根幹を過ぎたあたり(約18km地点)。
そして、米軍相模補給廠を過ぎたところでいったん停止し、イーチョさんとしばらく待っても、なかなか来ない。後続が次々と通過してゆく。
(?そんなに離れていなかったのに)と心配していると、なんと、「パンクした」の連絡がmamoさんから。
それなら、修理次第、すぐに追いついてくるでしょう、ということで、
こちらはゆっくりペースで前進を続けることに。
しかし、こちらがゆっくりとPC1に着いても、
まだmamoさんは追いついてきませんでした。
PC1でさらに待ちます。
すると、「またパンク」の報が@@
どうやら通常のパンクではないようです。
チューブを交換してもまたパンクということは、単純ではありません。
いずれにせよ、mamoさんはかなり遅れてしまうことは必至となり、
仕方なく、我々は先行することになりました。
(しかし、序盤でパンク、というのは本当に辛いですよね)
8:20
宮ケ瀬湖。このどんよりした空のような気持ちで、
mamoさんの状態を懸念しつつ、先をゆきます。
しかし不運は重なるもので、
宮ケ瀬湖では、一緒に6時組でスタートしていた白いGIANT DEFY海苔のOさんが路肩に止まっているのを発見。これまた、パンク修理。
9:27
Oさん(↑)はその後復帰して、すぐに我々に追いついてきました。
そして大磯まで降りてきて、R1に出ました。
PC2(ローソン西湘二宮店)9:32着
あちこちとずいぶん走ってきたような感じがしましたが、まだ70kmちょっとしか走っていません。
小田原方向へ。
一瞬だけ、相模湾が見え、、、、
左側のバイパスが邪魔で、よく見えなかったw
小田原に入って山沿いへ北上。しかし、土曜午前で渋滞にはまる。
11:09
山北町までゆるゆる登ってきて、さらに御殿場線沿いの県道やR246を登ります。
開成町あたりで一度、集団そろってミスコース(89.3km地点のY字路を左に進んでしまったw)した後、
私が引っ張り役になっていて、スマホを後ろに向けてパチリw
11:10
AJ西東京主催の200km(山中湖)や300km(富士)といったナイトブルべではお馴染みのこの道。
昼間に走るのは初めてでしたが、夜(未明)と変わらぬ交通量の少なさ。走りやすくて、いいですね。
このあたり(約100km地点)から、ちょっと脚にきはじめました。
登りのペースが落ち、徐々に集団の後ろに下がります。
前回のブルべ
以降、ほとんど走りこんでいなかったので、当然の報いwでしょう。
加えて、フレームを替えてからまだポジションもベストになっていないので、なぜか両肩が痛くなってくるなど、イレギュラーな痛みも発生。
11:52
今日の「超級山岳」明神峠を控えて、PCでもないのに、みんなこの小山町のコンビニ(セブンイレブン駿東小山店)に寄ってます。
PC2と3の間でありながらも、ちょっとさすがに休憩したい場所で、「PC2.5」とか呼んだりw
まあ、プロ級?のようなとても速い人たちは、坂を下るようなスピードで通り過ぎてましたが(いちおう登り坂の途中にあるコンビニなんですが)。
12:28
さて、いよいよ正午のサイレンが鳴り響く小山町を過ぎて、明神峠へ。
富士スピードウエイの東側の山間部を登って、山中湖を目指します。
いきなり10%を軽く超える急坂。
サイコンをみると、傾斜計は10~15%あたりをいったりきたり。
ちょうど脚にきていたところで、漕いでもどうしても力が入らず、バイクが蛇行してしまいます。
後ろからクルマが登ってくるし、舗装がでこぼこでかなり荒くてハンドルがとられがちで、どうも危ない。
で、(今日の調子ではとてもすんなりとは上れない。やめた)。
とあっさり、「押し」が入りました。
明神峠の登り区間は約6km。10%以上の勾配で漕いでみると時速5~6km/h
押しても、時速4~5km/h
(どちらにしても峠の頂上まで1時間半はかかるな)との読み。
クリートを新しくしたばかりで、それが心残りでしたが、仕方ありません。
勾配10%までは漕ぎ、10%以上は押し、の「ハイブリッド作戦」を敢行することにしましたw
こう割り切ると、気分的には楽です。
景色を眺めながら、登ります。
晴れていれば、富士山の頂が望めるはずなんだがなあ。裾野しか見えません。
ふと見ると、前にも、後ろにも、押している参加者の姿が。
時おり、バイクにまたがってみたりしているのが見えますが、あまりの急坂にすぐ降りていますw
しかし、押してても疲れてきます。
ちょうど道路の左右に芝生の小さな広場がいくつかあるんですが、
登っている途中の2か所で、それぞれ参加者とバイクが倒れこんで休憩していました。
(自転車で登ることにどれだけの意味があるんだろうか、この坂。いや、無いなw)
ついつい、そう思ってしまうほどの坂でした。
登っている途中、
(二度と来ないかな、この坂)と思う反面、
(そうか、これはKG381のブルべ初陣なんだよなあ)との思いも。
ちなみにLOOK KG381は、2002年のツール・ド・フランスで山岳賞を獲ったバイク(の市販版)です。
そして今、そのKG381を「押し」ている自分w
この、あまりの落差、、、、。
KG381の名誉のためにも、自分なりにリベンジすべきかもしれない。
そう心に誓ったのでしたw
時おり追い越してくるクルマも、焦げた臭いを残しながらゆるゆる登ってゆきます。
相当エンジンに負担をかけてるんでしょうw
1台だけ、坂を下りてくるロードとすれ違いましたが、
あまりの猛スピードと風切音に、一瞬、「ずいぶんとか細いオートバイだな」と勘違いしてしまったほど。
おそらく軽く70~80km/h以上は出てるんじゃないでしょうか。
(減速してカーブを曲がり切れるんだろうか)と心配してしまうほどでしたが。
実際、明神での事故はたまにある、と聞きます。
晴れていれば絶景かもしれません。また来ることにしましょうか。
13:13
明神峠のバス停。
わざとこういう古いバス停のままにしているのでは、と思わせる、味のあるレトロな感じ。
押している人が向こうにも見えますw
やっと峠の頂上=県境
いつもの山中湖へ。
明神峠を越えてきた安心感からか、わりと長めの休憩をとっている方々が目立ちます。
左足の親指の先が妙に痛むようになっていたので確認すると、
なんと、爪がぱっくり剥がれています@@
靴擦れしたこともなく、どうしてこの場でこうなるのか、原因は不明ですが、まだ走り続けないといけません。
ここからゴールまで、まだ約80km残っています。
タイムを取り返すべく、適度に休んで、ゴール目指して出発です。
しかし、脚にきている自分は「4級山岳」の山伏峠でイーチョさんに遅れをとります。
それでも、山伏トンネルをくぐり、道志みちを急ぎ下ります。
下りの当初は多少、眠くなってきましたが、下りでもひたすら漕ぐうちに、発汗し、さらに、目がさえてきました。
その後は、おそらく自分にとってのこれまでの道志みちの下りでベストの走りができたかもしれません。
速度、コーナーリング、そして登り返し、いずれも自分なりに気持ちよく走れたな、という感じでした。
(少なくとも、今度のフレームの走行性能についてネガはない、ということは確認できました)
橋本から尾根幹に入るあたりから、いつもの夕方渋滞ですが、メール便バイクのごとくかきわけて、突破。
尾根幹もなんとかこなし、先行していたイーチョさんにも追いつきました。
ゴール(ローソン稲城鶴川街道店)17:38着
青葉のスタッフのみなさん、取り巻き?のみなさん、たくさん集まっていて、賑やかなゴールでした。
mamoさんも来ていて、DNFながらも、PC2でタイムアウトするまで走り切った、とのことで、さすがmamoさん、といった感じでした。
ゴールして手続きしたら、急に力が抜けて疲れてきたので、
先に引き上げることに。
みなさん、お疲れ様でした。
(そして冒頭に記したとおり、急に睡魔に襲われて、多摩サイでちょっと仮眠w)
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