BRM810北海道300kmパラダイスウィーク【完走】 北の大地を快走
「ブルベ戦記」 第206話
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BRM810北海道300kmパラダイスウィーク
完走しました(12時間43分\制限時間は20時間00分)。
初めて北海道をブルベで走ってみて、とても楽しかったです。
企画・運営されたAJ北海道の皆さん、大変お疲れさまでした。御礼申し上げます。
ちなみにパラウィー4区間全てで1500kmですが、私は開催期間と夏休みの期間が合わず、結局は最終の300kmのみの参加。その前日までの600kmもエントリーはしていましたが、前記の理由でDNS。
とにかく期間中、ずっと雨模様でした。
最後の300kmもスタートの8/10、帯広近郊・芽室町は朝から小雨でした。
、、、、、とその前にまず、
今回の遠征はその前々日(8/8)が出発でしたので、そこまでさかのぼって話を始めましょう。
8/8 4:50
世田谷の自宅をクルマで出発。まず新潟へ
夜が明けたばかりの環8。そして関越道へ。
午前中に新潟港へ。新日本海フェリーで北海道・小樽へ渡ります。
付記)
今回は実際にブルベとして走る距離は300kmですが、そのための遠征全体を通して振り返ると、結構いろいろエネルギーを費やしていました。
8/8 6:58
最初はこれ。
スーリーのバイクキャリアは設計速度140kmkmまでと定めている通り、
高速でもまったく問題はなかったのですが、
リアのマッドガードだけは風圧に耐えきれず、末端部分が折れ曲がってしまいましたw
しかし、せっかく付けた、後続車向けの蛍光反射板がもったいないので、ガムテープで折れ曲がった部分を補強して出走することになります。
札幌入り。駅前のパーキングにクルマを預け、ここから帯広行きの高速バス乗り場へロードで移動。
ちょっとした札幌中心部のポタリングになりましたw
北海道庁・旧庁舎「赤レンガ」前
札幌駅前通り
時計台前で記念撮影
大通公園のテレビ塔を望む(と観光客気分で^^)
札幌中央バス・バスターミナルにて。
ロードを輪行袋に入れ、帯広駅前行きの高速バス「ポテトライナー」に乗車。
3時間余りで帯広へ。
この国道は翌日のコースにもなっており、明朝、向こうから走ってくるはず。
帯広駅前のホテル泊
夜は豚骨ラーメンで炭水化物を大量摂取w
帯広駅前から12km先にある、300kmのスタート地点、芽室町総合体育館の広場へ。
ここでBongoさん、keikoさん、PIPIさんらと挨拶を交わします。
すでに1200km走破してきた強者たちがそろっています。
私はここから走る訳で、この時点ではまったく疲労とは無縁の身体。
なので、区間走者としてとにかく前半から飛ばしていくこと、が自分の命題のように感じられていました。
さらには雨模様も。
当初は、観光地をあちこち寄り道してゆく構想でしたが、
雨のスタート地点に立った段階で、そういう気持ちはほぼ皆無にw。
(雨だし、できるだけ早く、出来ればこの日の夜のうちにゴールして、しっかり休息し、残りの夏休み数日を北海道で満喫できるようにしよう)。
このように計画は変更されたのでした。
この朝、スタート地点で見かけた参加者の方々のロードのうちで、一番かっこよかったのがこれ。
金色と黄、黒の組み合わせが絶妙でしたね。
そして、午前9時スタート。まずは北上して富良野、旭川方面を目指します。
いつものように、序盤から、いけるところまでは飛ばす作戦です。
特に今回は300kmのみで脚がフレッシュなので、なおさら。
8/10 9:24
十勝平野の景色はだいたい、ずっと、こんな感じ。
その後、大阪から参加という2人組が追いついてきて、この組と同走してさらに先行。
8/10 9:41
そしていよいよ狩勝(かりかち)峠へ。
登坂区間は10km近く、傾斜は5%ぐらいだったでしょうか。
8/10 10:16
峠の頂上に到着。
狩勝峠の頂上付近にて(3台目が私w)
撮影=AJ北海道(※画像一部を筆者修正)
8/10 10:39
峠の頂上。雲がかかってて、十勝平野を望むどころではありません。
停まることなく、富良野方面に下ってゆきます。
先は長い下り。
途中、幾寅(66.3km)では飲料水を自販機で補給。やはり広大な北海道。道中ではコンビニも自販機もなかなか見かけません。
幾寅では、鹿肉カツカレーの店がある、と案内されていましたが、脚の調子がいいので、さらに先に進むことに。
コースは国道38号から離れ、ドラマ「北の国から」のロケ地で有名な麓郷へ
あいにく天気は曇り空。
たまにルートラボでは見つけにくかった「ステルス坂」が不意に現れ、(おいおい、こんな登り、あったっけ?)と閉口したりもします。
ひまわり畑
青果市場の水道の蛇口を使わせてもらったりもしました。
親切な方々ばかり。通常の15分休憩で出発。
この後、上富良野の国道298号に出るまでの町道にまた「ステルス坂」がいくつかあり。
ちょっと脚にきたり、呼吸が高まったりもします。
このあたりはなんとなく、富士山の裾野、演習場あたりの雰囲気に似ていて、山(ここでは十勝岳連峰)のスケールの大きさを裾野ですでに実感できるようなコースでした。
そして国道に出てから、「丘のまち」美瑛町へ。
交通量が増えてきます。
8/10 14:13
誤ってスマホのシャッターを押したら、こんなのが映っていたんですがw、
この時はまだ雨がほとんど降ってなくて、これは汗で濡れているんでしょう。
しかし、だからといってこの薄手のを脱ぐと、走行中はちょっと肌寒い。
明らかに「北国の夏」的な気候です。
この後、旭川市の市街地に入る手前のコンビニで一度、補給休憩。
PCの間隔が長い(90kmほど)ので、こうしたミニ休憩は挟んでいました。
そうしたら、ついに予報通り、雨が。
といった訳もあり、旭川市内の通過時は撮影ゼロw
次はある程度、降った後のこれ。
旭川市を過ぎて、山間部の多度志の峠を越えた後。
多度志の登りは私にはきました。想像していたよりも長く感じる登り。
狩勝峠の半分ぐらいボリュームに感じました。
頂上近くの長いトンネルに入ってからもまだ登り。
トンネルを出たらようやくそこが頂上でした。
このあたりでそろそろ「燃料切れ」の感あり。
PC2へ急ぎますが、雨が降ってきています。
相次いで参加者が到着し、3人に。
休憩を始めたら、いきなり土砂降りに@@
しかし、ここは勇んで出発することに。
PBP経験者の方としばらく同走します。
が、激しい撥ね水で、後ろに付く「恩恵」は無しw
付かず離れずの2台走行となります。
こうして日暮れまでずっと土砂降りつづき。
横を通るクルマの撥ね水を被りつづけたりもします。
ほとんど「水中ブルベ」状態。
スマホも防水カバー付きでしたが、怪しいのでオルトリーブのヒップバッグにしまい、
よって写真撮影も中断。
そして今回、唯一にして最大の危機、珍しく落車。
日暮れで雨、で、視界不良のなか、月形町のPC3に達する前、国道275号でのこと。
片側1車線の路側帯の上を走っていましたが、
舗装を重ねたためか、白い路側帯の中が段差レール状になった区間があり、
そこで前輪がとられ、30km/hほどのスピードのままスリップして激しく転倒、
私は車道側に投げ出されました。
車道に落ちて倒れた瞬間、
(後ろから車にはねられるかな)となにか諦念のような気持ちになったのはちょっと変でしたが、
金曜夕方で交通量が多かったのに、
とても幸いなことに、その瞬間は後続の車がいなくて、助かりました。
特に外れたりしたものもなく、右膝横の軽い擦過傷ぐらい。
すぐに立ち直り、走り出しました。
(翌日、改めて確認すると、サドル、サドルバッグに大きな傷が・泣)
もう一人の方はこちらの落車に気づかず、先行されたので、
ここからは単独行。
そして無事、PC3(サンクス月形皆楽公園店) 19:45着
雨はようやく止みました。
ゴールまであと40km足らずです。
お尻の骨のサドルに当たる部分がいつもより痛みますが、なんとか我慢します。
そして予定よりも早く、
札幌市の北に位置するゴール(セブンイレブン札幌北丘珠店)に21:43着
ゴール受付して終了。
ハートレートが後半はほとんど計測できていませんでした。原因は不明。
札幌駅前まで戻ってきました。
駐車していたクルマにバイクを積み込んで、ひと段落です。
(ちなみに駐車料金は30h超で3000円でした。札幌駅前でしたが、高くも安くもないか)
朝にコインランドリーで洗濯し、さらに日干しw
ブルベのバイクは酷使されますねえw
こうだから、あまり高価なバイクを買うのには抵抗感もあるんです。
次もGIANTで、10万円台のカーボンフレームにしようかなあ、とか、なんとなく思ってます。
オルトリーブのサドルバッグはおそらく転倒の影響で、裂けてました。
まあ、しかし傷は小さいので、治せそうです。
さて、栄養補給。札幌といえばラーメン、ラーメンといえばここ!!
美味い!!
このあとは札幌や小樽でキャンプをするなどして、ゆっくり過ごしました。
8/16 5:22
新日本海フェリー、帰路。
帰りは新潟に着いた後、長野を経由。
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