BRM623西東京400km富士大回り 【完走】 初SR。しかし最後は意外と難関だった
「ブルベ戦記」 第194話
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週末の土曜朝から日曜朝まで走り通した
BRM623西東京400km富士大回り
無事、完走しました。
(24時間17分/タイムリミットは27時間)
前半は好調で、今回はかなりいいタイムも出るかな~(※ただしブルベはタイムレースではありません)と個人的には思ったのですが、
後半で体調を崩し、大苦戦。
走っては休憩、のペースに転じ、前半の貯金でなんとか体裁をつけてゴールした感じ。
しかし、この完走で、ブルベ2年目で初めてSR
を獲得できました。
安定的に走るにはまだ越えるべき課題が自分にはあるんですが、
SRは今年の目標だったので、まあ、素直に喜びたいです。
町田・ケルビム前まで自宅(世田谷・経堂)から25km
夜スタートなら自走だし、輪行はたたんだり出したりにそれぞれ10分程度は要するので、
自走とほとんど変わらない所要時間になったりします。
が、やはり早朝なのでw、輪行にします。
始発近い電車(小田急)で経堂駅発。
6:36 町田駅から数キロ走り、ケルビム前で受付。
いつもの淡嶋神社公園へ移動。
土曜の早朝から、皆さん好きですねえw
そして、梅雨空。
どんよりした天気です。ご覧のように写真映えはしませんね。
そう、AJ西東京は受付順で車検・スタート順のグループ分けをしています。
なので車検後のスタート時は最後尾近く。
本能的に、できるだけ集団の真ん中ぐらいには追いつこうと、
どんどん抜いてゆきます(先は長いから、そんなことしなくてもいいのにw)
道志みちの前で、ぱらっと、例のがきましたが、すぐにやみました。
8:11
実は道志みちは、ハンガーノック?(インスリンショック?)で全然うまく走れなかった、
3月のブルベ
(青葉200km道志みち)のリベンジでもありました。
脚に数日前のジムのトレーニングの筋肉の張りが残っているままで、
いやな感じはしたんですが、
むしろ数日前にそうやって脚を稼動させておいたのが良かったようです。
今日はすでに青山Sの手前の登り(串川橋S前後)から、なんだかいい感じ。
で、道志みちに入ってコーナーを登っていくと、何か自分の中で「スイッチが入った!」、ような感じがしましたw かなりのハイペースで登ってゆけます。
8:41
前にいた複数のグループにすぐ追いつきます。
この後、写真手前の、同じDEFY=白いGIANT・DEFYの方と、2人でさらにペースを上げました。
8:47撮影
(撮影=AJ西東京)
ここでは3番手だったようで、快調です。
しかし、ここは補給もなにも出来ないので、道の駅までさらに進みますが、
この道の駅はコンビニのようなおにぎりなどの日常食品はなく(地場野菜とか漬物とかそういう商品ばかり)、で、トイレに寄るまでもなかったので、結果的にここで休憩したのはあまり意味がありませんでした。しかし、このあたりのコンビニは唯一あった1軒が閉店してしまっていて、ちょっと補給は困りますね。
仕方ないので、山伏峠を越えて山中湖畔のセブンイレブン(平野S近く)でさらに15分休憩することにしました。
一人でえっちらおっちら登りますが、
あまりに霧が深いので、頂上のトンネルまで来たことに気づかないほどでした。
見方を変えれば、今回は調子よく登れていて、あまり坂を坂と感じずにすんなり登ってこれた、ということ。
そういえば、
今回は何度か転倒した、自分としては珍しいブルベで、
大きな転倒じゃないのですが、、、。

ちょっと下を向いて登っていたら、
突然、目の前の道路わきに工事車両が停まっていて、
よけようとしたのですが、すでに遅し。
バランスを崩して、たちごけ。
といった小アクシデントは乗り越えてw
山伏峠のトンネルを越えて、山中湖へ降りてきましたが、
9:53
霧で道はこんな感じ。
で、一汗かいた後なので、寒い。
富士吉田の市街地を抜けて、
いつもキャンプで来る富士西湖近くを通ります。
さらに進んで本栖湖へ。
よく考えてみたら、この湖に来るのは初めてでした。
灯台下暗し。
ここからは下り。
富士川までワインディングロード(K9)を一気に下りますが、
こういうくねくねの下りでは、クルマよりもロードバイクのほうが速くて、
いけるか、と思いきや、
前にクルマがいて、思うようにスピードが出せない。
せっかくの下りを活かせません(泣)。
といった具合に、
12:34撮影
PC2のセブンイレブン山梨六郷町店、12:32着。
今度は高度が下がって、暑い。
AJ西東京の事務局プリウスカーが涼しそうに見えますw
先日の青葉600km冷川峠に続いて、富士川へ。
しかし、このあたり(南アルプス)、風光明媚なんですが、
土地の人には申し訳ないようですが、個人的にはあまり好きではないかもしれません。
なんとなく景色が単調で、川も雄大すぎて、突き放されているようで、どこか素っ気ない。
そんなことを言ってる場合じゃなくて、PC3を目指します。
30kmもない区間なんですが、
「それじゃ、次のPC3でお待ちしてます。3時には着くでしょ」とおっしゃるプリウスカーを羨ましげに見送りながら、こちらもPC2を出発。
なんだか、区間タイムトライアルせよ、といわんばかりのこの直線路が、ず~~~と何キロも続きます。向かい風を避けるためもあり、もちろん、ずっと下ハン走行です。
しかも、それなりに暑い。
振り返ると、ここまで飛ばしてきたのが、後半の大苦戦の伏線になっていたのかもしれません。
PC3 ローソン南アルプス街道店、14:05着。
14:09撮影
ここは5番手で着。
(なぜ到着順が分かるかといいますと、事務局がカウントしてるからです。ほとんど有人PCな手厚さ@@)
なんとなく疲れがとれない感じがしましたが、15分休憩し、(まだ休みたいな)となんとなく後ろ髪ひかれる感じで出発してしまいました。
そして、ここで今回2回目の転倒。
といっても2段階右折で、停まりながら方向転換しようとしたら、いつの間にか後ろに1人、参加者の方がいたので、とっさに小回りして後ろのスペースをつくってあげようとしたら、交差点内で自らバランス崩し、内側に転倒w
(ちょっと残念だな、と思ったのは、この後続の方、転倒した私を目の前で見ているのに、だま~っていて、何も言わずにいらっしゃったことですね。せっかくこちらは二段階右折のスペースをつくってあげようとしたのに、、、、)
富士川沿いに出て、R52を下ります。
ここから後半、今回の試練が始まりました。
なんだか胃が急にむかむかしてきて、しかも吐き気が。困った。脚力は全然あるのに、体調が悪いとペースが落ちる。後続の数人が次々と抜いてゆきます。
この間の600kmで、睡魔に襲われたw区間です。
今回は昼間ですが、夜と同様、静かな道。
前方になにやら列。
どこかの中学?高校?の自転車部の皆さんのようです。
ロードバイクからマウンテンまで、様々な車種でしたが、いっぱい荷物を積んでロングライド中。
彼らも近い将来の、ブルベライダー「予備軍」ですね。
追い越してゆくと、一人一人が挨拶してきます。
礼儀正しい!
身延駅前を通過。先日の600kmで仮眠した場所です。
16:06
で、しばらく一人旅が続き、PC4(サークルK芝川町役場前店)、17:17着。
胃がストライキに入ってしまい、仕方ないので、持参のレトルトおかゆをお湯で食べます。
ガスター(胃薬)も飲みます。
振り返れば、体調を考えると、PC4でもっと休むべきでしたが、
機械的に走り出します。
最近で3回目の富士川橋西S
富士山はこの梅雨空では当然、みえません。
で、ですね。
この先、沼津、伊豆の国に至るまで、しばらく写真がございません。
暗くなってきたこともありましたが、
体調がよくなく、それどころではなくなったので、、、、。
富士市あたりで前にいい感じのペースの方が1人いたんですが、
あえて、それにはついてゆかず。
海岸沿いの松林が並ぶK163を沼津に向けて、自分はペースを落として走っていましたが、
せっかく脚力はまだあって、消耗していないのに、胃だけがネックになり、
ついには吐き気がとまらなくなり、、、、。
で、沼津市街に入る手前の、
「○○看護専門学校」の門が見えた瞬間、
なぜか、看護師にすがるようにw立ち寄り、
植え込みで、あらいざらいw吐いてしまいました。
(食事中の方、すいませんw)
しばらく休んでまた走り出しますが、
まだ調子が悪い。
日が暮れてきましたが、
沼津市役所の正面玄関が土曜で誰もいなかったので、
ちょっと横になることにします。
しばらくして起き上がったら、まあ走れそうだったので、
PC5に向けて夜道をゆきます。
PBPの反射ベストを着た方と同走になりました。
(この方、実は同走スタッフで、道志みちあたりから、たまに前後して走っていました)
それでも、PC5の手前、修善寺のあたりで2人とも道に迷い、コース復帰の場面も。
PC5(ミニストップ中伊豆八幡店)、20:54着。
(この体調はDNFものだなあ)、なんて思ったりもしましたが、
よく考えたら、まだ時間はたっぷりある訳で、
要は前半で飛ばしすぎで、どこか胃の不調につながったのでは、熱中症になったのか、と自省したり。(周りの方には、SRリーチの精神的プレッシャーがどこかあったのでは、と指摘されたり)
(撮影=AJ西東京)
とにかく、この400kmを走れば、2年目で初めてのSR確定なので、
休み休みでいいから完走しようと、頭を切り替えたのもこのあたり。
最近、自分で考えた標語、「あきらめない、あせらない、あまえない」というブルベ「3A」が浮かんだり。
PC5でかなり休んだ後、
だましだまし、真っ暗な冷川の山中を登ります。
もう、このあたりはインナーのコンパクト主体にしました。
ゆっくり、ゆっくり、軽くペダリングするようにします。
午後以降、まったく栄養補給できていなかったので、
できるだけこれ以上の体力消耗を防ぐ作戦です。
こんなことは初めてでしたが、起きていることは受け止めなければ。
次のPC6の真鶴は4:36がタイムリミットなことを確認し、
時間的には大丈夫、と走り続けます。
こんな体調なので当然、仮眠場所として推奨されていた南伊東のマックスバリューにも立ち寄りました。参加者は誰もみえませんでしたが、一人で正面玄関前の駐輪場で身体を横たえました。
30分ぐらい休んだでしょうか。しかし、また植え込みで吐きます。
ブルベライダーが次々と通過してゆくのが音で分かります。
また立ち上がります。
伊東を過ぎ、熱海、湯河原と、次々現れる坂をひたすらインナー・コンパクト作戦でゆきます。
しかし、体調は悪いまま。
熱海では道路沿いの公園のベンチでまた休憩。
あるいは、交番の前を通った時は、(救急車、呼んでもらおうかな)とふと思ったり、(これは点滴じゃないと栄養補給できない感じだな)と。それぐらい、過去最悪の体調でした。しかし、「SRリーチ」はおそるべしです。こんなに悪い身体も引っ張っていってしまいます。
それと、コンパクトクランクの使用で、身体への負担は最小限に抑えられることが改めて分かりました。
追記)
スポーツ医学のネットや本をいろいろ調べてみましたが、今回のように胃だけが変になった状況からは、
↓
内蔵疲労、というか、血流が、ずっと動き続ける下半身の筋肉に集中し、内臓への血液が足りなくなり、消化の活動が落ちてくる、という症状があるそうで、今回のに近いような気がします。
血糖値が下がって(そしてハンガーノックも)眠くなることも、これに関連しているかもしれません。
↓
対策は、ひたすら事前~運動中の必要な栄養を摂取したり、時おり上半身の筋肉を作動させる、これ以外にはないようです。
特に自分は体質的に栄養分の蓄積効率が悪い
(つまり、食べても太らない、新陳代謝はとてもよかったりするんですが、反面、いわゆる燃費が悪いんです。すぐ腹が減る体質、やせの大食いです)
そんな忍の字走行で、PC6(ローソン真鶴塔ノ入店)、1:52着。
このあいだの600kmでも通っている県道で、R135からの入り方(真鶴駅手前)も迷わず済みました。
PC6にもちらほら参加者が休んでましたが、こちらはこの先もどこかで休むことになりそうなので、
先に出発します。
2:36
小田原手前の高台で、遠くの対岸線に湘南の灯が見えてきました。
そして小田原を通過。
この先、またまた写真がしばらくありません。
胃の不調に続き、今度は睡魔が襲ってきたのです。
2人ほどの同走者に追いつきましたが、小田原の中心部を過ぎて、
いつの間にか、また1人に。
ずっと直線路の東海道(R1)で、ふらつきが始まり、
ブリーフィングでの「趣味に命をかけないでください」という有り難い言葉が思い出されました。
すかさず、いったん、国府津あたりのコンビニで10分程度、仮眠します。
で、また走り出します。
で、また眠くなってきました。
右にふらつくと、たまにクルマがくるのでとても危ない。
と思って覚醒したと思ったら、また一瞬意識が遠のき、今度は左にふらつき、歩道の植え込みに接触!!
バランスを崩して、そのまま植え込みに倒れ込みました。
今回3回目の転倒です。
ため息(mamo師匠のご心配が当たってしまいましたw)
このあたり、同様に道路脇で仮眠されている参加者をみかけたりします。
眠くなったら寝る、ですね。
夜が明けてきました。
4:40
ようやく相模川を渡ります。
ここまでくれば、助かったも同然。
不思議なもので、明るくなってくると、睡魔もどこかへいってしまいます。
残るは胃の不調だけ。
PC7(サークルK茅ケ崎常盤店)、5:05着。
何人かの参加者が出入りしています。
自分もこの体調ながら、ここまでこれたことに感謝。
多少、精神的にゆとりが戻ってきて、
ふと、ちょうどコンビニの向かい側を見ると、?な建物
(あとで確認したら、これが有名な「松下政経塾」でした。しかし、ここの1期生で、経団連寄りの野田首相を私はスカンですね)
PC7でご一緒になった3~4人と出発。
藤沢の市街地を抜けて、ゴールの町田を目指します。
睡魔が去っていたし、胃も小康状態。
何も食べれてませんでしたが、
ゴールまで多少ペースを上げても、体力的には問題ない気がしました。
6:11 ブルベ初参加だったデローザの方(お名前を聞くの失念してました)。
で、この列車に加わることに。自分が交代で引っ張ったりも。
で、いつもの西東京ナイトブルベのコースの逆をゆくかたちで町田へ戻り、
無事ゴール。7:17着
前半の好調ぶりを思うと、22~23時間台だったらなお良かったのですが、
この体調だったので、まあよしとしましょう。
とにかく完走できたのは、本当に良かった。
そして2年目の6月中に初めてSRを確定できたことも!
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