OLYMPUSのデジャ・ビュ | Marinoe Diary

OLYMPUSのデジャ・ビュ

なんだかんだ言いながら、3年振りのフラッグシップカメラE-5の発表に湧いたものの、フォトキナが開催されてすぐに
「これからはフォーサーズのレンズ開発は行わない」
という関係者のコメントが流され、意気消沈。

しかしそれじゃE-5の売り上げに響くとでも思ったのか、翌日すぐに
「それはしばらくはマイクロフォーサーズに注力するという意味で、必要になればフォーサーズレンズも開発する」
という訂正コメントが発表されたが、微妙~、、、
それは言い換えれば「必要なければ開発しない」って事で,火消しになってないじゃん、OLYMPUS(笑)。

そもそもフォーサーズの失敗は、
「ビギナーカメラのマイクロフォーサーズのユーザーが、上位機種であるフォーサーズにグレードアップ出来ないシステムを作ってしまった」
という点に尽きると思う。

「いつかはクラウン」じゃないけど、N社やC社は、裾野の入門カメラから最高峰の一桁機まで、価格グレード共に見事な山を築き上げている。上位機と下位機でフォーマットの違いがあるにもかかわらず、整合性を維持するのに成功しているのだ。

初心者はその山の頂を見上げて、
「よし。いつかはフラッグシップカメラが買える腕になるぞ!」
と、ワクワクしながらカタログを見て妄想にひたれる。
そういうサクセスストーリーが、オリンパスにはない。
それは、フォーサーズよりビギナー向けカメラの筈のマイクロフォーサーズが、マウントとしては上位になってしまうという、矛盾した規格を作ってしまったおかげで、OLYMPUSには見上げる山もなく、フォーサーズ規格ははしごをはずされた状態になってしまった。

まあオリ姫様は、昔っから気まま我が儘ゴーイングマイウェイで、ユーザーはそれに耐え忍ぶのに慣れっこになってはいるけど、今回の迷走劇は、やっぱりOMの終焉と重なる。

あの時も、突然OM707なんてAFカメラが出たものの、その後は理由なく続かず、新型カメラが出ないままOM4のマイナーチェンジを繰り返し、フェードアウトしていった。
レンズももう何年も新製品を出す事なく、システム終了宣言までとりあえず保っていた状態。
途中、「システム維持にお金がかかる」とかで、カメラとレンズの大幅な値上げがあったが、終了するよりはマシかと思ったものだ。
そんな状態が10年程続き、世の中はAFカメラ全盛になっても、オリ姫様は一向に腰を上げる気配がないので、仕方なしにぼくはCONTAX&Canonにメインシステムを移した。

フォーサーズでもこういう幕引き(まだ終わってないけどね)とは、ある意味オリ姫様らしい終わり方(まだ終わってないって、、)。
それでもぼくはフォーサーズが好きなので、使えるうちは使っていこうと思ってるんだけどね。



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