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毎週木曜日の夜は、コーラスの練習です。
この街の音楽大学の教室が練習場です。昨日は先生の代わりに生徒さんが指導してくれました。
指揮科の学生さん、教え子さんだと思います。外国人の生徒さんみたいで、ドイツ語ちょっと危ない。でもアジア系よりは西洋の発音には慣れているので、歌詞のチェックが結構きびしいです。
今練習しているのは、ブルックナーのミサ曲、2番です。
歌詞はラテン語で、レクイエムと同じ歌詞です。
この場合、発音を統一するために注意があるのですが、
「キリエ エレイソン」なのか、「キリエ エレイゾン」なのか、ぐらいは私だって聞き分けられますが、この学生さんがいうことには、
「ミゼレレ」の「レレ」は同じ「レ」ですか?違う「レ」ですか?
どうやら、Re のE の発音が2つあるみたいです。
明るい エ と 暗い エ という言い方するけど、イーと口を横にひっぱるか、イとエのあいだぐらいでちょっとのどの奥で発音するかの違いです。
最初のエが口を横にひっぱって、次のエはちょっと喉の奥で鳴らす感じで、違う発音で歌うように統一されました。
そういえば、以前デューク・エリントンの教会音楽、これは英語ですが、アメリカ英語でなくイギリス英語の発音でコーラスが練習していたので、ソプラノソロもそれに合わせてくれましたね。
あと、各国の言葉で「自由」というところがあるのですが、日本語では「自由なこと」というようになっていました。
これを私がコーラスの中で唯一の日本人だったので、どう発音するか皆に教えたのですが、私が以前日本語を教えていたシンガポール人もいて、彼女の発音と私の発音が違うというんです。
どちらがどうだったら忘れたけれど ジ の発音、片方は D が入っているのに、片方はDがない。とか、シンガポール人の友人と、顔を見合わせて、同じジだよね、と言っていのですが、ドイツ人の耳には違うように聞こえるだしいです。
あとから、よくよく考えてみたら、同じ ジ ででも
ざじずぜぞ za zi zu ze zo
だぢづでど da di du de do
の 「じ」と「ぢ」て違いますよね。
昔の日本人はこの違いを発音できていたかもしれないけど、今の日本人は発音がいい加減になっているのかも。
例えば、「学校へ行く」 の へ 発音は え だけと、普通の え とは違うでしょう。
「私が」の が も、「学校」 の が とは違います。
こういうところ、外国語に教える時、曖昧は発音すると、必ずつっこまれます。
日本人としては L とR の区別がつかないと説明するよりも説明難しくて、一苦労です。
日本人が外国語を喋れるようになるには、文法よりも、まずはこういう発音の違いをしっかり聞き分けられる耳を鍛えることでしょうね。