無重力着付け®受講生さまインタビューシリーズ
2回目は、後藤みなさんです。
「つまみ細工教室 花びら」の講師としてもご活躍の後藤さん。
受講者としての目線だけではなく、同じ講師としての目線から見た田中さんについての
お話をお聞きすることができました。
---鞠小路スタイルの講座は、無重力着付け®がはじめてですか?
以前開催されていた、講師養成コースを受講しました。
---そもそも、着物に興味を持ったきっかけを教えていただけますか?
母方の祖母が和裁をしており、もともと着物がたくさんありました。
さらに、母方の親族は茶道や華道をしていて着物を着ることが多い親族なんですが、
私が一番年下で、着物がガンガン集まってくるんです。
着物がたくさんあるので着ていたけど、うまく着れない。
もっときれいに着たいな、とネット検索で鞠小路スタイルを見つけました。
---着物が身近だったんですね。鞠小路スタイルで着付けを学んできれいに着れました?
ほんとにきれいに着れたんです。
それまでは、帯がきれいに結べるか、結べないか、五分五分だったんですが
いつもきれいに仕上がるようになって、着物を着るのが楽しくなりました。
---その当時は確か「きれい・楽チン・着くずれない」がキャッチフレーズだったと思いますがその通りだったんですね。
鞠小路スタイルの、どこが一番魅力的でした?
田中先生の教え方、講師力です。
全てを明文化しているところ。
「こうすればこうなる」と教えてもらって、言われたとおりにするとそうなる!
しないと、そうならない。
今まで色んな習い事をしてきましたが、全てを明文化できる教室・先生ってそう多くはないんです。
自分がつまみ細工を教える時の参考になりました。
---着付けの手順や、結果だけではない魅力があるんですね。
人生に対する考え方や、仕事に対する姿勢なども、とても共感できます。
実際に自分が講師として仕事をしていて限界を感じていた時に、
田中先生のアドバイスで、すっきり解消したことも何度もあります。
---同じ講師という立場だけじゃなく、人としても共感できる部分が多いんですね。
以前受けられた講師養成講座と、無重力着付け®の講座の違いはありますか?
講師養成講座の時は、教えるための手順として確立されていて、
例えば「手をこう動かす」を教えてもらって、
実際そうすると、結果こうなる!という流れを体感することができました。
その通りすることで、きれいに着ることはできましたが、「軽い」という感覚はなかったんですね。
ところが、自分で着るのではなく先生に着付けてもらうと、軽くて気持ちよくて驚いたんです。。
その記憶があって、無重力着付け®の講座がスタートしたときに
「あの着心地が自分で再現できるなら、習いたい!」
と思い受講しました。
---きれいに着れる、の上ですね。
気持ち良さやフィット感、軽い着心地などは、講師養成講座の時とは全然違います。
「ひもをここに当てると軽くなる。ここだと重い。」
と、ひとつひとつ感じることができます。
それまでは「フィットさせる」という所にフォーカスできていませんでしたが
無重力着付け®を受けて、身体にフィットさせることにフォーカスできるようになりました。
---では着心地は、合格点出せますね!
そうですね。講座の時間内にはできるようになりましたが、もう少し練習したいかな。
小さい子供がいるので、そう頻繁には着ていないので。
今は、学会の後のパーティーや、特別な時だけですね。
日常で着ることを想定したレッスンなので、毎日着たいです。
---受講後に身体に変化を感じている方が多いですが、何かあれば教えてください。
産後に右だけギックリ腰になり数年間ズレたままになっているようで、時々腰痛がありました。
Class1の後しばらくはけっこう頻繁に着て寝ていたので、もしかしたらその時にズレてたのが戻ったのかな?
その後、腰痛が再発していません。
お布団に寝るだけで、ギックリ腰になりそうだったのに、そういえば治ってます。
ここ最近はそんなに頻繁に着て寝ているわけではないんですが。
---私は経験ありませんがギックリ腰、辛いと聞きます。再発しないのは嬉しいですね。
着物を着たときの正しい姿勢と、整体や整形外科のトレーナーさんの言う正しい姿勢とは全然違うんですよね。
後者は、かなり無理しないと維持できなくて、非現実的というか・・・
着物を着た時の姿勢は、日本人にとっての「いい姿勢」なので、楽なんだと思います。
---日本人としてのいい姿勢ってあると思います。身体つきも食習慣も生活様式も違うので
姿勢もきっと違ってますよね。
無重力着付け®を勧めるとしたら、どんな方に勧めたいですか?
特別なシーンだけじゃなく、日常生活の中で着物を着ている人が、若い世代で増えるといいな、と思います。
着物は決して窮屈なものではなく、美しくて軽いもの、と知ってもらえば嬉しいですね。
日本の伝統文化や歴史などを義務教育で教えるように、着物や着付けについても学べるといいですね。
自分たちの民族衣装である着物が、窮屈でも苦しいものでもないと知っておいてほしいです。
着物は身近で、心地よく、私たち日本人にとって、理にかなったものであることを。
それにね、着物を着ると、気持ちも華やぐ素敵なものですよね。
---そうですね!日本人にとって素晴らしい衣装である着物について、若い世代に伝えないとですね!
【インタビュー後記】
小学生のころから草木染をしたり、ハーブや薬草など、単につまみ細工を作ることだけではなく
周辺の様々なことに造詣が深く、知識が豊富な方です。
歴史や文化的なことにもご興味があって、小学6年生のころに、唐服から十二単への変遷や、
ヨーロッパの洋服の変遷などを調べてらしたのだとか。
深堀するところや、知的で理論的なところに、田中さんとの共通点を感じました。
日本人としての歴史や文化、私たちが持つ遺伝子のことなども、専門家や学者ではなくても
ある程度は常識として知っておくべきではないでしょうか?とお話ししてくださいました。
そしてその延長線上に、「日本人の衣服」としての着物があることを、再確認できた有意義な時間でした。
お忙しい中、ありがとうございました。
(インタビューと文・くれや萌絵)