肉料理のカット | Paris暮らし

フランス人は、毎日家庭でどんなお料理を作っているかというと、

お肉やお魚をどーんとオーブンで焼いたり、

サラダを前菜にして

メインはお肉を切り分け

デザートはフルーツなど

結構シンプル。




でも、きっと何かコツがあるに違いない。


作りなれている人、

おもてなししなれている人をよーく観察していると、

チキンをシンプルに丸ごと焼くにも、

いろいろとこだわりがあるはず。


80代後半のm母、

家族や親戚、友人が集まると

はりきって、お料理してくれます。

何しろ、5人の子供(と7人の孫)を

手料理で育てあげた人ですから。

スーパーでできあいのデザートを買うなんて

もってのほか。全てデザートも手作りだったそうです。

今でも、会いに行く日は

黙ってケーキを焼いておいてくれたりします。


まずブレス産のチキンを信頼できるお肉屋さんで買ってくる。

塩こしょう、オイルとバターを少し表面にぬったり

下ごしらえしながら

オーブンを適温に暖めておく。

お皿もオーブン付属の引き出しに入れて暖める。


器にも、まずバターを少し塗ってから

チキンを45分程度グリル。

焼きすぎず、外はパリパリの黄金色で、

中は、ふんわりジュワーッとしあげます。


そして、サラダのソースは、

もちろん、全員がテーブルにつく直前に作り、

しっかり水切りしてあるサラダとあえて、

さっとテーブルへ。


いろいろなソースがありますが、

最近、m家ではやっているのが


あまりからくないマスタード 小さじ1 に

レモン(または、ワインビネガー) 小さじ2 をまぜて

オリーブオイル 小さじ3 を少しづつまぜていくと

まず失敗しません。


マスタードにハーブが混ざっていたり

マイルドなものとレモンがお勧め。


メロンやサラダなど前菜は、あくまでも冷たく。

(前菜を食べている間、熱々を出すためにメインのチキンはまだオーブンの中です。)


そして、メインのチキンをオーブンから出すと、

男性が大きなナイフでカット。


カットの仕方にもちゃんと順番があって、

慣れている人がカットすると

あっという間に、美しく皆がとりわけやすいように

サービスできます。


チキンのカットの仕方を学ぶなんて、

考えたことなかったけど。


m母がお嫁にきたとき、m父のお父さんが

「肉料理のサービスは、男性がすべきだけれど

女の人もお客様が来たときにちゃんとカットできるように

覚えておくように。」と、教えてくれたのだそうです。


ソースは、グリルした器に残った肉汁を小さな鍋にうつし、

味をみながら塩をたして、ほんの少ーしお水をいれて

あたためたもの。


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下の写真の左上に見える小さい丸い感じの肉が、

ソリレスという特別にやわらかい部分。


チキンのカット方法、後日、写真で説明しますね。


オーブン料理って、簡単だけれど。

この、皆がテーブルについて前菜を食べ終わる頃をみはからって、

丁度、絶妙のタイミングで焼きあがるように時間をよんで

焼き始めるというのは、簡単なようで、慣れていないとできないですね。