シャイでまじめな音楽好き俳優、光石研さん | Fruits of Serendipity

Fruits of Serendipity

marianneが偶然出会った「幸運の結果」。または、素敵なアレコレ(音楽,映画,本,TV,アート,Web,広告,人)への深夜に綴るラブレター。

先週日曜日は、毎月恒例のPOP寄席 @高円寺円盤


うっかり同日開催のSAKEROCKがスチャダラパーを迎えたライブイベント『大先輩』のチケットを

購入してしまってまして、ギリギリまでPOP寄席か大先輩かどちらに行くか迷い迷っておりましたが、

結局SAKEROCKチケは親友 に譲って、POP寄席をとりました。


だって!

今回の第2部ゲストが光石研さんだったから。


チンピラからイイ人まで、今や日本映画に欠かせない重要な名脇役俳優。

2007年上映分だけでも、『それでもボクはやってない 』での痴漢冤罪事件の被告人の役や

めがね 』での舞台となる宿屋の主人の役など、計18本の映画に出ています。


私が光石さんを”気になる人”として注目しだしたのは、ごく最近。

『めがね』上映の頃の「ほぼ日刊イトイ新聞」で「あの人の本棚 」を読んでからなのです。


光石さんが挙げた「ソウルな5冊」は、1冊が役者さんの本である以外、4冊が音楽系の本。

なかでも小西康陽さんの『これは恋ではない』 が挙げられていることにびっくりしました。

私も高校時代にこの本に出会ったことがきっかけで、ゴダールなどのヌーベル・ヴァーグ映画を観たり、

marianneと名乗るようになったりするようになったという、とても影響を受けた本なのです。

他に挙げた本も、文化デリックのお二人(はいえんど名義)のクレイジーケンバンド本や横山剣さんの本、

湯村輝彦さんの甘茶ソウル本など、かなりソウルフル。


光石研さん、見た目によらず(?)音楽好きなのね!と、

このとき以来急激に気になるようになったのですが、

そこへ来た今回のPOP寄席ゲスト。

しかもテーマが光石研さん、我が音楽遍歴を語りまくるなら、行かない手はないでしょう、というわけで。


・・・と、かなり前置きが長くなりましたが、本当に行って良かったです。


キャロル、クールスから、Sweet Soulにハマって行ったお話やクレイジーケンバンドについて

照れながら語ったり、山下達郎、ユーミンなど、Favorite Songのレコードに嬉しそうに針を落とす光石さん。

「この曲は・・・」と曲の説明をし出すも、お気に入りの部分にさしかかると

かぁぁぁっこいいぃぃい~~」と言ってしまって、話を中断してしまう光石さん。

ある映画のイベントで、クレイジーケンバンドのカラオケを歌ったことを恥ずかしそうに話す光石さん。

(そういえば、光石さんも「ケンさん」ですね。ミツイシーケン、なんつって。)

本当にシャイで純粋な音楽ファン。なんてかわいい人なんでしょう。


話を聞いていると、誠実でやさしい方で、とってもまじめで素敵な役者さんだなぁと感じ、

ますますファンになってしまいました。


そんな光石さん、今年は俳優生活30周年の年にあたるそうで、

5/17~5/23には光石研映画祭 も開催されるとのことです。


mitsuishi ken
(※光石研映画祭ブログ から画像拝借


このチラシには錚々たる俳優・監督からのお祝いコメント が掲載されているのですが、

みなさんの愛溢れるコメントに、読んだだけで光石さんのことを好きになってしまいそうです。

みんな光石さんが好きなんだな~。


誠実でいい仕事をする素敵な人で、みんなから愛されている。

光石さんのような人になりたい、と思った日でした。