先週、セキレイの赤ちゃんを保護しました。
小さい頃から
よくツバメとかふくろうとか保護するんだけどさ。
子供の時には無邪気に
「拾った♡」ってはしゃいでたけど
大人になってからは「命」の重さをしって
この子のためには保護したほうがいいか
このまま放っておいたほうがいいのか
すっごくすっごく考えるようになった。
半年前にスズメの子供を見つけた時は
羽をけがしてたみたいだけど
動けなくはないので、
車にひかれないところまで誘導しただけにした。
先週出会ったセキレイの子供は
羽をけがしてピョンピョンしてて
ちょうど猫がたくさんいるエリアだから
心配になって追いかけたら、まったく怖がらず
手を差し出したら近くまで来た。
今までたくさん野鳥に会ったけど
手に来たのは初めてで感動した。
とりあえず服にくるんで保護して
でもどうしていいかわからなくて
車の中で心臓ドキドキしながら
いつもお世話になっている小鳥のクリニックに電話した。
その間も膝の上で、私の服をすっぽりかぶって眠ってて。
かわいすぎて、完璧に感情移入してしまった。
もう夕方だったので
診察は翌日見て頂く事に。
自分だけではこのか細い命に対する重みに耐えられず
その日は実家に帰省した。
両親は「親鳥がいるかもしれないし
早朝に拾ったところに置いてきたほうがいいよ」といっていて
連れてこなかったほうがよかったのかな・・・って
また悩んだ。
いつも相談しない私が
まーちゃんに電話して気持ちを落ち着かせた。
「で、やれる事をするしかない」って事になり
翌日朝一で病院に行く事にした。
朝は元気でジャンプとかしてたから
病院でも衰弱はしているけど、
羽に異常はないと言われたから
少しの望みをかけて預かった。
でもお昼頃にカゴをのぞいたら
死んじゃってて。
悲しくて悲しくて
嗚咽しながら泣きじゃくった。
たった１８時間ほどの時間だったけど
命の重みを知るには十分な時間で。
私にカオスを味わせるには十二分な時間で。
たくさんたくさん泣いた。
「なんでこんなに小鳥好きの私の周りに
こんなにも小鳥が落ちてくるのか。」
ふとそんな事を思ったら
まーちゃんに「化身だね」って言われた。
化身は、
その人が一番揺さぶる形をもって現れる。
人間に対してはドライな私。
人の死はしょーがないとどこか思ってるし
悲しんでもしかたないとも思ってる。
付き合い方も、どこか「人」には入らせないラインがあって
深入りもしないようにする癖がある。
でも小鳥に対してはなぜか別で。
小鳥の姿で私の前に現れて
端的にいろんな感情を味あわせるには一番効果的だと気づいた。
小鳥を保護するたび
いろんな感情が渦巻いて
泣いたり不安になったり、
そして何より「命の重み」を感じずにはいられない。
今回の小鳥もそうだけど
魂が入ってる時には触れたくてしょうがないのに
魂がなくなった時には怖くて触れられない。
肉体を動かしてるのは
魂なんだと知る。
魂が抜けた肉体は
おもちゃみたいで
固くて冷たくて
触る手が震えた。
魂って不思議だな。
見えないのに
見えるものを動かせる。
魂自体がエネルギーとパワーなんだ。
私は自分のこの肉体をどう動かしたいのかな。
セキレイさん
短い間だったけど
君が教えてくれたことは
とてもとても深いものだった。
本当に、化身だったんだね。
出会ってくれて、ありがとう。