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英国の欧州連合(EU)離脱決定の影響は、国内政治に対しすぐに現れたけど、市場や企業にとって、英国の将来を巡る重要な疑問への答えが明らかになるまでかなり時間がかかる事に
そうした中で、同国の政治リスクプレミアムはすでに上昇
離脱決定後の英国では政治的空白が続き、与党保守党、野党労働党のいずれもが混乱を極めている状況
27日朝、オズボーン財務相は市場を安心させようとし、キャメロン首相の有力後継候補とされるボリス・ジョンソン下院議員もそれに続いたけど、EU離脱の行程を進めるリスボン条約50条の発動を先送りしようとしているような英国の戦略を見る限り、将来の英国経済への不透明感は当分消えそうになく?
英企業にとっては、EU単一市場へのアクセスができる限り維持できれば好材料となるだろうけど、これは今回の国民投票でも焦点となった域内労働の移動の自由を受け入れることが必要になる感じ?
一方、市場と経済はマインドに左右されやすい状態が続いていて、財政赤字と経常赤字という形で弱点を抱えていたけど、低成長と金利低下がこれに追い打ちをかける事に
また、不確実性もコストとなり、英経営者協会の簡易調査によると、加盟企業の4分の1が新規雇用を凍結し、3分の1を超える企業が投資を削減すると回答
これまで英国に向かっていた海外からの投資も、他国へ流れる可能性が
【ポンドル 1時間足】
1.4000-20ドル 断続的に売り
1.3600ドル 売り
1.3500ドル 売り、OP29日NYカット
1.3200ドル 買い
1.3100ドル 買い
1.3000ドル 買い厚め
世界の中央銀行が経済成長やインフレの促進に努める中、英国のEU離脱という新たな逆風が吹き荒れ、不安がかき立てられ、先行き不透明感で投資、雇用、賃金、物価が下押しされかねない状況
それでも長期的には、英国のEU離脱がインフレ効果を発揮する可能性が
ここ数十年間はグローバル化による関税の低下、サプライチェーンやアウトソーシング(業務外部委託)の効率改善、移民が増加で物価や賃金が抑制されてきたものの、EU離脱はこの流れを反転させ得るからだけど…
当初の市場の反応は、物価の上昇にブレーキがかかるとみるもので、今後数年間で原油安が物価を直接押し下げ、その後の期間については、中央銀行のインフレ促進能力に対する投資家の信頼が低下
英ポンド安による輸入物価の下落が一因で、インフレの高進は見込まれていて、英中銀が現時点で問題視する様子はなく?
2008年により大幅なポンド安が起こり、やがてインフレ率が目標の2%を上回った時、英中銀はこれに動じず、低調な需要で物価の伸びに歯止めが掛かると読み、その通りに
同じ論理が今回も当てはまるようであれば、為替レートより需要がインフレに及ぼす影響を重視し、利下げあるいは比較的緩やかな利上げに動く可能性がありそうな感じ?
その先の見通しは一段と複雑になり、インフレは財・サービスの需要が供給を上回ることで起こり、EUからの離脱で需要が損なわれる半面、供給も打撃を受ける可能性が
輸入関税が上昇すれば、国内のコストが上昇し、輸出障壁が高くなれば、英国企業の生産性は悪化
移民が減れば賃金の上昇があり得るものの、人材の確保が難しくなることでやはり企業の生産性が低下する可能性も?
英国のEU離脱は、財、サービス、資本、人が国境を越えて移動するグローバル化の拒絶を意味し、欧州大陸や米国でも同じような揺り戻しが起きているため、英国だけでなく、世界全体が供給面のダメージを受ける可能性も
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