世界中の人々が、フランスワインに恋をしているのかしら?と思えるほど、ワインに関する本もフランスのものが圧倒的に多い。

カリフォルニアワインは、ヨーロッパと比べると歴史が浅いので、当たり前なのかもしれません。


それにしても、こちらの本、


『カリフォルニアワイン物語 ナパ  モンダヴィからコッポラまで』


は、かなり古いですが、ものすごく面白かったです。

よくあるワイナリーの説明ではなく、物語を読んでいるかのように、ストーリーに描かれているのです。


モンダヴィのお家騒動から離婚再婚、コッポラ監督によって蘇るまでのイングルヌックの誕生から栄光と買収衰退…ここまで細かく詳しく書いてあるのが、楽しくてたまらなかったです。


漠然としていたナパのワインが、私の頭の中に、一気にパズルがはめ込まれていった気がしました。


年初、六本木ミッドタウンにて、イングルヌックやガーギッチヒルズを、全く知識の無い状態で飲ませていただき、しかもワイナリーから直接当主やスタッフが来日していたのに、本当にもったいないことをしました。直接お話しもさせていただいたのに…

おそらく、今回ナパに行っても、直接ワイナリーの主要スタッフと話すことは無いと思います。

やはり、ワインを学ぶ、知識を得るということは、本当に大事だなあと実感しました。

安いがぶ飲みワインではなく、ストーリーのある、歴史が紡いだワインを飲むならば、美味しいだけではもったいない!

と思えた一冊でした。


 『カリフォルニアワイン物語 ナパ  モンダヴィからコッポラまで』ジェイムス・コナウェイ著 松元大樹 作田直子訳 出版JTB

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