「セブン・イヤーズ・イン・チベット」('97) | Marc のぷーたろー日記

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」('97)

セブン・イヤーズ・イン・チベット〈ニューマスター版〉 [DVD]/ブラッド・ピット,デヴィッド・シューリス,B.D.ウォン
¥3,990
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オーストリアの登山家ハインリッヒ・ハラーがチベットで若きダライ・ラマと交流した 7年間を描いた自伝を映画化した作品です。主演はブラッド・ピット。共演はデヴィッド・シューリス他。

Wikipedia「セブン・イヤーズ・イン・チベット」



典型的な「West meets East」な内容で、出来が悪いわけではないんですが、これと言ってストーリーそのものに新鮮味はありません。さらっと表面的に描いているだけで深みもないですし。

特に、傲慢で身勝手な主人公がダライ・ラマとの交流を通じて、人格的に成長するというのも、「なんだかなぁ…」という浅薄さ。

結局のところ、「東洋の神秘」に過剰な妄想を抱いている欧米人が自分たちにとって都合の良い「ファンタジー」の題材として東洋を利用しているだけ。中国政府を徹底的に悪役に描いているところなんか、政治臭がプンプンするし。


でも、この映画をきっかけにチベット問題に関心を持ってくれる人が 1人でも増えればいいなと思いますし、それだけで充分価値のある映画だと思います。