Marcのエンタメ感想文

日本映画 (あ行ーた行)(な行ーわ行)
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2012年02月16日(木) 00時15分48秒

「道」('54)

テーマ:海外エンタメ
道【淀川長治解説映像付き】 [DVD]/ジュリエッタ・マシーナ,アンソニー・クイン,リチャード・ベースハート
¥1,890
Amazon.co.jp

大道芸人の根無し草な生活を描いたフェデリコ・フェリーニ監督の代表作です。主演はアンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ、共演はリチャード・ベイスハート他。

Wikipedia「道 (1954年の映画)」


非常に有名な作品なのですが、これまでどうしても食指が動かなかったのです。

たまたま観る機会があったので初めて観てみたのですが、やはりイメージしていた通り、僕の趣味には全く合わなかったようです。

登場人物の誰にも共感できないどころか嫌悪感しか抱けず。

特に「悪」の象徴であるザンパノ (アンソニー・クイン) と対比する形で登場する綱渡り芸人 (リチャード・ベイスハート) がザンパノ以上に不快なキャラクターで視聴自体が苦痛に。

とにかく、僕にはとことん合わない映画でした。
2012年02月16日(木) 00時10分20秒

「女の歴史」('63)

テーマ:映画
モーパッサンの「女の一生」から着想を得た女性映画です。主演は高峰秀子さん、共演は仲代達矢さん、山崎努さん、星由里子さん、宝田明さん他。

Wikipedia「女の歴史」


「いい映画」でした。


平凡な女性の戦争を挟んだ波瀾万丈の人生、特に戦中・戦後の「不幸」や「苦労」を中心に描いた物語は多々あります。ただ、この映画は様々な不幸に見舞われる主人公をただ可哀想だとか、単に「男って勝手、女って損ね」というだけでなく、最終的には「女だからこそ味わえる幸せ」をしっかり描くというバランスの良さがグッド!

もちろん、古めかしさは否めませんが、今観ても充分に共感できる映画でしょう。


それにしても、当時の映画としては普通のことなのですが、30代後半から40代前半の女優が全く違和感なく「老女」役を演じていて「感動」すら覚えます。まさに「老け役」のプロ。

主演の高峰秀子さんと実年齢で3歳しか違わない賀原夏子さんが姑役、更に2歳年下(!)の菅井きんさんが母親役を演じているのですが、彼女たちの実年齢を知らなければ、本当にその年齢の女優さんとしか思えないほど。

また主演の高峰秀子さんも、本来持っている年齢不詳なイメージが活かされていて、20歳くらいから40代半ばまでの役を、それぞれのシーンごとに、ちゃんとその年齢通りに見えるように演じ分けています。

まさに女優の「プロの仕事」を見せられた映画でした (^^)v


ところで、この映画には児玉清さんと塩沢ときさんが端役で出演しているのですが、塩沢ときさんは終盤のワンシーンに出演しているところを見つけることができたものの、児玉清さんだけは最後まで分かりませんでした。どこに出てたんでしょう? (^^;;;
2012年02月15日(水) 00時15分16秒

「黒く濁る村」('10)

テーマ:韓国映画
黒く濁る村 [DVD]/パク・ヘイル,チョン・ジェヨン,ユ・サンジュン
¥3,990
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山奥の村を訪ねた青年が村の秘密とそこで死んだ父親の死の真相に迫る姿を描いたミステリーです。主演はパク・ヘイルさん、チョン・ジェヨンさん、共演はユ・ジュンサンさん、ユソンさん、ホ・ジュノさん他。

輝国山人の韓国映画「黒く濁る村」


題材は比較的僕好み。

「神と悪魔」「善と悪」の対比の中で、「善とは何か」「悪とは何か」、そして「善と悪は表裏一体」という哲学的なテーマをかなり分かりやすい形で描いています。

が、あまりに分かりやすく描こうとするあまり、登場人物の言動が不自然なのです。

ストーリーのために無理矢理動かされ、しゃべらされているようにしか見えず、「物語」として全く楽しめないのです。特にクライマックスシーンに至っては「何故そこで拳銃を取り上げない?!」「何故そこで真犯人を一人にする?!」という突っ込みしか出ませんでした。
2012年02月15日(水) 00時13分16秒

「妻として女として」('61)

テーマ:映画
ある大学講師の男の妻と愛人、それぞれの「女の生き方」を描いた女性映画です。主演は高峰秀子さん、淡島千景さん、共演は森雅之さん、仲代達矢さん、星由里子さん、水野久美さん、淡路恵子さん、丹阿弥谷津子さん、藤間紫さん他。

Wikipedia「妻として女として」


観応えがありました。

戦争期を含んでいる時代背景など、今の時代とは違う部分もありますが、「女の生き方」としては現代にも通じる普遍的な内容。妻のある男との間に子供を生んだ愛人と、その子を自分の子として育てた、子供の産めない身体の妻という2人の女の描き方が秀逸で説得力満点。主人公の周りにいる「愛人業」の友人らの描き方もバラエティに富んでいます。

もちろん、今は女性が普通に働いて生きて行くことも可能な時代ですから、今なら「女の生き方」として男に全く頼らない生き方も選択肢に入るでしょうが、それでも今もこの映画で描かれるような女性たちが厳然として存在していることも事実。

妻の言い分も愛人の言い分も至極もっともで、2人の女性の対立が深まれば深まるほど、男の存在がどうでもいいものになっていくあたりもシビアでリアル。


女性なら一度は観ておくべき映画ではないかと思います。
2012年02月14日(火) 00時15分10秒

「春の戯れ」('49)

テーマ:映画
マルセル・パニョルの戯曲「マリウス」を日本の港町を舞台に翻案した恋愛映画です。主演は高峰秀子さん、共演は宇野重吉さん、徳川夢声さん、飯田蝶子さん、三島雅夫さん、江川宇礼雄さん他。

Wikipedia「春の戯れ」


今だからこそ新鮮。

王道のメロドラマですが、むしろ今の時代に観ると様々な点で新鮮でした。

例えば、愛し合う2人の間に割って入る形になる中年男が、普通なら「悪役」として描かれそうですが、この作品では徹底して善人として描かれているとか、「秘密」を全く隠さずに、すぐに当事者間で共有し、ストレートに問題解決に向かって話し合うなど、むしろこちらの方が現実的な気がするのです。ありがちな「ドロドロの愛憎劇」なんてものは、そう滅多にあるもんじゃありませんからね (^^)


ドロドロなメロドラマに食傷気味の方には是非 (^^)v
2012年02月14日(火) 00時12分00秒

「あゝ結婚」('64)

テーマ:海外エンタメ
あゝ結婚 HDニューマスター版 [DVD]/ソフィア・ローレン,マルチェロ・マストロヤンニ
¥2,940
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ヴィットリオ・デ・シーカ監督が「昨日・今日・明日」('63) に続きソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの名コンビを主演に起用したコメディです。

Wikipedia「ああ結婚 (映画)」


「昨日・今日・明日」 が面白かったので期待して観たのですが、期待が大き過ぎたのかイマイチ (^^;;;

面白くなくはないんですけど、主人公2人が互いに狡猾過ぎて全然魅力的に見えないし、この内容で原題が「Matrimonio all'italiana = 結婚イタリアンスタイル」というのも「何だかなぁ」という気分に。

取り敢えず、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのコンビとしての相性の良さだけはそれなりに堪能できたので、観て損したということはなかったですけど。


関連記事
2012年02月13日(月) 00時15分22秒

「クレアモントホテル」('05)

テーマ:海外エンタメ
クレアモントホテル [DVD]/ジョーン・プロウライト,ルパート・フレンド,アンナ・マッセイ
¥3,990
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ロンドンのホテルを舞台に老婦人と青年の交流を描いた人間ドラマです。主演はジョーン・プロウライト、ルパート・フレンド、共演はアンナ・マッセイ、ゾーイ・タッパー、ロバート・ラング他。

Wikipedia「クレアモントホテル」


いい映画でした。

最初のうちは、主人公と交流する青年があまりに出来過ぎ (誰もが見とれる超絶美形で、しかもトコトン性格がいい) なので、ただの「老人向けファンタジー」としか思えなかったのですが、終盤以降のシビアで現実的な展開と、それでも決して悲しいだけではない終わり方に心打たれました。

無駄に湿っぽくならず、かと言ってドライではない心温まる、そして微笑ましくも見えるストーリーで、こういうタッチの映画が日本でも普通に作られるようになるといいんでしょうけど、どうも邦画だと必要以上に「お涙頂戴」になっちゃうんですよねぇ…。

観終わった瞬間にそんなことを思ってしまいました。


とにかく、「老い」を現実的に受け止める年頃になった僕にとっては、改めて自分にとっての「理想の老後」とは何だろうと考えるきっかけを与えてくれた映画でした。
2012年02月13日(月) 00時14分30秒

「乱れる」('64)

テーマ:映画
乱れる [DVD]/高峰秀子,加山雄三,草笛光子
¥4,725
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歳の離れた義弟から想いを告白された未亡人の揺れ動く心情を描いたメロドラマです。主演は高峰秀子さん、共演は加山雄三さん、三益愛子さん、草笛光子さん、白川由美さん他。

Wikipedia「乱れる」


ザ・昭和のメロドラマ

今の時代に観ると、実に古めかしい内容で、主人公の終盤での言動には「もったいぶってんじゃねぇ~よ」と言いたくなる部分もありますが、それでも根底に流れる心情は今の時代にも通じるものがありますし、とにかく主人公の心情を丁寧に描いているのがグッド!

それに何と言っても、予想の斜め上を行くエンディングはインパクト大。「そういう終わらせ方をしちゃうんだ…」とかなりショックを受けました。今は「この後どうなっちゃうんだろう」と気になって気になって仕方ありません (^^;;;


そういう物語としての面白さも観るべきポイントですが、それだけでなく、昭和30年代の日本、特に地方都市の庶民の生活をリアルに描いているところも見逃せません。敗戦から20年に満たない期間で劇的に変化している日本社会の現実を美化することなく描いています。

最近、巷では昭和30年代を必要以上に美化して懐かしむ映画がはやっていますが、そんな映画を観る暇があったら、こういう本当に昭和30年代に作られた映画を観た方がよっぽど価値があると思います。
2012年02月12日(日) 00時13分51秒

「裸の診察室」('10)

テーマ:海外エンタメ
裸の診察室 [DVD]/サンドラ・ヒューラー
¥3,990
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夫に隠れて患者との情事に明け暮れる女医の姿を描いたオランダの官能映画です。主演はサンドラ・フラー、共演はドラガン・バケマ他。

Wikipedia「裸の診察室」


確かに「官能映画」ではあるけれど、かなりあっさりした描写ですし、セリフも音楽もごくわずかで、長回しのシーンが多いので、睡魔と戦うのが辛かった (^^;;;

主人公は一種の「セックス依存症」みたいなものなのですが、夫にその事実が知られて以降は、特に依存症のような行動を全く示さないので、ますます理解不能でつかみどころがないんです。

当然、夫もそんな妻を理解できずに悶々と思い悩むのですが、その悩みが目に見える形で解決するわけではなく、何となく「この夫婦はこういう (変な) 夫婦だから他人は文句言うな」みたいな身も蓋もないような終わり方で生煮え感いっぱい。あまりに唐突なので「えっ? これで終わり?」としか言いようがありませんでした。


「エロ映画」としても中途半端、夫婦の物語としても意味不明。一体、この映画が何を描きたかったのか、僕にはこれっぽっちも分かりませんでした。
2012年02月12日(日) 00時12分22秒

「かぞくはじめました」('10)

テーマ:海外エンタメ
かぞくはじめました Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)/キャサリン・ハイグル,ジョシュ・デュアメル,ジョシュ・ルーカス
¥3,980
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相性最悪の男女が共通の友人夫婦の遺言でその赤ん坊を2人で育てることになったことから家族になって行く姿を描いたラブコメディです。主演はキャサリン・ハイグル、ジョシュ・デュアメル、共演はクリスティーナ・ヘンドリックス、ジョシュ・ルーカス他。東日本大震災の影響で日本での上映が中止され、日本では DVD/Blu-ray の販売/レンタルのみとなった作品です。

Wikipedia「かぞくはじめました」


ある日突然赤ん坊を育てることになった人物 (男女問わず) の子育て奮闘記を描いたコメディはこれまでも数多く作られているし、相性最悪の男女が次第に惹かれ合って行く姿を描いたラブコメディは定番中の定番。

そんなありきたりの題材を2つ合わせただけの安易な「企画もの」くらいの気持ちで観始めたのですが、これが予想以上に良かった (^^)v

クライマックスシーンでは思わず涙ぐんじゃいましたし (^^;;;

そもそもの設定に無理があるし、現実にはあり得ない話。しかもストーリー展開そのものは予想通りでどこにも意外性はないんですけど、「家族」をキーワードにしているところが琴線に触れたんでしょう。

とにかく、涙ぐんじゃった自分自身に驚いちゃいました (^^;;;


主演の2人は取り立てて美男美女というほどでもないのですが、親しみやすいルックスで、明るく陽気な雰囲気が相性ピッタリなのも、この物語を見ていて「心地いい」ものにしています。

他愛ない内容ですが、気楽に楽しめ、観終わった後に幸せな気分を味わえるハートウォーミングなコメディです。

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