構造を重視しなくてはならないのは「外柵」 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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考えてみればわかる事です。


関東では外柵は納骨室も含む構造になっていて民営墓地を購入して外柵を先につくらなければならない規則とかある場合もあるんですが、その外柵こそ構造を重視しなくてはならないのです。

「父が生前に購入した墓地で15年くらい前に外柵だけ作ってあるのですが今回お墓を建てなくてはならなくなりました」という相談もいくつかありました。中には息抜き穴が直径10cmくらいしかあいてないものもありました。
もっと極端な事を言えば外柵から草が生えている場合もありました。

バブル時の民営墓地の墓石や外柵はとんでもなく高い価格で、その当時に外柵だけを作った人は高いままのお墓を建てなくてはなりません。
しかしその外柵が現在の構造からみた場合、とても「構造は良い」ですとは言えない場合が多いです。

もちろん新しく購入した公営墓地でも寺院墓地でも民営墓地でも「外柵」を重視しなくてはなりません。

最近は地上カロートの形になってるお墓が多いのですが絶対に外せないのが納骨室の天板が一枚石であるという事です。(都心の寺院墓地では大きな石は運搬不可能なことがあるので、そのような状況であれば分割石で仕方ありません。通路70cm以下も厳しいです)

地下カロートの場合は芝石です。
芝石が四つ合わせだと最悪です。(今でも四つ合わせが主流な地域がありますが)

そして納骨室の天板と芝石には水切りが必要で雨が降った後に水がたまってしまい吸水率が高い石の場合いつまでも濡れてるという状態です。

納骨室天板には水切り(水垂れ)は付けることができます。

なぜ外柵を重視しなくてはならないのか?


考えてみれば簡単な事なんです。
お墓本体がラクに100年以上もつ時代に外柵こそ100年以上もつものを作らないと途中で修理が必要になるからです。

さすがにもう無いと思いますがセメントで貼りあわせの石で外柵を作ると悲惨です。それこそ目地がきれたら草が生えてきますよ。

外柵を修理するって事はお墓と外柵を解体しなくてはなりません。
お寺さんにお経をあげてもらってから解体し、修理し、組み上げて、またお経をあげてもらわなくてはなりません。少なくとも数十万の出費です。
一度解体してから組みなおしたものは完璧に元通りになるわけが無いです。

外柵の構造が不十分(施工にもよりますが)であった場合、時には納骨室に水が浸入して中に水がたまってしまう事がまれにあります。建てて数年も経っていないお墓を解体して組みなおさなくてはならない状況、誰が責任とるんですか?

私に言わせれば修理は無償だと思うのですがキッチリ修理費を請求される事もあります。
気の弱い方はひるんでしまってそのまま修理費を支払う人もいますが納骨室に水がたまってしまうって、どう考えても石材店のミスでしょ。
保証書を書いてもらう時には「納骨室に水がたまったら修理は無償」という項目を付け加えてもらいましょう、10年だけでも。

しかし関東のように納骨室の蓋をノロでとめてしまう場合その蓋をあけるのは次の納骨時なんですが、その時に初めて水がたまってたと気が付く事もあるでしょうねえ。10年以上経ってたらどうするんでしょう?


富山型のお墓はこの記事の内容とは全く異なります。
過去に記事も書きましたが、またあらためて書きます。


どうすればいいのでしょう?


石のランクを落としても構造を重視するべきです!

お墓にかける費用は各自決めていらっしゃいますので、どのように配分するかが大事です。

芝生墓地の場合は石の量も少ないので水の侵入だけを気を付けてカラフルなインドの石を選ばれるのが良いと思います。

民営墓地の地上カロートのお墓の場合、天板を一枚石にしてくれと頼んだら拒絶される事もありますので注意して下さい。

寺院墓地は住職の指示に従わなくてはなりません。

公営墓地なら価格の安売り合戦になってしまう場合もあるんですが安さばかりを求めるのではなく構造を重視したお墓を建てるべきです。(しかし設計図を見ただけでは一般の方には分からないまもしれません)


お墓が高級国産石なのに外柵がダメダメって最悪だと思うんですけどねえ。