消費者が良いお墓を建てるには・・石材店に行く前には準備が必要 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

富山・石川でお墓の購入を考えてる方
関東や都市部、その他の地域で墓地を購入しようとしてる方、
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何も知らない消費者が石材店に行ったところで何も理解できないのでは?



私はお墓の構造がいちばん大事だと思っています。
例えば、富山の場合(地上カロート型の笠墓)で申し訳ありませんが、納骨室の構造がお墓の価格を左右する大きな要因となります。
お墓の構造とデザイン記事一覧参照

仏壇もお墓も販売してるA社と老舗の石材店、B社との見積もりを送っていただき見積もりを比較してみたことがあります。
A社はB社が展開してる、「納骨室がくり抜き型」のお墓よりもA社が主流としてる「納骨室が柱型」のお墓の方が一般的だと言い、価格も安いです」と話したという。

竿石が1尺幅のお墓の場合、納骨室を柱型にしたとき、くり抜き型のお墓より10才程度石の量が少なくなります。
才単価3万5千円くらいの石を使用すれば35万円ほど安くなる計算です。

ところが、見積もり価格はA社の方が高かったんです。
A社から価格は安くなると聞かされて見積もりをとったらB社より見積もりが高くて、ビックリした相談者は「いったいどうなってるんですか?」と私に相談メールを送られたのです。


いったい差額の35万円を逆転させる要因は何だったんでしょうか?

予備知識なしで石材店をまわると混乱します


考えられる理由は、
  • 見積価格の想定を間違えた
  • 競合相手がどの石材店なのか、分からなかった
  • その他の理由(これが一番の要因ですが書けません)
競合した場合(また競合してるなと感じた時、お客様との会話で分かります)、相手の石材店がドコなのかは重要です。それを理解していないと見積書は作れませんし提出できません。

高めの見積もり価格を提出してくる石材店なのか、地域によって若干の価格差がある事を考慮しなかったのか。
競合ライバル店を把握できずに見積書を提出したのが大きな要因ではないでしょうか。
(石材店は最初は高い見積もりを出すんですか?とツッコまれそうですが)

いろんな要因があるのですが、重要なのはその他の理由です。

これは迷惑がかかるので記事にできません。
ここがみなさん知りたいところでしょうが、言えないんですよねえ内情にかかわる事は。
どうしても知りたいという方はメールで直接聞いてください

どちらにしろ安いですと言われた方が高かった場合は誰もがおかしいと思うでしょう。


これは見積もり価格ばかりでなく
「石はどの石も同じで良い悪いはありませんよ」
「石には良し悪しがあって、良い石を選ぶ事です」
と担当者から石についてはこのように言われる事もあります。

天然の花崗岩で産地もバラバラなら品質の良し悪しがあって当たり前なんですが、どの石も良い石ですという営業マンのほうが多いでしょう。

これもおかしいと思うでしょうね。
山西黒が良い石だと言える営業マンっているんですかね?


それから「外柵」です。
関東は納骨堂と表現したり、私の地元なら舞台、お墓が乗る敷地いっぱいの外柵です。

複雑な形状になればなるほど、どのくらいの石を使ってるのか寸法がないと分かりません。

お墓本体を安めに設定して外柵の価格を高めに設定したり、
お墓本体を高めに設定して外柵の価格を低めに設定したり、
基礎工事が安かったり高かったり(内容をみないと判断できませんよ)
灯籠などの付属品が高かったり安かったり、時には「サービス」ですという場合も(実はサービスでもなんでもなく見積もり価格に上乗せしてあります。タダでくれる石材店などありませんから)、

価格だけでもこれだけ悩まなくてはなりません。
「いったいどこの石材店が本当の価格を提示してるのだろう?」と。

そのほかにも注意するポイントがあります

  • 基礎工事の内容
  • 保証書の存在とアフター
  • 施工が上手なのか?
基礎工事の内容を聞いて理解できるのは建設・土木関係者だけでしょうね。
深く掘って厚くコンクリートを打てばいいってもんじゃないですから。地盤によってはそんなに深く掘らなくても硬い地層があればそこまでの掘削でいいんです。

生コンの質とか分かりますか?


保証書の存在も知らない人がいます。
契約した後であれば「10年間保証します」という文章が作られるだけで内容には一切触れられていない保証書が作られるでしょうから、商談時に決めておかなくてはなりません。
「墓石のひび割れ」と「お墓のかたむき」は重要です。


施工例を見せてもらったら「こんな立派なお墓が建つんですね」と思うことでしょう。

しかし石材店も人の子、各石材店によって施工の良し悪しはあります。
なかなか判断は出来ないと思いますが、
  • 構造が大事(お墓本体よりも外柵が重要)
  • 石を貼り合わせた箇所の目地が小さいほうが上手です
  • その他いろいろ
いくらお墓が立派でも外柵がどうしようもなかったらダメです。
納骨室に水がいっぱい溜まったとします、修理するときは全部解体しなくてはなりません。
おおごとです。
その費用は誰が負担するんでしょう?

石を貼り合わせる箇所がいちばん見るポイントです。
立ての場合はまっすぐではなく少しズレていたり、貼り合わせ箇所の目地が大きかったら上手とは言えませんね。

舞台の貼り石は重要です。
勾配をつけて敷地に水が溜まらないようにするんですけど、極端な話、雨が降ってみないと分からないですよね。
貼り石の上に水が溜まるって、無いようですが有るんですよ。
職人さんは水平機もってるのに。

その他いろいろ見るポイントはありますが、説明しきれません。


保証書に納骨室に水が溜まった場合の修理は誰が負担するのかを記入してもらえばいいのですが、知識が全くない人は「良いお墓」が建つと信じ込んでいらっしゃいますから、将来起こりうる
「墓石のひびわれ」
「お墓の傾き」
「納骨室が水浸し」
などが起こるなどとは考えてもいないでしょう。

思い込みで商談するのはやめましょう。

TVCMを流してる有名な石材店だから。
地元の石材店だから。

↑↑この2つは完全に消費者の思い込みです。

「良い石材店」だと思って何も調べないで訪問するのがいちばんいけない事なんです。
最初から主導権を相手に渡してるようなもんです。

商談中に言われた事はすべて初めて聞いた事、という状態なら正確に判断などできません。

良いお墓を建てたいなら時間もかけるべきだし、いろんな事をしらべたり、実際に墓地にでかけて見学したり、インターネットで調べたり、いろんな調べ方があると思います。

事前準備もなしで石材店にでかけて偶然良い石材店にあたればいいんですが、そうではない石材店だったらどうなるんでしょう?

それが地元の石材店だった場合、何の疑いもなく契約してしまう事になって、、、

良く調べてから石材店を訪問してください。


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