好きなお墓を建てられないので困っています。
ある地方都市にお住まいの方からこのような問い合わせがありました。
「親戚の紹介である石材店と話をしているんですが、その石材店は店の前には少しだけした展示してありません。そして石は白っぽくて同じような石を並べてあります。
私は洋型のお墓で石も白っぽいものじゃなくてピンク系や赤っぽい石でお墓を建てたいのですが、石材店は和墓が一番で店に並べてある石が一番良いと言われました。
今のままだとこちらの言う事は聞いてもらえないようです。
紹介されたのがその石材店でお墓を建てた親戚なので断るわけにもいきません。
そこで宮崎さんにお聞きしたいのですが
私は自分の好きなお墓を建てる事ができないのでしょうか？
お店に並んでるお墓は白っぽくて国産の石と中国の石だといわれましたが、私がみてもそんなに変わらないような気がします。
石材店の人はこの石が最高だと言っています。
赤や黒の石は良くないと言われましたが、本当なのでしょうか？
宮崎さんのブログを呼んでみましたが、どうしたら良いのか分からなくなって問い合わせをしました。
ご意見を聞かせてください。
この問い合わせ内容に近いことは、私の住む富山県にもよくある問題です。少々解説してみます。
親戚から薦められたので断りにくい
相談者の方に聞いてみたら思った通り分家さんで、親戚というのは本家でした。
神仏事に関しては本家が口を出す場合はかなりあります。
実際にお墓を建ててる現場に本家だと名乗るお爺さんがきまして
「うちの墓より大きな墓は建てたらダメだからな」
などと言われたのも一回や二回ではありません。
実際の商談でも本家と同じか少しだけ小さなお墓を薦めています。大きなお墓を建てて後から文句を言われるのは大変だからです。場合によっては本家の隣に墓地があることもあります。
こういう時はやはり本家より大きなお墓を建てる事はお薦めできません。br ちょっと言いにくいのですが分家が金持ちで本家が貧乏な場合など分家さんは立派なお墓を建てたいと言われますが、貧乏でも本家は本家で何かと口を出してくるものなのです。
この業界ではこのように言われます。
本家は金は出さぬが口は出す。
思い当たる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか？
そうなんです、地方においては本家は何かと口うるさく言うもんです。
特に分家のお父さんが亡くなって本家のお兄さんが生きていらっしゃる場合は「弟の嫁だけには任せておけない」と思われるのでしょうか、必要以上に口を出されます。
場合によってはありがたいと感じる事もあるようですが、多くの場合は「自分の家の事は自分で決めたい」と思われているようです。
それゆえ本家に薦められた石材店でお墓を建てる事が多いのです。
いつも記事が長いと言われるので、
「本家に薦められた石材店を上手に断る方法」
は次の記事に書きます。
相談者さんに返信した内容の次の記事にしますね。