河北新報10月2日より
3.11東日本大震災の後、現地はどのような状態なのであろうか?河北新報社の記事に記載されたニュースを見てみましょう。
寺墓地壊滅、再建祈る/名取ハマボウフウの会(名取市)代表・大橋信彦さん
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111018/14/marble-granite/d2/c0/j/o0320054811555035942.jpg?caw=800)
先日、お墓を見に行ったら、墓石の一部が元の場所に戻され、花が供えてありました。縁のある誰かが墓石を見つけ、花を手向けてくれたのでしょう。感謝の気持ちで胸が熱くなりました。
お彼岸の3連休は大勢の人たちが墓参りに訪れました。でも、倒れた墓石に手を合わせるのは、あらためて悲しみがこみ上げてきそうでつらい。一日も早く復興を進め、寺が再建できることを祈るばかりです。
閖上海岸には今、キク科の多年草ハマニガナが咲いています。小さな黄色い花をつけ、葉をかむと、とても苦いのが特徴です。
ハマボウフウ保護区の周辺は海岸のがれきが撤去され、きれいな砂浜になっていました。来年には子どもらと一緒にサンドクラフト(砂の彫刻)のイベントを開けたらと夢が広がりました。
私はハマボウフウの会の活動に加え、「みやぎ聞き書き村」という会に所属し、7年ほど前からお年寄りへの聞き書き活動を続けてきました。
先日は津波をテーマにした聞き書き集を作成するため、地元で活動してきた方から話をうかがいました。
目の前で最愛の妻を津波に奪われた人と、海岸近くで乗馬クラブを営み41頭中39頭の愛馬を失った人から、被災体験を聞かせていただきました。いずれも胸が締め付けられる話ばかりです。
でも、話を終えた後、2人ともほっとした表情を見せてくれました。胸の中のつかえが取れたのでしょうか。閖上にはこうしたつらい体験をした人がたくさんいます。
庶民の歴史を後世に伝えるために、聞き書きの活動にも力を入れていきたいと思っています。
(毎週1回掲載。次回は石巻市・大興水産社長の大塚敏夫さん)
2011年10月02日日曜日
写真をご覧いただきたいのですが、壊滅状態でお墓のあと影もない。納骨室の中のお骨も流されてしまっています。お年寄りの中には「先祖から受けずいたお墓を守れなくて申し訳ない」というような強迫観念を持っている人も多いことだと思います。
「若い人が亡くなって、こんな年寄りが生き延びて申し訳ない」などと、インタビューで答えてたお年寄りの姿は忘れる事は出来ません。
そういう方々にとって、亡くなった家族やご先祖様に対してお墓参りもできないというのは、とても気の毒に思います。全優石が「お墓レスキュー隊」を募りボランティア活動をしていますが、その絶対数はまったくもって足りません。
彼岸が終わって10月の天候の良い季節が終われば、北陸の石材店などは仕事が無くなってきます。北陸では冬にお墓を建てる事はありません。
ならば大きな石材店は冬の期間にボランティアとして被災地へ職人を派遣すればいいのではないでしょうか?大きな石材店の中には展示品が多くあって中には変色したり、年月が経過して、かなり値引きをしないと販売できないようなお墓もあるはずです。
そういうお墓は外観はやや綺麗ではありませんが、お墓の機能としては何も問題はありません。政府も協力してくれる石材店には税金の面で考慮したり、方法はいくらでもあるはずです。
石材店にとっても好都合ではないでしょうか。なかなか処分できない在庫を一新して、ボランティアとして被災地に出発する姿を地元のマスコミに取材させれば、テレビCMよりも効果があるでしょう。いまCM料として使ってるお金が「起業イメージの向上」になるとは思いますが、「ボランティア活動」をして、尚且つ無償でお墓を建ててあげれば、CMどころの効果ではないでしょう。
お客さんも「信頼できる石材店」だと認識するに違いありません。石材店を数店まわり見積書を競合させてあらかさまな値引き交渉をするお客も、立派なボランティア活動をしてる石材店にはそんなに無理な事は言わなくなるでしょう。
北陸の土木業者も冬場は遊んでる人がいっぱいいます。石材店の職人も冬はお墓を建てたりしません。ならば被災地で困ってる人たちの為に「お墓を建ててあげよう!」という石材店はないのでしょうか?
今こそ男樹を見せるべきです。北陸の石材店には頑張って欲しい。
私に相談される方の多くは関東と東北の方です。中には震災でお墓が傾いてしまったので、新しくお墓を建てようと思って地元の石材店に行ったら、寺院からの修理を依頼されて来年にならないとお墓を建てられないと言われた方もいらっしゃいます。
現地では仕事をしてくれる石材店がいないんです。関東の石材店さんは冬が忙しいそうです。ならば冬が暇な石材店が協力するというのは当たり前ではないでしょうか?