全く同じ石は用意できません。
以前ある石材店と競合になりました。
そのお客さんは私に聞いた事を別の石材店で裏を取り、別の石材店で聞いた事を私に裏を取るということを何回も繰り返されました。
話題が石の事になって石のサンプルを見せた時に「この石と全く同じ石で作ってくれないか」と言われました。
私は「石は自然のもので同じ丁場によっても採石される場所で多少の石目や色が違うので全く同じものを用意するのは無理です」と答えました。
そのお客さんは別の石材店にいって同じことを聞いたようで「◯◯石材店は同じものを用意出来ると言ってるが、どうしておたくは出来ないのか」と。
全く同じ石は用意できないので・・
サンプルと全く同じ石を用意するのはほとんど無理です。
色の濃淡や石目の粗さが全く同じものはありません。
田舎の村落墓地ではご兄弟で隣どうしの墓地を所有してる方がけっこういらっしゃいます時々「一緒に建てるから同じ石にしてくれないか」と言われる場合があるのですが、同じ石で隣同士になる場合は必ず良い悪い(どちらかが綺麗にみえてしまう)が出てしまいます。
なので同じ石で建てられる事をお勧めしません。お客様がどうしてもと言われた場合はなるべく良い悪いの区別が少ない石を勧めています。
見え透いたウソなら簡単に言えますが・・
何回かそのお客様と商談をしてなるべく変化のない石をお勧めしたのですが、
別の石材店は「まかせてください。絶対用意いたしますから」と言ったそうで、お客様は別の石材店で決められてしまいました。
口では「私に委せてください、必ずご希望にお答えします」というのは簡単です。
もしサンプルと少し違った墓石だったら
いろんな言い訳をするでしょう。
「心配いりません。まかせて下さい。」と簡単に言えたのですが丁寧に対処しすぎたようです。
全く同じ石は無いという事を覚えておいてください
結論として言えるのは。同じ石は全く無いという事なんです。
もし展示のお墓をたくさん並べてる石材店で皆さんの建てたいと思ってる形のお墓があった場合、色目や石目などを見て「綺麗だ」と思えるなら展示のお墓に決められた方がいいと思います。
石は自然のものなのでダマ(五円玉くらいの白や黒の丸い玉)などが出てしまうかもしれません。
展示のお墓で綺麗なものがあればそれを選択するのも一つの手だと思います。
ちなみに別の石材店で建てられたお客様のお墓を見てきました。
見事にサンプルよりも色が薄くて石目の粗い石でした。