同じ地域でも米の味は違います。
前回の記事「どんな米が美味しいのか?」でお米の美味しい地域の条件を書きました。
- 水
- 土壌
- 気候と地形
同じ地域なのに味が違うという実例をあげてみます。
私の住む地域は富山県高岡市というところです。富山県内には7つの川が流れており、小矢部川という川の近くに住んでいます。(田舎です)
小矢部川を挟んで山側を「川西」、東側を「川東」と呼びます。「かわにし」と「かわひがし」です。
川西は土壌が粘土質で川東は水はけの良い地域です。もうぜんぜん味が違います。
川西の山ぎわに近い地域は特にお米が美味しいので、自然食を扱うスーパーなどでは「川西米」として売られています。
もう一つの条件
仮にみなさんが富山県高岡市の「コシヒカリ」を購入されたとしても、それは美味しいかどうかはわかりません。
私は勝手に推測してるのですが、簡単に手に入る「魚沼産のコシヒカリ」は魚沼の中でも最高に美味しい地域の米ではないのではないかと思っています。
私の家の田んぼは「川西米」の地域に入るのですが、子供の頃はあんまり美味しく感じませんでした。
ところがある時友達の家でご飯を御馳走になったときにとても「ご飯」が美味しく感じました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20110630/10/marble-granite/c1/5b/p/o0090009011321184153.png?caw=800)
産まれてからずっと食べていた米が自分の家の田んぼから収穫された米では無いという事を親から聞いたんです。
「それじゃ俺ん家も乾燥機買って自分とこで乾燥させようよ」と親に無理を言ったら数年後に近所の親戚に頼んで米を乾燥してもらえるようになりました。
凄く美味しかったです
初めて自分の家の田んぼから収穫された米を食べた時は、◯◯さんの家の米と同じでめっちゃ美味しい!と思いました。
みなさんがスーパーなどで購入される米は特定の生産農家の名前が記入してない場合は「JA」のお米です。
その米はその地域の米が混ざった米なのです。
魚沼の美味しい地域の米などはブランド化してて、売る先が決まっているんじゃないかと思います。
富山でも美味しい地域の米は売る先は決まってる場合が多く、買いたいと言っても中々手に入らないんですよ。
美味しい米は
- JAのものでない事
- 単体の生産農家のものである事
美味しい米は単一の田んぼで収穫された米じゃないといけません。
私の地域などは川の向こう側などは1kmも離れていません。
そして1km離れただけで米の味が違うんですから。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20110630/10/marble-granite/9e/ba/j/o0080012011321184154.jpg?caw=800)
「もう売るとこ決まってるよ」と言われました。
ヤフオクなどで米でも売ろうかと思っていたのですが甘い考えでした。
米の確保は不可能ではありませんが、前年のうちに買う量を言っておかないと無理のようでした。
JAにも出さなきゃならないのでその分を減らすわけにはいかないそうです。
聞いてみました、「JAにまさか美味しい米をだしてるんですか?」
笑って何も答えられませんでした。笑