お墓の石種について | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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お墓に使用する石は?


良い墓石の条件

  • 石が硬い・耐久性に優れ風化しにくい
  • 給水率が低い
  • 色褪せや退色が見られない
現在、全国で墓石に使われている石材には約300種類あります。その中で、お墓に最も多く使われている石は、みか げ石と呼ばれている花崗岩です。静岡県を境に、西は白みかげの墓石が多く使用されますが、東北地方では黒みかげの石が多く使用されます。また九州でも黒みかげ石が使われています。他にも安山岩・閃 緑岩(黒みかげ石)が使われています。

産地は?


国産、インド産、中国産、の石を主に使用します。


現在日本で多く使われる石種は「国産」、「インド産」、「中国産」が主流です。アフリカや南米、北欧などの石材は調達に時間がかかります。大きなお墓であればあるほど大きな石材を調達しなければならないので割高になります。

石材や加工の良し悪しは?


石材は国内外の産地によって品質の差が無いと言う石材店もありますが、それは間違っています。やはり材質には良し悪しがあって当たり前なのです。

現在の中国産墓石の安さの秘密は、「現地加工」にあります。決して材料が悪いわけではないのですが、歴史の浅い原材も多く、評価そのものが不安定になりがちです.「現地加工」の内容は重要です。国内の加工工場ならば、“その名に懸けて”大事な墓石を加工しますが、日本に於いて現地工場はブラックボックスのようなものです。

現地生産工場の素性を明らかにできないような業者には依頼したくないものです。どんなに良い材料も加工、特に磨き加工がお粗末では粗悪品と変わりありません。

研磨が命です。


お墓に使用する御影石といわれる花崗岩は研磨が命です。やたら安い中国加工のお墓が建ってる現場を(私が競合で値段だけで契約出来なかったお墓)見に行った事があります。案の定中国福建省の廉価な石を使用してるのは分かりましたが、驚くのはその光沢です。

通常御影石は7回に分けて研磨を行い最後は水を流しながらポリシングします。ところが中国加工品で廉価な墓石は研磨は3回のみで仕上げにワックスを使用していると聞いた事があります。私が見に行ったお墓は中国の白御影石でピッカピッカに光り輝いていました。その光り方が不自然きまわりないのです。車にワックスを塗ったように光り輝いていました。

このお墓の10年後を見てみたいと思ったものです。それから数年建ちましたが中国加工はワックス加工がさらに拍車がかかってるようです。とにかくピカピカに光り輝いております。

お墓を建てたあとにコーティングとして「光触媒加工」と「防水加工」というものがあって前者は汚れが付きにくい、後者は水の浸み込みを防ぐ加工です。お墓洗浄の業者さんに「どっちが効果的ですか?」と聞いてみたら「防水ですね」とアッサリ返事が返ってきてビックリしました。(笑)しかしどちらも効果が続くのは10年程度だそうです。中国でワックス加工をしてきたお墓はどうなるんでしょうか?

国産材について


高温多湿の日本の風土に適して風化にも強いのはやはり国産材ではなかろうかと思います。
先日インターネットを見ていたら札幌の石材店さんのHPに

「札幌でお墓を建てる方の約98%は外国産の石を使って建てます。」


と書かれてあってビックリしました。国産材でお墓を建てる人が僅か2%とは驚きです。理由としては石材店で紹介されなかったとか取り扱っていなかったなど。なんとも勿体無い話だなと思いました。

お墓を建てられる時に国産材にこだわれる方はまだまだたくさんいらっしゃいます。各地で特徴のある石が採掘されており、古くから様々な需要に応える必要があったため、柔らかい砂岩から超硬質の花崗岩まで非常に幅が広いものです。価格的には中国産に押された事が、逆に作用したためか、大事に販売していく気運が高まり、高値安定といったところでしょうか。

数十年から数百年にわたり使われているものばかりであり、品質の安定感では加工技術も含めて、最高といえます。ただ国産ならすべて良いというわけではなくて安価なものでは品質のよくないものもあります。

インド材について


中国産が台頭する以前から、かなり輸入を行っており、特に黒御影石は豊富で質の良いものが多いです。近頃では独特の石目の緑系御影石も人気で、良く建立されています。

その他、赤御影石や青色系の白御影石など何れも高評価です。給水率が低く硬い材質の石材も多く見られ安心してお客様に勧めることができる石材はインドにはたくさんあります。今後の注目は、大理石に良く似たマルチカラー系の墓石材です。屋外の建立に弱い大理石と違い、非常に美しく強い上に、複雑な模様を持つので、少々の欠点や、経年変化は隠れてしまうのです。

価格のわりに品質が安定していて”外れ”が少ない、石種も豊富で色々なデザインに対応できる、などから人気があります

中国材について


近年の低価格帯の墓石はほぼ中国産が占めています。前述した通り、現地で安い労働力を駆使して加工を行っているからであり、品質とは直接関わりありません。

中国本土の墓石材は歴史が浅く、少し人気が上がると途端に当初の品質が維持できなくなるものが少なくありません。労働環境も劣悪なところが多く、事故が絶えないので、操業停止にされてしまう採掘所もあり、出荷状況も不安定にならざるを得ません。

日本で墓石に使用している石に似た石は中国にはいっぱい存在します。中国産の石材にはAG98とかG623などのように番号がついています。日本で石材店が営業するにあたって日本風の名前がつけられています。「新」のついた名前の石材はほとんど中国産だと思っていいでしょう。

インドの銀河やアーバングレイなどはほぼ全国共通の名前がつけられていますが中国産の石材には各石材店が独自の名前をつけて販売している場合が多く見受けられます。

まあ、それには理由があるんですが・・・

最近は龍の浮き出し細工や外柵なども凝ったデザインが多くなってきて細かい細工に対する工賃の見直しも検討され始めていて、徐々に値上げの気運が高まってきています。インド材なども中国で加工してくる場合がほとんどで中国では外国材の持ち込みには関税もかけられるようにmなってきました。

驚くのは国産材なども中国に原石を送って現地で加工されているという事です。知っていましたか?加工工場の多くは廈門(アモイ)に集中しており日本製と変わらない技術で作られるところもあれば酷い加工もかなり多いのです。

信用できる墓石会社選びから始めたいものですね。ちなみに酷い加工のお墓は日本に送られてから自社で修正するのですが、仏壇屋や商社など石職人がいない業者はどうやってるんでしょうか?

韓国材について


昭和50年代に多く輸入されており中国産以前の産地と言っても過言ではありません。歴史は相当に古く、安心できる原材ばかりなので、今後の価格動向によっては、再び台頭する可能性を秘めています。朝鮮半島の石は白御影石が多く産出されます。

その他の産地


  • 南アフリカ産 
  • 欧州産
  • 北欧産
  • 南米産

南アフリカのベルファーストやウルグアイのバイオレット、フィンランドやスウェーデンなどでも良質の御影石は産出されてますが、輸送量などの問題より中国やインドが輸入材の多くを占めております。

まとめとして


世界の工場”と言われる中国の台頭で、墓石の原材の勢力図も大きく塗り替えられました。インド産や国産、その他の地域の材料も中国で加工されるようになってお墓の価格がずいぶん安くなりました。
平成の初めの頃のお墓の価格が嘘のように下がって、かつては高くて手が出なかった外材が当たり前のように使用できるようになりました。
しかし大切なのは石を見分ける前に、予算、お墓に対する心情、墓地の立地による気候条件、石材の現況などを総合的に勘案してご提案できる、良きアドバイザー を見分けることでしょう。