開眼供養と納骨
開眼供養、開眼法要、入魂式、入仏式、魂入れとさまざまな呼び方がありますが、僧侶にお経をあげてもらって建てたお墓をただの「石の建造物」から仏様の魂が宿った碑に変えてもらう儀式のことです。
宗派や地域によっても若干やり方は違います。
魂入れ(開眼供養)に用意するもの
一例として私の地元の富山県で説明します。同じ宗派でも寺院によって様々なので最終確認は菩提寺さんにお尋ねください。
浄土真宗のお供え物
- 海の幸・昆布(正式は鯛)
- 山の幸・長いも(正式は山いも)
- 野の幸・大根(根野菜)
- 落雁(らくがん)、お菓子で代用可
- お酒二升
- 紅ローソク二本・白ローソク二本
- 線香
- お花
真言宗・曹洞宗・日蓮宗のお供え物
- 海の幸・昆布(正式は鯛)
- 山の幸・長いも(正式は山いも)
- 野の幸・大根(根野菜)
- 落雁(らくがん)、お菓子で代用可
- お酒二升
- 塩
- 洗い米
- 紅ローソク二本・白ローソク二本
- 線香
- お花
木製の大きな位牌と骨瓶が入っていた袋は原則として焼却します。葬儀屋さんはいくらでも引き取ってくれるので、都心や燃やす場所が無い場合は葬儀屋さんに渡しましょう。総本山に分骨する場合はのど仏を持参します。最近は持っていかない方も増えてきました
その他いろいろな宗派がありますが、浄土真宗と浄土真宗以外と考えればいいと思います。
お供え物はすべて菩提寺の住職さんにさしあげてください。仏石にまかれたサラシがある場合はたんで同じく住職さんにさしあげてください。この時お布施もお忘れなく。
魂入れでよく聞かれる事
- お布施の金額
- 参加するときの服装
- 誰を呼べばいいのですか?
生前墓の場合は「魂入れ」だけのお礼でいいので3~5万円くらいでいいでしょう。もちろん地域や宗派によって金額は様々です。
四十九日法要やその他の法要と同時に行う場合は、お布施は二つにしなければなりません。法要は弔事,墓の開眼法要は慶事だからです。一つにして渡す場合は弔事用を使います。お布施についてはかなりデリケートな話になるので出来れば紙面では書きたくないとこです。お問い合わせよりメッセージをいただければお答えいたします。
参加の服装
納骨や法要と一緒に行う場合はみなさん礼服を着ていらっしゃるのでそのままでいいでしょう。
生前墓や法要以外の納骨(百日や彼岸など)の場合は必ずしも礼服を着なければならばいという事はありませんが、派手な服装はやめておいたほうがいいでしょう。
魂入れに呼ぶ人
法要と同時に行う場合は会食前に全員が参加します。
それ以外だと身内だけでかまいません。