下腿義足で海外旅行(トラブル編) | とおりぬけ日記

とおりぬけ日記

通り抜けできます。ネットの海にどうぞダイブを。

そういや書き忘れてたけど、渡米前にウィッグ卒業しました。
去年の今頃まではセミロングだったので、いまだに違和感あるけど
頭が軽くて楽ー。

淡々記録45回目。
最初の記事はここ
前の記事はここ
次の記事はここ

えーっと、本当は今回NYへ行った目的であるところの
とあるイベントについて書きたかったのだけど、
ちょっとレアな写真をまだ準備できてないので。
前の記事から日が開いちゃったのでトラブル編いきます。

空港での金属探知機は最早トラブルではないので割愛。
前にも書いたし。
ひとつは、ライナーの内側を拭くための
消毒用ウェットティッシュを忘れたこと。
いつも家では液体石鹸で洗ってたんで…。
向こうでの滞在先はことごとく固形石鹸で、
それでも大丈夫なんだろうけれども、弱酸性の石鹸で
洗った方がいいので使わなかった
なんかライナー傷んだりしたら怖いし。
毎日疲れすぎて、洗う余裕が無かったってのもあるけど。
しかし、一週間の滞在で一度も洗わなかったのは
不衛生すぎ…。足が少しかぶれた。
旅行には消毒用ウェットティッシュ必須!
ベッドの上でも拭けるしね。
あと、足がかぶれた時のためにローションあるといいかも。

もうひとつはシャワー。トラブルではないんだけど。
シャワーにホースがついてない壁固定タイプで。
立てない(立てるけど危ない)私には無理!
折りたためる洗面器ってあるんかね。
あったら持っていったらいいかも。
私はお湯溜める用の蛇口を使って濯いでた。

一番のトラブルは、帰りの飛行機内。
隣が空いてたので遠慮なく義足側の足を放り出して
寛いでた。
飛行機内では気圧の関係で、義足内部に違和感出ます。
(行きの時に歩けなくなったように)
トイレに行こうと立ってみたら…ずれてる!
なんか斜めにライナー入ってるーーーーーー!
歩いてトイレに行ったけど、当然普通に歩けない。
トイレの中で義足を脱ごうと、ボタンを押しても抜けない!
テンパってきて、トイレ内に落ちてた何かの金具を使って
ボタンに付いてる義足が外れなくなった時用のネジを
巻いてみたらボタン取れるだけーーーー。
離れた席に座っていた同行者(寝てた)を起こして、HELP!
もう、どうにもならんので無理くり引っ張ることに。
通路に座って、ウーーーーンっと引っ張り合い。
途中客室乗務員の方が「ダイジョブデスカ~?」と。
ゼンゼンダイジョウブジャナイデスー。
なんとか抜けたんだけど…良かった・・・。
もう少しで「お客様の中に義肢装具士さんはおられませんか」
になるところだったZE!
後日、義肢装具士さんに聞いたところ、私が回したのは
逆だったらしい。私の場合は右回しが正解だった。
外すっていうと「左」っていうイメージが強かったし、
焦ってたので逆を試そうっていう案が浮かばなかったし…。
外れなくなったときの対処はよく聞いておきましょう。
私も聞いてたはずなのに忘れてた。
外すための鍵みたいなのも貰ってたのに忘れてたし。

転んだりとかのトラブルは無かったですねー。
アメリカの方は、人それぞれだろうけれども
身体が不自由な人にとても親切でした。
ドアを開けて待っていて下さったり。
エレベーターから降りる時も優先して下さったり。
ホテル内でも、知らない人なのに「ハロー!」って
挨拶して下さったりするので、気さくで大らかなんでしょうね。

トラブルとは関係ないけど、一つ印象的だった光景。
見た目普通のバスなんだけど、当たり前のように
車椅子対応のがありました。
日本だったら大きく「ローステップバス」とか書いてるのに。
車椅子の人が来ると、スルスルーっとスロープが出てきて
普通に乗れるようになってた。
ノーマライゼーションが当たり前の風景。
日本もいつかそうなったらいいんだけどなー。