安藤美姫さんのトークショー&サイン会&衣装展に行ってきました。 | スケオタ男子大学生のブログ

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フィギュアスケートについてたっぷり語ります!

行ってきました!
大好きな安藤美姫さんのトークショー&サイン会&衣装展のため名古屋へ~!
愛知県在住の美姫ファンの友人といっしょに参加してきました。

やっぱり生の美姫はオーラがすごかったよ・・・!

美姫の衣装を数多く手掛けていることで知られる、チャコットさんの主催です。
ということで、トークショーの内容は衣装に関するお話が中心でした。

トークショーは美姫本人に加えて、実際に美姫の衣装の製作を担当していた方(名前はアンドウさん)と、進行役の方の3名で進めていく感じでした。

以下、とったメモをざざっと起こしますね。





チャコットさんとの出会いは、「カルメン」のシーズン。
当時は、ニコライのチームの一員としてロシア人のデザイナーさんがいて、その方に衣装を作ってもらっていたが、その方はなぜか髪飾りは作ってくれなった。
そのため、いつも髪飾りは市販のものを使っていた。
しかし、衣装がカルメンの時代背景を表現した、少しガチャガチャしたものになっていたので、ただのバラのようなキレイで無難な髪飾りはあまりしたくなかった。
そこで、チャコットさんに髪飾りをオーダーすることにした。

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キレイなものにはしたくないと思い、赤ではなく黒のバラに。
そこに、さらに毒々しさを加えるために赤の羽をつけた。





翌シーズン、はじめてチャコットに衣装をオーダー。
宮本賢二先生振付のエキシビション、「ボレロ」。
モダンな雰囲気のプログラムだったので、賢二先生と相談して、シンプルな衣装が良いのではということになり、それならチャコットさんに!ということになった。


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(左がボレロ、右がレクイエム。)

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巻きスカートのように見えるが、実はスカートとタイツはつながっている。
衣装全てが薄いタイツの生地でできているので、慎重に扱わないとすぐに破れてしまう。
実際、ボレロの衣装は全部で5着作った。
残っているのは2着だけなので、3着はたぶん破れて捨ててしまった。




バンクーバー五輪シーズンのエキシビション「レクイエム」の衣装はこだわりの作品。
このときは海外拠点で、なかなか日本に帰ってくることができず、ギリギリなんとか間に合ったのがこの衣装。
ミサ曲のレクイエムに合わせて、右袖に蔦をイメージしたスリットを入れた。
しかしこのスリット、最初はドーナツのようになってしまっていたため、衣装にジョキジョキとハサミを入れてイメージを伝えた。
また、ファスナーがあるのが分かってしまうのが嫌なので、ジッパーが隠れるようなデザインになっている。

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ここまでエキシビション用の衣装は何着か手がけてきたが、試合の衣装となるとハードルが高かった、と話すチャコットの方。

2010‐2011シーズンは、フリーがクラシックだったので、シンプルな衣装が良いということでチャコットにオーダーした。
ロシア人のデザイナーは、アシメントリ―なデザインの衣装が得意。

世界女王に輝いた「ピアノ協奏曲」の衣装が、チャコットが製作した初めての試合用衣装。
3着作ってようやく本番で着られるものが出来た。


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(左から、マイウェイ、ピアノ協奏曲、ブロークン・ソロー)

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ショートプログラムは途中でミッションに変えてしまったが、ブロークン・ソローの衣装もとてもこだわって製作したもの。右肩のボリュームの出し方などに、工夫が凝らされている。

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(ブロークン・ソローは中国杯のたった1回のお披露目になってしまった幻のプログラム・・・!と本人おっしゃってましたが、ちゃんとロステレコム杯でも滑ってたじゃないですか美姫さん!(笑)会場に集ったファンみんなが心の中でツッコミ入れたはず・・・笑)





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「千の風になって」の衣装では、背中のファスナーをうまくデザインの中に溶け込ませている。
このようなテクニックは、ロシアのデザイナーの方はいつも使っていたので、「チャコットさんもできるでしょ!」と思っていたが、とても難しい技術らしい。

専門的で高度な技術が必要で、とても難しかったと話すチャコットの方。
安藤選手の衣装を手がける中で、チャコットも成長していった。
チームMikiのような感じで仕事が進められていった。チャコットも、世界の舞台で戦う安藤選手と一緒になって、自分たちの仕事に決して妥協せず、激しい戦いをしているような感覚だった。


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この衣装は黒の色違いも作り、ブラックスワンで使っている。






(色違いだったなんで全然気づかなかった!!)




マイウェイの衣装は、はじめ背中が肌色の生地で覆われているタイプだったが、「それはダメです!!」と拒否した。
いくら肌の色に合わせた色にしても、動くと布が浮いてしまうから良くない。
背中は出したほうが絶対にキレイ。これは私のポリシー。

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とても複雑な作りになっているので、一人では着れない。
いつも誰か同じグループの選手とファスナーやホックを閉め合っていた。


衣装だけは絶対に誰にも負けない!という気持ちを常々持っていた。
跳びやすいように出来るだけ軽い衣装を着るスケーターが多いが、私の衣装は軽さよりも美しさ優先。これは譲れないポリシー。
ゴムを入れて身体にフィットするように作れば、あまり重くは感じない。

アイスショーなどでは、海外のスケーターたちが私の衣装を身に来ることもよくある。




また、マイウェイの2着の衣装も実は色違い。






(こちらも全然気づかなかった・・・!首のところがあるかないかでこんなに印象変わるんだね~。)




私の衣装の特徴は、ウエストより下にスカートをつけているところ。
そうすることで、女性らしいS字のラインがより見えるようになる。
これは、ロシア人デザイナーに教わったこと。

逆に中野友加里さんは、出来るだけ脚を長く見せるためにウエストの上のほうからスカートを付けている。しかしこうするとスカートが大きくなってしまい、どうしても少し子供っぽく見えてしまう。


(軽くディスってる感じになっちゃっててゴメンねゆかりん・・・。でも美姫に決して悪気はありません!こんなことを言えるのも、二人の信頼関係があればこそ。ゆかりポン、これからも美姫のことよろしくお願いね…<(_ _)>)





また、私の衣装は背中がガッツリ空いた袖ありハイネックのものが多い。
荒川静香さんは、ノースリーブのハイネックが多い。

荒川静香さんとのコラボ「The Phantom Of The Opera」(←発音凄かった!)はとても幸せだった。


(このあと美姫さん、「Phantom Of The Operaって日本語でなんて言うんだっけ~・・・オペラ座の・・・怪人!?」と日本語タイトルを忘れてしまうという一幕も。会場中が心の中で『マジかよっ!』と突っ込みを入れたハズ…笑)



その他、美姫がプロデュースしたアイスショー「リボーン・ガーデン」についてのお話がありました。


最後に、5月の週末にある韓国でのアイスショーと、スケート教室の宣伝があって終了。

彼女の衣装に対する強いこだわりが聞けて良かったです!楽しい時間でした。





このあとサイン会に突入~!







写真集に直筆サイン、頂きました~~~感激!!!
緊張しすぎて頭真っ白でした…笑

「ファンタジー見に行くので頑張ってください!」となんとかお伝えしたら、
「わ~ありがとうございます!どこの公演ですか?」と尋ねられ、
「金沢公演に行きます!地元なので。」と答えると、
「え!わざわざそんな遠くから今日来てくれたんですか!」と聞かれ、、

本当はその通り、美姫に会うことが大きな目的だったのに、
なにやら恥ずかしいやら照れくさいやらで、
「ちょうど名古屋旅行してて~。」とかとっさに言っちゃって後悔・・・悔やまれる~(T_T)


でも、実は美姫と面と向かって少しですけどお話するのは2回目なんですが、(気になる方はコチラの記事参照。)、相変わらず本当に良い方でした。ファンを大切にしてくれる、思いやりの心にあふれた方です。ますますファンになりました!あの屈託のない笑顔で見つめられたら・・・やられちゃいます。笑




美姫さん、本当にありがとうございました!
これからもず~っと応援しています!
大変なこともあると思うけれど・・・マイウェイを貫いて頑張ってください!






トークショー&サイン会&衣装展編は以上です!
そして、実は今回の名古屋旅、もうひとつ、ずーっと行きたいと思ってたところに行ってきました!

それは・・・「る・るぽ」!
美姫のおじいちゃんが経営する喫茶店。美姫ファンの聖地!!

次回はその「る・るぽ」編をお送りします~!