マキアヴェッリ語録/塩野七生 15231
- マキアヴェッリ語録/塩野七生
- ¥562
- Amazon.co.jp
三回目。2005年と2009年に読んでいた。
2005年は不愉快だったようだが、
十年後にあたる今ではすっすっと入ってくる。
君主たる者、新たに君主になった者はことさらだが、
国を守りきるためには、徳を全うできるなどまれだということを
頭にたたきこんでおく必要がある。
国を守るためには、信義にはずれる行為でも
やらねばならない場合もあるし、
慈悲の心も捨てねばならないときもある。
人間性をわきに寄せ、
信心深さも忘れる必要に迫られる場合が多いものだ。
だからこそ、君主には、運命の風向きと事態の変化に応じて、
それに適した対応の仕方が求められるのである。
また、できれば良き徳からはずれないようにしながらも、
必要とあれば、悪徳を行うことも避けてはならないのである。
人間学を学び人間性を高める努力をする一方で、
マキアヴェッリ語録を味わう。
経営者には、共に必要なことだと思う。
マキアヴェッリ語録/塩野 七生 09012
マキアヴェッリ語録/塩野 七生 05065