マキアヴェッリ語録/塩野七生 15231 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

マキアヴェッリ語録/塩野七生 15231

マキアヴェッリ語録/塩野七生
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★★★★★

三回目。2005年と2009年に読んでいた。
2005年は不愉快だったようだが、
十年後にあたる今ではすっすっと入ってくる。
 
 君主たる者、新たに君主になった者はことさらだが、
 国を守りきるためには、徳を全うできるなどまれだということを
 頭にたたきこんでおく必要がある。
 国を守るためには、信義にはずれる行為でも
 やらねばならない場合もあるし、
 慈悲の心も捨てねばならないときもある。
 人間性をわきに寄せ、
 信心深さも忘れる必要に迫られる場合が多いものだ。

 だからこそ、君主には、運命の風向きと事態の変化に応じて、
 それに適した対応の仕方が求められるのである。
 また、できれば良き徳からはずれないようにしながらも、
 必要とあれば、悪徳を行うことも避けてはならないのである。


人間学を学び人間性を高める努力をする一方で、
マキアヴェッリ語録を味わう。
経営者には、共に必要なことだと思う。


マキアヴェッリ語録/塩野 七生 09012
マキアヴェッリ語録/塩野 七生 05065